てっちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

てっちゃん

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イゴールの約束(1996年製作の映画)

3.7

無駄なものを一切省き問い掛けてくる作風はこの頃から変わらない。
大人のように扱われたいときには子供で扱われ、その逆然り。
何とか自分でしないといけない、自分が守らないといけない、それは正義感からなのか
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

4.0

アベンジャーズのメンバーたちが対立するということは知っていたけど、キャプテンとバッキーの友情だったり、キャプテンとスタークの確執だったり、様々な人間模様が複雑に描かれていて、かっこよぎる戦闘シーンだけ>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

3.4

色情狂の女性が自分のこれまでの経緯を釣り好きで博識なおじさんに赤裸々に淡々と話していき、
女性の話を至って冷静に聞いては、それを持ち前の博識を披露して面白い視点から解説していき、その面白い屁理屈話をに
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.5

幾度となく鳥肌がたっては、様々な感情がやってきてそのなにかを誇示することなく、愛とセンス溢れる表現で描ききり、観賞後の余韻が実に気持ちいいそんな作品だった。
いろんなみせかたがあるが、こんなにも表情豊
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.8

1人の男の成長をリアル且つ圧倒的なカメラワークで描いていく作品。
派手さとかおバカとかエロとかそういうものは全く必要なくて、映像と演技と構成力をもってこの作品の奥深さを表現している。
見た目は変わって
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デッド・オア・リベンジ(2015年製作の映画)

2.5

あらゆる面で欠落しているものが多すぎて全体的に酷いものが出来上がってしまっている感が滴り落ちてくるそんな作品。
でもそんな中にもきらりと光る一面もあり、例のおっさんの無線を使うときでだけ、やたらとイケ
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夜と霧(1955年製作の映画)

-

これは評価をつけるものではない。
故に戦争を知らない世代は観ておくべきもので、感じとったものを各々で感じて忘れないでいくことが、何が起こるか分からない時代だからこそ必要ではないだろうか。

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.7

個性豊かで各々違う方向向いてる家族が娘のコンテストに一家でどたばたしながら車で向かうというシンプルなお話。
それぞれの問題や価値観を共有したり、ある事件が起きるが不器用ながらにそれを家族で乗り越えてい
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私の中のあなた(2009年製作の映画)

3.9

たくさんの愛に溢れていて、胸が締め付けられるシーンの連続なんだけど、やさしい気持ちになれるそんな作品。
しっかりと家族全員にスポットが当たっていて、それぞれの主張や思いが交錯していく。
現実に逃げよう
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ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

3.9

祖父が祖母のスカートの中に潜ったら母が誕生し、母と浮気相手の従兄弟との間に誕生したのが主人公のオスカル(と彼は思っている)。
3歳の時に欲に溢れた世の中で揉みくちゃになりながら生きるのが辛いので、3歳
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少年と自転車(2011年製作の映画)

4.1

90分に満たない作品だがその完成度と質の高さに驚いた。
シリルの心の成長が丁寧に描かれており、その成長に繋がる周囲の環境や演出、人物たちがシリルを巻き込んだり巻き込まれていく。
反抗期どころの騒ぎじゃ
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.4

不条理さ、ぶつけようのない怒り、村八分な扱い、裏切りと観ていてむかむかなってきて苦しくなって途中休憩を挟んだくらいに訴えてくる力に負ける作品。
ルーカスが大袈裟でもなく聖人だったのと、息子が信じて自分
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グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

2.8

その方面では知名度のある作品。
意外性も必要なく、嫌な奴もきちんと出てくるし、お決まりの残虐シーンもある、正気じゃない人達もいる、だけどもストーリー性なりそこに欲しい感情的なものがないので、単なるグロ
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.1

決して派手さはないが、お見事な構成と演出でリードしていって、最後にどかんと大きいのをくらわす、これがスマートにできるのがすごい。
カイザーソゼとは誰なのか、実在するのかと観ている側をも巻き込んでいき、
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.1

リアリティのダンスの続編でもあり、ホドロフスキーの青年期を描く自伝。
ホドロフスキーがこれまで関わってきたものと決別しようとしているが、それでもできないような繋がりを感じた。出てくる芸術家たちが強烈で
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おいしいコーヒーの真実(2006年製作の映画)

3.7

15年ほど前の作品ではあるものの珈琲好きを謳っているからこそ、これはいつか観なくてはと思っていた。
いつも私がお店で飲んでいる珈琲や豆は、どのようなルートで私の手元に来ているのかと考えたこともなかった
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スペイン一家監禁事件(2010年製作の映画)

