こつぶライダーさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

泥濘(ぬかるみ)

転落死を捜査する刑事と、死亡した男性の妻とのミステリー/ロマンス。
『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督最新作。
ドロドロ感は昼ドラより弱く、ミステリー感は火サスより弱い。
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.4

90分。なるほど。

ちょうど2時間超えない作品で、アニメで、手軽に観られるとNetflixで見つけたところ、それすら伏線になるとは…。

映画作りのhow toかと思いきや、映画愛の込められた力作だ
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ノイズ(2022年製作の映画)

3.5

田舎の縮図かな。

島のためと思うことは視野が狭く、またどこかで利己主義に移る。
どことなくリアルさが漂っていたと感じたのは、自分も田舎者だからだろうか。
予想していない出来事への対応としては、裏を取
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ユアプレイス、マイプレイス(2023年製作の映画)

4.0

一夜を共にした後は長らく親友関係だった男女の物語。
レビューを見ると酷評が多く、読めば確かになと頷ける要素ばかり。
それでも自分が楽しめたのには、今の状況が重なっているからかもしれない。
多少なりとも
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.5

文句無しにおもしろかったです。

ヤクザ潜入の復讐モノ。

カタルシスあったな。
坂口健太郎くん演じるマッドサイエンティストのイカレ具合は大人しめでしたが、おかげでPG-12なのかな?

バディモノと
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.3

遅くなりましたが満を持しての鑑賞。
1日ということでお安く……笑

内容は、正直期待していなかったこともあったのか、お世話抜きに面白かったです!!!

前回は公開からして間もなくBlu-rayで観たが
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.5

時代劇映画は映画館では初鑑賞。
東映70th記念作品ということで、どんなもんかと期待半分で。
9時間に合わず10時回、高齢者から若い女性まで、バランス良くいた。

歴史に疎い私でも流石に知識がある織田
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きっと見つける(2023年製作の映画)

3.8

疾走した犬の捜索劇を実話を元に描いた感動作。

相棒の犬を探す青年と父親との関係性や、母親がかつて飼っていた犬も失踪したことがあったこと等、様々なドラマも組み込みながら上手く脚色したな、と思いました。
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フラットライナーズ(2017年製作の映画)

3.3

1990年の同名作品のリメイク。未見ですが、出演者がネームバリューあり。リバイバルとなる今作にはオリジナル版からキーファ・サザーランドが出演。最近こういうの増えましたね。

基本的に5人の研修医がメイ
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スパイダーヘッド(2022年製作の映画)

3.5

よくある設定勝負な作品でした。
中身は物足りなさがあったが、まずまず楽しませてもらえました!
やはり今をときめくマイルズ・テラーの演技は安定感あります。真面目に贖罪って感覚からブチ切れシーンまで、やっ
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.9

なかなか熱い話だった。
一見地味そうなアニメ制作の舞台裏を、アニメの覇権争いというエンタメ込みで描いており、面白かった。
ただし、視聴率としての争いには疑問を感じたし、案の定レースより大切なところに執
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タルーラ 彼女たちの事情(2016年製作の映画)

4.0

やっぱりエレン・ペイジが好き。
訳ありな女性3人が交差する物語。

バンで放浪するタルーラが彼氏の蒸発により、彼の実家に転がり込もうとする。
母親に追い返され、盗みに入ったホテルでたまたまベビーシッタ
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ミックステープ 伝えられずにいたこと(2021年製作の映画)

4.5

2023年、まだ1月ではありますが、鑑賞作品では1番好きです!

1999年。2000年問題と絡めながら始まる両親を事故で失った少女の物語。
親を知らない彼女にとってみれば、両親がどんな人だったのか知
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.1

30分ちょいの時間に込めた社会への問題提起。

タイムリープものはハッピーエンドなのか、それともバッドエンドなのかラストによって評価が分かれます。

今回はどうなったのか。

なるほど。
そうなりまし
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.8

記憶喪失の男が何者かに命を狙われる。手に汗握るサスペンス/アクション。
今作の大ヒットからシリーズ化となり、マット・デイモンを一躍スターダムに押し上げた伝説的な作品。
とまあ、表現は誇張しましたが、そ
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.8

文句なしで面白かった!
中国マフィアと韓国マフィアの抗争に警察が介入…となると、かなり複雑化しそうな話であるが、思った以上に大衆向けな構造で分かりやすかった。
マ・ドンソク扮する武闘派警官の強さったら
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

4.3

統合失調症はティーンネイジャーに発症しやすい精神疾患。職業柄、理解はある方ですが、世間的には認知されていても理解は乏しい印象。

今作では、主人公アダムの抱える闇の部分はあまり重くなく、気づいたらなっ
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運び屋(2018年製作の映画)

4.0

昨年ワーナーブラザーズのTwitter企画で応募したらイーストウッド監督作品の特大ポスターが当たりましてね、ラッキーと思ったらほとんど未鑑賞だったんですよ(笑)

