dm28ktさんの映画レビュー・感想・評価

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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.0




10年越しに観た。
驚くほど印象が違う。とても良かった(彼女がプールに飛び込んだ以降)。
そんな時代もあったんだろ?非常に気持ち悪くなるがこのー、恋文のようなものを素直に受け取れないままで
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もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

3.5




所々に散見する良ショットに緩いシークエンスでの引き締まりを画面で語る。冬、正月の目覚めからの長回し。夏、自転車に乗りながらの背中。タイトルバックの物音とストップモーションは中々。ドラマの動き始
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旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます




生々しいロケーションでの巧みな逃亡時の煽り、偶然の輪の中の湖、会話するシーンでの明暗の変わる照明、遠く離れた海外故の記憶(未来=示唆=幻影)の底に迷い込む等の引用、ニヤッと笑ってしまう抜けの軽
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

1.0




何を考えてるかよくわからないキャラクターに引き寄せられる人物に焦点を当てる事によって反射的に、そして相対的に、2人のある人格を浮き彫りにしてアクセルをかけようとしてるけど、まあいいや、81年の
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オデッセイ(2015年製作の映画)

1.0

長い。火星でどうラリるかを観たい時の交感としてのディスコミュージックはよかった。長い。全編で基本的に笑える作りになってるのがかの名作を思い出させる。振り切ってそのままサーフィンしたらよかったのに。バカ>>続きを読む

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます




夢をどう見るか。逆に夢として、どう観ないか。ただそれだけだとすれば、それは事実かもしれないことも受け入れなければならない。だって、あえて言うつもりはないけど誰も説明できないだろう?

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます




彼女はいつの時点から夢幻をさまよい始めたのか、そこがカギになる気もするがそうでもないかもしれない。ただその考えをよぎらせるのが、引っ越ししたばかりの部屋の中でインターホンが鳴った扉の前に居た人
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

1.5

んー、グロい。
何故ブスのクローズアップを多用するのか。そこにこいつの演出の情念みたいなものを感じる。ただ、そんなに悪くもない。

プラットホーム(2000年製作の映画)

3.0




リセットするつもりがない人生というのは、なんなんだろう?気がつけば確かに俺はリセットボタンを押すのは嫌いだった。

逆に常にプラットホームに立ち、リセットする覚悟を携え、0を0として受け入れるこ
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スローなブギにしてくれ(1981年製作の映画)

3.0




 この時代の邦画の最早スベっている趣味に対して有った嫌悪感も無くなり、手始めに観てみた。
初っ端の目線ショットからこれがニューシネマ以降の作品であることを痛感させられる。猫が象徴するものはつまり
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雨にゆれる女(2015年製作の映画)

-

生活感の無い空間に説得力を持たすための設定や成り行きが必要だと思うけど、そのまま!進んでいくから(それは現在においてはギャグとなる)注視してみても、ギャグとしては面白くなく、反ベクトルとしてのトラジカ>>続きを読む

ふきげんな過去(2016年製作の映画)

1.0

スルーされ続けるナンセンスな劇に嫌味なニュアンスは含まれず淡々と物語が進行していく歯切れ良さ。内容の稚拙さはどうとでもなく、品川の風景をこのように切り取ることの出来る腹の大きさを想う。ただ、面白くはな>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

-

馬鹿みたいだった。(切実さを喋ってしまうこと。それが色情の発露だと気付かないこと。)説明してあげなきゃいけないこと。

(2017年製作の映画)

-

河瀬直美が描きがちなこの、押し売りと高慢(奈良という土地を活かしたオリエンタリズムを過去作からもわたしはよく感じる)、敢えてその意図を明確にここではしないが、この押し付けがましさを慈悲と捉えるならそれ>>続きを読む

ソニはご機嫌ななめ(2013年製作の映画)

5.0

最高。現代でこの言葉のサスペンスを紡いでいるのは彼しかいない、且つ低予算なのが堪らないんだ。誰にだって出来る証明、アルコールさえ強ければ。何処にでもいたパトリシアの残像。彼女たちがその後、ニューヨーク>>続きを読む

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.5

書ける事しかないから、一つしか打とうとしか思わない。恐れなくていいのだ、ということを発見できたその視線の先は、希望のアカルイミライなのだ。そしてそのミライとは物理的に我々の事を指している。

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)