3.4

優雅にルイボスティーを飲んで観てたらこぼしかけるというハプニングが起きるほどのシーンで、はっとなってからはノンストップで駆け抜けていく。
娘役のマヌエラベイェスの極限状態に陥ってからの演技はお見事。終
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リアリティのダンス(2013年製作の映画)

3.9

初ホドロフスキー。
一見するとカラフルでカオスな世界になんじゃこいつらのオンパレードでなんかよく分からんがいい話だなで終わるが、ホドロフスキーという人物を少しだけ勉強してみた甲斐もあり、彼の底無し沼に
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アントマン(2015年製作の映画)

3.9

これこれ!と白熱して笑ってほろりときて、観賞後には駄目なスコットが大好きでかっこよくなってしまうんだからすごい。
今回のカメラワークなんて楽しくてわくわくするに決まってるし、アベンジャーズのあのキャラ
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ウィンターズ・ボーン(2010年製作の映画)

3.7

物静かで殺伐としており淡々と物語は進んでいく。田舎ならではの親族間の付き合いに貧困層のリアルな情景を描いている。
父を探す一心で奮闘するジェニファーローレンスが強くてたくましくて愛に溢れている。近所の
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エスター(2009年製作の映画)

3.7

この作品を浄化させるものとして欠かせないものは、そうマックス。彼女の笑顔や振る舞いがビオトープ的な役割を果たしている。
エスター良い子じゃんが前提としてしっかりと描かれるからこそのそれからの流れがぐい
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アナザー プラネット(2011年製作の映画)

3.6

ブリットマーリングの才能溢れる作品。もうひとつの地球が自分たちの地球に現れて、そこには、という題材だけどそれに付随するテーマが見所。
断罪、謝罪、免罪、これらの罪をどう捉えてどう乗り越えていくのか、そ
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ミスト(2007年製作の映画)

3.8

最後がすごい、最後がすごいと言われているので最後を注視していたが、それ以前に局面に置かれる様々な人間模様が垣間見れてそこがすごく好みだったし、霧の中の何かもあのような形だったのが更に良かった。
昨今の
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.0

映画ならではの作品。父親の不思議な物語と現在が入り混じって進んでいって、父親の人生を語っていく。その物語の演出と内容が実に素晴らしくて美しい。物語に出てくるキャラクターはどんどん入り混じっていくし、衣>>続きを読む

フォーガットン(2004年製作の映画)

2.3

脚本渡された役者さんたちの表情を想像すると笑えてくるし、いいから読んでみ?と上から目線で脚本渡してる脚本家を考えると笑える。
序盤に種明かししちゃったよ、でもどうなんのよこれ?面白くなってきたんじゃな
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.8

大好きで大切な映画に出会えた。
日々生活を送っていると嬉しいこと悲しいこと怒れること楽しいことなど様々な感情が現れる。ところが、あっという間の毎日に日々追われそういう感情を無視して過ごしているのが現実
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.2

やっとのことで鑑賞できた。ジョーカー観るならと巷では言われていたので影響されて観たら、スタイリッシュでおしゃれでとても凝っているカメラワークに演出と役者陣の色気が溢れんばかりの傑作だった。ロバートデニ>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.6

ほっこり警察官夫婦以外、最低な人物たちが集ってはお互いに足を引っ張り合うバランスがお見事。
しっかりしてると見せかけて笑わせにもくるし、大男の不穏な感じがたまらん。
オーヤー連発映画。

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.0

戦争ものでもない、ヒューマンものでもない、ドキュメンタリーでもない、狂気に満ちた映画。
鬼教官の畳み掛ける芸術すら覚える言葉に、最初は笑ってしまったが徐々に物語は変化していき、狂気に満ちていく。
ぎり
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

4.2

最初から最後までなんとも言えない感情がうずうずして、観賞後にもそのうずうずは形を変えて消えることなく残る。
なにかおかしいなって分かってるんだけどその何かの状態が分からずに、純心だからこその行動に出た
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.9

スタイリッシュで洗練された構成、デザインは現代においてみても新鮮。ドラッグからの厚生を試みるも仲間との関係性だったり、後悔に、裏切りだったりといろんな葛藤を抱えるもそれに立ち向かっていく様が実にリアル>>続きを読む

アイデンティティー(2003年製作の映画)

3.9

いやあ面白かった。役者陣の演技も素晴らしいものがあって、だれることない構成力で持って、良い緊張感と謎解きがとても気持ち良い。
観賞後に思わずにやりとしてしまう。
またおすすめ映画が増えたのもにやりとす
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