「ヒッチャー」のエリック・レッドということで、今作もシンプルな筋書きの中に、サスペンスフルな展開を入れてくる構成。ただ「ヒッチャー」ほどのキレはない。
アダム・ボールドウィンの役が本当にバカで、この手>>続きを読む
ジョー・ダンテなので、当然傑作。
キルスティン・ダンストが“かわいい”という奇跡のバランスが成立している1998年……
きっちりジュブナイル映画の枠組みで撮っておきながら、“おもちゃ”であることを言い>>続きを読む
バート・ケネディ監督、面白くない……
なんか、言い方悪いけど映画に力がない……
題材が特殊だった「女ガンマン 皆殺しのメロディ」は見られるが、これは厳しい。
オチが1番(相対的に)面白いというのはちょ>>続きを読む
「サムシング・ワイルド」の序盤(エキセントリック美女に無茶苦茶振り回される)が永遠に続いてほしい、という夢が叶います。ただし映画の出来は「サムシング・ワイルド」に遠く及ばず……
アニメOPは最高だが…>>続きを読む
実際の古城(金持ちが道楽で作っただけで、ほんとは全然歴史は無いらしい)を使ったロケがとにかく素晴らしくて、ゴシックホラーとしては申し分ない。
相変わらず話というか、ロジックはよく分からない(男爵にはお>>続きを読む
「グッドフェローズ」で発明した、長期間の出来事を、面白い場面だけ超スピードで繋ぎ合わせてポップミュージックで流し込む画期的スタイル。同じ手法で今度は19世紀末NYギャング抗争に横展開だ、という狙いなの>>続きを読む
デザインの良さっていうのはかなりあって、マスター&ブラスターのバカっぽいけど絶妙にフリーク趣味なのとかいかにもマッドマックス。煙突が変に絡み合ったパイプみたいになってる機関車とか、街を追放される時の変>>続きを読む
67年、NY、若造のインディペンデント映画というのだから当然ヌーヴェルバーグっぽいし、当然カサヴェテス憧れも垣間見えるわけだが、やっぱり最初からスコセッシはスコセッシだった。
予算感の割に無駄に凝った>>続きを読む
やっぱり自分はシャマランが嫌いなんだ、と確信した。人魚を元の世界に返すために、登場人物のひとりひとりが自分の“役割”に目覚めて1つの“儀式”を完成させる、といういかにもキリスト教圏で育ったバカが考えそ>>続きを読む
腕から血を流しながら震えているワニの餌やり係、あの辺だけは確かにフーパーが宿っている瞬間がある、と思う……
ゴシックがどうしてもやりたい、という欲望のわずかな発露が、不気味な洋館(外観だけ)というのも>>続きを読む
『サクラ大戦』といったら、なんか終始お屠蘇気分というかお花見気分というかで太正、帝都というケレンを満喫、な出動前パートが何よりも好きなのだが……色んなことを次々こなさなきゃならない劇場版なので、そうい>>続きを読む
御年82にして、アルジェントが“話が全部分かる”映画を初めて撮ったということに、涙が出そうになった……
映画を撮るのが上手くなったんじゃないか、というぐらい手際の良いところは手際が良いし、変なところが>>続きを読む
なんというか、誰かを怒らせそうな言い方ですが、“女が好きそうな映画”なんですかね……
いわゆる串刺し脚本で、A地点からB地点へ、その合間合間の不思議エピソードを羅列、という『地獄の黙示録』スタイル(ご>>続きを読む
バックステージもの。練習シーンで、これ大丈夫かな、と思いながら見ていると、クライマックスの本番が圧巻、というお決まりのパターンをしっかり見せてくれる。箱庭みたいなセットの中であらゆる人物が次々と自分の>>続きを読む
バックステージものだが、そのステージが割とこじんまりとした地方巡業、っていうMGMミュージカルって意外と珍しいのでは?