1.0

シルヴィアシドニーのブスさでかなりコケる。逃避行の加速装置に信頼が置けなくて笑えない。邦題の失敗と、似た話の多さとその比較によってこの作品の評価はかなり雑になってしまいそう。妙な旨さ、脱獄、変なカエル>>続きを読む

風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.5

子供向けで最後にはしゃいだポニョさんとの対比が分かり易い、ハウルの更に先をいった本当にやりたかった?みたいなことがあったとしたらコレなのかな。イチャイチャするのが少し癇に障るけど、極端な強調も嫌いでな>>続きを読む

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

3.5

シャーリーマクレーンの引力で走るが一瞬一瞬が少し間延びしてしまうのがマイナスか。物語。タイトル通りの危うさと清潔さのギリギリ。ホッとしますね。

彼女が消えた浜辺(2009年製作の映画)

1.0

まあその、家族ってのは何処にあるんやみたいなことやろうけど、そんなん浮き彫りされても。と後は海の恐ろしさですか。別にどうでもいいよなあ。ただ作劇と撮影に隙が無いとは思う。お上手。

フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

3.0

普通に楽しかった、良かった。うんホンマ今粗探ししよう思ったけど特に無い…か?リーアムニーソン、ゴツいくらい。ジュリアンムーア、キツいくらい。

川下さんは何度もやってくる(2014年製作の映画)

1.5

超怖かった。まんまと怖がってしまった。しかもマジでキモい。

永遠の0(2013年製作の映画)

-

結局アカデミー会員だかの人も自分の国に誇りみたいなもよがあるのでしょうか。この映画の何処に自分の国を誇れるところがあるのでしょうか。この映画の企画書に巨額のカネを突っ込んだことなのでしょうか。

渇き。(2013年製作の映画)

-

けたたましくただ煩い。ガキが喚いてるのを情けない馬鹿な親父が甘えながら走る。殴ることも出来ず。この父性の勘違いとそれが如何にも現代とでもいいたげな同時代性へのアプローチ。謎のオマージュ。なにがやりたい>>続きを読む

白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

-

このサスペンスの無さと脚本のダサさと編集でそれをどうも出来なかった感の一流さが笑えない。ツィッターの使い方、切り口によっては一切のカタルシスも起こらない前置き等々。キツい。

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

1.5

純文学。佐藤泰志の小説は好きだ。ただこの普遍性を今この現代の日本で映画に起こす理由。タイムリーな実感などまるで無く、ただ現実にいたぶられ呑み続けて。そこで得た答えが現実の助けになるか?って実際にはその>>続きを読む

百瀬、こっちを向いて。(2013年製作の映画)

-

態とらしさ、嫌らしさ、気味悪さ、不器用。早見あかりに罪は無い…筈。

2つ目の窓(2014年製作の映画)

1.5

この人の映画のオリエンタリズムの切り売りはどうも好かん。そりゃあサムライやニンジャで喜ぶ馬鹿な外人にも勘違いされますよね。それにそこまでの影響力も多分無いだろうという邪推も嫌だ嫌だ。ただ若い二人の妙な>>続きを読む

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

自転車の回転から終わりのないループのコトを思う。
静かな錯乱の理由とその悲しさを説明してしまうその傲慢さが彼女のあの表情の強さを全てを殺したと思う。
菅野美穂という人のことが初めてよく思えたいい映画だ
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青い春(2001年製作の映画)

3.0

若いときに見ていなくてよかった。最後の写真の辛さ。飛行機への憧れ。気付いたときへの遅さ。12時間立ち尽くす。二度と戻らない過去への郷愁。あざといスローモーション。小さい枠の中。理解。抉られていく自意識>>続きを読む

セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

2.0

物語の語り口が多分変わってて(特に小細工があったわけでもなく)違和感と面白さを感じた後の展開で躓いた印象。叶わないだろう夢や理想のキザったらしさに嫌味を感じたのか。

革命前夜(1964年製作の映画)

1.5

映像の遊びを使って物語らせること、その手法なり構図なり、どうでもいいことなのだ、ということを逆説的に教えてくれた。ブルジョワジーの青年がタイトルをラストに悟るというナルティシズムにも辟易とする。

宵待草(1974年製作の映画)

3.5

思ってたほど加速のしない逃避行が線路とでんぐり返るコトによって読まされた。破れかぶれもどうでもよさもナンセンスも、糞もへったくれも無い、大正ファンタジーに少し夢をみさせられる。

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

1.5

このテのストーリー(苦労して努力して打ち勝つ)に何時も期待する来ることのないカタルシスをやっぱりしてくれない。

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