そのうちの1作品がこちら『運び屋』で
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

昨今のDCブームには乗れないものの、ノーランの三作品からの流れでバットマンシリーズには興味を惹かれてしまう。
今作は新たなシリーズとして、マット・リーヴス監督が手がける。全編暗闇を纏う観客泣かせな作品
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

3.6

藤ヶ谷くんのクズっぷりは予想までではなかったが、リアルな感じは出ていたし、終盤家族が揃ったときに見せた本音を吐く姿は役者として良い味出していたと思い、それだけでも一見の価値あり。
逃避行作品としては、
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.4

韓国映画のパニックエンタメにして最高峰の作品でした!
『新・感染』シリーズでも閉塞的空間での恐怖体験を描いていましたが、こちらの方がよりそこは強まっていて、なるほどと唸りました。

人間ドラマも詰まっ
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悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

4.0

タイトルの悪魔とは、神とは、いったい……
宗教色強めのサイコスリラーかと思いきや、意外と分かりやすいライトなキリスト教感に、人間ドラマに近い群像劇でした。
ナレーションといい、時間の繋がりといい、若干
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.3

人間のエゴについて。
設定からゾワゾワ感あり。ホラー/スリラーかと思いきや、事前情報では否定されていたため気になった。
アイスランドの自然風景と白夜に、セリフ少なめのストーリーが混じり合い、独特の緊張
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ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

3.4

サラッと観れる群像劇。アイツとアイツが繋がっていたり、小ネタも挟みつつ、日常の幸せな瞬間を切り取る。
インパクトがある出来事というのはなく、あまり記憶に残らないが、むしろそやんわり楽しかったというくら
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ダウンサイズ(2017年製作の映画)

3.2

人間を縮小したらエコになる?
『サイドウェイ』『アバウト・シュミット』のアレクサンダー・ペイン監督らしい人間ドラマだった。
初めのSF展開から、もう少しシビアな展開になるかと思いきや…
小さくなろうが
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トゥー・ウィークス・ノーティス(2002年製作の映画)

3.3

ベタな恋愛映画。NYを舞台に金持ちヒュー・グラント様と、正義感に燃える弁護士サンドラ・ブロックさんが、バチバチと火花を散らしながら知らぬ間に恋に落ちていく。

気の抜けたサイダーのようなヒュー・グラン
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まほろ駅前狂騒曲(2014年製作の映画)

3.0

シュールな笑いは健在。
瑛太も松田龍平も前作よりキレを増してカッコイイ。
内容は、狂想曲というだけあってゴチャついていた。あまりにも整理されない感があって、何を言わんとしているかさえわからず。それが良
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Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

4.2

20年経っても変わらないものがある。変えちゃいけないものと、変えなくてはいけないもの。そういう変化への適応について考えるキッカケになった。過去や未来より、今を生きなくては。

原作漫画からドラマまでリ
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素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)

3.2

どうしてこの邦題にしてしまったのだろうか…観客を呼び込むための策にしても、あまりにも観終わったときの虚無感が強くて…

はじめは、なるほどな展開で、こっからどういう結になっていくかほのかに期待したわけ
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インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

3.8

家族って多種多様。形はどんなだって良いし、それはスタートもそう。
作中のようなドロドロした感じ、実は世の中にたくさん転がってる案件であることを知らない人が多い。
例えば学校のクラスに数人くらいは片親だ
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まほろ駅前多田便利軒(2011年製作の映画)

3.4

ジャパニーズウェスタン的なバディもの。

2度目の鑑賞だったが全く内容覚えていなかった。

瑛太×松田龍平のコンビ、西東京らしいディープなストーリー、面白かったです!

誰かと見るより、夜な夜な独りウ
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ある男(2022年製作の映画)

4.5

亡くなった夫は戸籍上全く別人になりすましていた…というミステリアスな展開から、その夫Xこそが『ある男』かと思いきや、次々に出てくるある男と呼べる人物。

普通に流れる生活の雰囲気の中に、張り詰めた空気
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.4

スポ根子育てサクセスストーリー。
『巨人の星』とか今の子は知らないだろうし、時代的にコンプライアンスに引っかかるから見せられないか?
そんな私もギリ平成生まれで、就職したら「うわ〜平成生まれか」「ゆと
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.9

思い出補正もある中で、要所要所で泣いてしまったシーンは映画による新しい場面でした。

原作漫画のラスト山王戦、この1試合の中で起こる様々なドラマ。これを超える物語はなかなかないんじゃないか。

改めて
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フォーリング・フォー・クリスマス(2022年製作の映画)

3.5

可もなく不可もなく。
しかし、クリスマスらしい愛くるしくて嫌気がないから老若男女に支持され、アベレージ高めの作品。
リンジー・ローハン久しぶりに観たけど、さすがに老けてた。が、ヒロインやるには悪くない
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.4

大多数の若者たちの巣窟である東京を舞台に、出逢うべくして出逢った男女の不思議な話。

親しい人間の死をひとつリンクさせ、息苦しい昨今の若者の日常を描く秀作でした。