あきさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

あき

あき

映画(267)
ドラマ(6)
アニメ(0)

G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ(2021年製作の映画)

3.0

レビューは厳しめが多くて、
海外から見た間違った日本観というけど、今のリアルな日本を元に描いたら面白くもなんともなくなるんだしこれくらいの遊び心を許せないんだったら観るのをお勧めできないかな。
でも、
>>続きを読む

CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

3.5

荒れたレビューを読んでて、逆にこれはダチョウの”押すなよ、絶対押すなよ!”だと解釈して観に行ってみたら、なんだよー、意外に面白いじゃないか!が率直な感想です。
正直、レビューが”リメイク”に振り回され
>>続きを読む

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

3.8

本作は戦争の悲惨さというよりも、洗脳によっていつまでもその呪縛から解き放されない者の悲劇、そしてその者を信じてついて行った者たちの悲劇を描いている。
これは戦争という特殊な事例に限らず今でも現在進行形
>>続きを読む

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

不可抗力によって全てを失って貧困に陥った人々を国としてどう支援していくのか、現実は果たして正しく機能しているのか、見落とされていく人々のセーフティネットをいかに充実していくか。
いろいろ考えさせられる
>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

もともと”007”シリーズはそんなにハマらなくて観てなかったけど、ダニエル・クレイグ版はこれまでのシリーズと一線を画して新たなボンド像を築いたことは特筆すべきところだと思うし、そのラスト作品だとなおさ>>続きを読む

キャッシュトラック(2021年製作の映画)

4.0

”ステイサムの出てる映画はみんな同じに見えるから地上波待って観るでも十分”とこれまで思っていた自分に激しく抗議したくなる映画だった。
仏映画のリメイクとは言え、まるでステイサムのための作品かのようにス
>>続きを読む

コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

4.5

”この火は演出じゃない!”
混乱を極めるライブハウスの火災現場と、身体に激しい火傷の痕を残した女性や熱傷の治療を施されず蛆が湧いたまま放置され死亡する患者の生々しい姿。
それは”作られた”映像ではなく
>>続きを読む

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.5

実際に起きたアーニー・ジョンソン事件(1981)を元にした「死霊館」シリーズ最新作。
ジャパニーズホラーをはじめとした”作られた”ホラーは、創作ゆえに怖がらせる計算が働いているが、解けない計算式はない
>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

4.5

もう、どうにもならないくらい刺さった映画。
苦しくて、早い段階からずっと涙が止まらないどころかラストに向けて嗚咽を抑えるのが大変なほどだった。
娘を失った父親の喪失感と怒りによって、巻き込まれた周りの
>>続きを読む

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.0

これは本当に難しいテーマだ。
”なぜ今水俣なのか”と指摘する声も多いけど、
形を変え、品を変え、国を変え、どこかで今も現在進行形で発生している環境問題、人権問題に対するメッセージの題材として水俣が採り
>>続きを読む

くじらびと(2021年製作の映画)

4.5

これは、言葉の無力を感じるほど例えようもなくすごい。
ドキュメンタリー映画として役者もおらず台本もない世界をナレーションもなしに時系列に流しているだけなのに、ひとつひとつのシーンに心洗われそして圧倒さ
>>続きを読む

ブレードランナー(1982年製作の映画)

3.0

昨今は未来設定だと”20××年”のようにボカすけど、80〜90年代までは未来を描くのに特定の年号を設定している作品が多かっただけに、その年代に追いついてしまった今となっては逆に興味深く観てしまう。
>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.5

これは、すべての酒飲みに観て欲しい映画。
前半はとにかく愛すべきバカな酔っ払いにずっと笑い放しで、
でもお酒によって、これまで抑制していた本心が出てくることによって壊れていく人間関係に他人事でなく一緒
>>続きを読む

沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~(2020年製作の映画)

4.2

2021年劇場観賞15本目
伝説的なパントマイマー、マルセル・マルソー(1923-2007)が若き頃ドイツ占領下のフランスでユダヤ人戦争孤児を永世中立国スイスへ数千名規模で国外脱出させた実話。
ユダヤ
>>続きを読む

悪の法則(2013年製作の映画)

3.0

「懐かしむって、失ったものが戻るよう願うこと。
でも、戻らない。」
 “I think to miss something is to hope that it will come back.
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

原作ありの映画化は、比較することによってその”差異”に意識が行ってしまい、それぞれの作品の良さを見失ってしまうから、基本的にはまったく別物として観るようにしている。
本作についても原作は読んでいたが、
>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

2.5

マーゴットロビーはひたすらかわいいし、ポルカドットマン役のデヴィッドダスマルチャンは”ダークナイト”であのちょい役でもめっちゃ印象を残す演技でそれから気にして観てる俳優さんなのでそこは楽しめて観れたん>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.8

これはすごい。
前作との比較されがちな評価が多いけど、
たしかに物語のスケールは前作のほうに目を見張るものがあるのかも知れないが、
たとえば太陽に勝るものはなくても虫メガネで絞り込まれた光にはどんなに
>>続きを読む

あるいは裏切りという名の犬(2004年製作の映画)

3.5

パリ警視庁内部の権力闘争を描いた実話を元にしたフレンチノワール。
権力に固執する男って自己顕示欲が強くて嫉妬深く、猜疑心ばかり強くて際限なく目についた者を意図的にハメたり片端から裏切って蹴落とすという
>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