エヴァ・ガードナーがゆったりとした歌を唄ってだんだん眠くなってきたが、同じ歌を主>>続きを読む
やっぱ良識のある作家はタイムスリップしても過去改変しないんだなぁ……と。
1番アガるシーンが車で60年代の街を走る、カーステレオから「テキーラ」が流れるあそこで、かなり序盤。それ以降そつなく運びすぎて>>続きを読む
これも相当良かった。細かいアイデアに溢れている。序盤の金返さない男斬りに行くところで、暗くなったので座頭市が先頭になって列車ごっこみたいに歩いてくとか、中盤の簀巻きにされたまま戦うとか、コミカル描写も>>続きを読む
色々とどうかし初めていて、怪作じみてきた一作。今まで見た中ではダントツでこれが1番好き。かなり乱暴でキッチュな趣きなのに、宮川御大撮影で、絵作りはわかりやすくお芸術的、といういびつさがたまらない。
ガ>>続きを読む
相変わらずガキと戯れる座頭市……ご禁制のエロ皿が無惨に破壊されていくシーンで悲しくなってしまった……
ヤクザ→公儀隠密と、より巨大な悪へと展開するシナリオは見応えあり。特に近衛十四郎との雪の中の決闘は>>続きを読む
将棋で待ったをかけた相手を斬り殺した男を仇討ちのために探して旅する、ってそれ完全に『下郎の首』じゃねえか、と思ったら脚本が伊藤大輔。セルフパロディが臆面もなさすぎる……
成田三樹夫が時代劇の浪人役、と>>続きを読む
これが1番“名作枠”にくるやつなんじゃなかろうか。手違いで籠ごとグッサリって相当残酷な舞台立てだが、その辺はテンポよく引っ張らない。ただ全体としてはだいぶウェットな仕上がりで、赤子に自分の顔触らせるシ>>続きを読む
座頭市と対決したいがために、自分の女にしていたおたねを殺す蛾十郎、というなかなか壮絶なホモセクシャルが描かれるのだが、別のカップルの割とどうでもいいお話が絡んでいるので、肝心のおたねが斬られるシーンが>>続きを読む
自分の並行世界の可能性から、色んな能力をパクってきて、悪の帝王をやっつける!っていう話らしい、という噂を聞いていて、それはアクションちゃんとしてれば絶対面白い映画になんじゃん、と思ってたわけだが、別に>>続きを読む
いかんせん脚本がよろしくなくって残念。巨悪との戦いの割に対立構造が単純すぎて、そっから広がりがないというか……ノワールの悪夢感って自らの預かり知らぬ何かに支配されてる感じが必要なんだけど、むしろ世界の>>続きを読む
端から端まで好感の持てない人間しか出てこないあたり、流石イギリス映画だなぁ……といった印象。終盤になると、相対的にチャールズ・ロートンが不憫に思てくるという徹底ぶり(あくまで“相対”であることはブレな>>続きを読む
『戦火の馬』で馬が荒れた土地を耕すだけで、観客を号泣させるとんでもないシーンがあるが、あれはこの映画からきているのかしら。まあ当然こっちを見て号泣するわけはないのですが……
ゲイリー・クーパー演じるヨ>>続きを読む
家畜同士の政治的駆け引きと共依存関係、ただし”動物は絶対に人間より下“、という哲学に貫かれた、結構ハードな映画で閉塞感がすごい。
ちょっと照明失敗してんじゃないの、ってぐらい顔のアップの切り返しが暗い>>続きを読む
“良質な映画”そのもので、やっぱりサム・メンデスを信じてきて良かった。いつもの、抽象性を高めるまでこれ見よがしに決めてくるメンデスっぽさがなくて、だいぶ抑えた”大人の映画“になっている。
とはいえやっ>>続きを読む
1作目よりはマシだった、気がする……
冒頭の強盗シーンとか、ちゃんとアクション映画らしい演出だったし、トニースコット力なんだ、と思う……
エディ・マーフィーの喋りでギャグを入れようってところと、アクシ>>続きを読む
面白かった。黒沢清の聞くに耐えないセリフのダサさが、この程度の企画だと相性が良い。
花束を園児にズタズタに踏みつけられるカットでちゃんと笑った。黒沢清のギャグで笑ったのは初めてかもしれない。
投げてよ>>続きを読む
ユニバーサルのロゴが出たぐらいから、情緒が意味不明な状態になってしまい、映画館に入りたがらずごねるスピルバーグ少年を映したオープニングからボロボロ泣いていた……なんか、もう何もかもやばくって、立ってい>>続きを読む
全カット、全シーンが全部面白い。誇張ではなくほんとに。アルモドバル、このテイストに帰って来てくれないものか……
オープニングクレジットからして最高。ポスターデザインみたいな一枚絵が次々と。で、冒頭いき>>続きを読む
小津の中で1番暗い、という定説を聞いていたが、なんだかんだいつもの小津。終盤こそ深刻な劇伴が流れるけど、基本はどんなに陰惨な話をしててもいつもの小津……
というかいつもの小津のテンションで、闇の世界が>>続きを読む
別に大して面白くなかった。こんなの街中でライオンが暴れてるのが1番みたいに決まってんのに、基本ステージは公園と動物園……。都会で1番ライオンが“居てもおかしくない場所”選んでどーすんだよ。バカか。
ラ>>続きを読む
とても80年代の映画に見えないあたり、流石ジョン・ヒューストン。
ミュージカル演出はどっかのシドニールメットとは違って、しっかりこなしてる。やっぱりジョン・ヒューストン。
孤児院の独裁院長おばさん、と>>続きを読む
ジジイが若い女のところに転がり込んで、というあたり別に普通に見てたわけだけど、その後ババアが若い男連れ込んでというのは、なんだか気味が悪いなぁ、と思い……ああ、こんなところで感覚に差異が生まれる人間は>>続きを読む