ヤバい、めっちゃ面白い!
予告編を結果誤解して観に来たことに気付いたけど、
テンポよし、ど迫力、痛快感、素敵なBGM。
ビジュアルかっこいい若手を敢えて中心に据えないキャスティングも最高で、”オヤジ版
>>続きを読む

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

1.0

これはひどい🌀
面白くしようとふざけるほどそのわざとらしさにこっちが変な汗出てくるほどつまらないし、
ストーリーの展開の仕方も旧作の蒸し返しで新鮮味が全くない。
オリジナルご本人のカメオ出演でなんとか
>>続きを読む

アオラレ(2020年製作の映画)

4.0

2021年劇場観賞10本目
緊急事態宣言に伴う映画館休業を経て、劇場で映画が観れることの嬉しさをしみじみ思って観た。
ラッセル・クロウが体型から完璧に作り込んでて、
最初から最後まで鳥肌立つほどキモい
>>続きを読む

フェイク シティ ある男のルール(2008年製作の映画)

2.9

緊急事態宣言で映画館休業で観に行けないのもあって、BS録画で視聴。
ん?なんか既視感ある展開だなと思ったら、”21 Bridges”がほぼまんまかぶってる🌀
干支一周分も前の映画と設定から展開、そして
>>続きを読む

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.9

2021年劇場観賞9本目
いい。凄くいい。めっちゃいい。
ボクシング映画というと、はじめダメダメだった男が最後結局華々しく勝つ、みたいなものが多いイメージがあるけど、
この映画でスポットが当たる3人の
>>続きを読む

21ブリッジ(2019年製作の映画)

2.6

2021年劇場観賞8本目
チャドウィック・ボーズマンの遺作。
この撮影時にはすでに病が進行していたはずで、アクションなどかなりアクティブなシーン多いけど、やはり身体の線が細くなって頬が痩けているのを目
>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

PC画面上でのみ物語が進行するという前知識から、それじゃ動的でダイナミックな展開は期待できないし退屈な映画なんだろうとの偏見で劇場公開時は敬遠していたけど、TV地上波を視聴してみたら、諸々の偏見を見事>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.0

第二次大戦時の沖縄戦を舞台に、衛生兵として志願するも武器の使用を拒否したため軍法会議にまでかけられながら、戦地で丸腰のまま自らの命を賭して70名以上の負傷兵を救った兵士の実話。
PG12だけに戦争シー
>>続きを読む

イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.5

なんの前知識もなくジャケ買いして観てみたら想像以上に凄い映画だった。
設定について詳しい説明は一切なく”行間を読む”しかない。
はっきりしてるのは、ウィルスが蔓延した世界で自主隔離して生活していた家族
>>続きを読む

アウトポスト(2020年製作の映画)

3.5

実話を元にし、実在の兵士を実名で登場させ再現した映画で、その迫真のほどは極まっている。
でもその戦闘シーンは決して格好いいわけではない。
何度も爆風で吹き飛ばされながら泥だらけで戦い、弾切れの弾薬補給
>>続きを読む

マイル22(2018年製作の映画)

3.3

アクションシーンは派手でテンポもよくて退屈しない。
でもウォールバーグのあの役どころの性格の設定は必要?って思った。
常に怒って怒鳴ってるその設定が、ストーリーに気持ちが入っていくのにずっと邪魔で、”
>>続きを読む

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

4.0

賛否両論あるだろうけど、ぼくはかなり好みだった。結構グロいけど😅
「キックアス」と「ジャッジドレッド」(カールアーバン版)を足して2で割った感じかな。
重低音で胸にズシンズシン響くアレンジのスピンミー
>>続きを読む

カポネ(2020年製作の映画)

3.0

梅毒が悪化して脳にまで毒が回り重症化していくうえに痴呆まで発症した晩年のカポネを演じるトム・ハーディの熱演ぶりは恐怖を感じるほどだったけど、
いかんせん盛り上がりに欠けて終始単調に話が進んで終わってし
>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

3.0

さすがスティーブン・キングだと唸る中でも最も不条理な胸糞映画だ。
あんなラストはもう二度と観たくないと初めて気分が塞ぐほどだったけど、イコールまだ観てない人はこれこそ一度は体験してみて!と思う作品。

私は確信する(2018年製作の映画)

4.0

映画の場面は”法廷・ノラの自宅と職場”にほぼ限られ、しかも登場人物の身体的なアクションに頼らず精神的な動向だけでこれほど息を呑む緊迫感に溢れた作品は稀有ではないのか。
場面の切り替わりが少ないためにま
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

1.0

劇場公開の時からなんとなく薄々感じていたものがあって足が向かなかったけど、
先月地上波で流れていたので話題作だしいちおう観ておこうと録画したはいいものの、
世間の高評価に対して個人的には全くと言ってい
>>続きを読む

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

4.0

2021年 劇場鑑賞3本目、そしてポーランド映画は初。
かつて罪を犯したが、”善く”生きようとした青年。
いわゆる”罪”は犯してないが、欺瞞に溢れ真実を隠蔽する村人。
軽い嘘からその小さな村で司祭とし
>>続きを読む