てっちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

てっちゃん

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婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.2

お久しぶりなフランソワオゾン監督さん。
お久しぶりですので、礼儀正しくお辞儀をしてから鑑賞開始です。

これまで観てきたオゾン様作品は艶めかしい淑女や美少女や美少年が出てきて、現実なのか妄想なのかの境
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.4

ポールトーマスアンダーソンさん監督脚本作品。

物語の起伏は特になく、淡々と進んでいく。
取り扱っているのは”石油”であり、一人の男が石油を採掘し、大富豪へとなっていくという作品にもできただろうに、そ
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マルチプル・マニアックス(1970年製作の映画)

4.2

ジョンウォーターズさん作品のピンクフラミンゴを観てやるんだ!と息巻いていたけど、頑張れば観られる作品だけど張り切って頑張る気力がないやと思っていたら、初期作品が、しかも日本未公開作品!が上映されるとの>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりなミニシアターへ。
まず驚いたのが、あれ?ここってこんな画面大きかったけ?と、こんな音良かった?ってこと。
いつものミニシアターがミニ過ぎて、それに慣れてたのでしょう。

鑑賞後、身体から猛烈
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.2

クロエジャオ監督さん作品。
ノマドランドを観てお美しい自然と人間として生きて死んでいくまでの一種の理想形を描いていて、いろんな生き方(なんと下手な表現なんでしょう)を提示してくれた作品であった。
エタ
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.0

ギレルモデルトロ監督さんの有名作品というのは存じておりまして、気にはなっておりまして、なかなか手が出なかった作品でして、ようやく鑑賞した次第です。

このお方の作品は、1作(シェイプオブウォーター)し
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英雄の証明(2021年製作の映画)

4.3

[はじめに]
本作観賞後に、アスガーファルハディさんが本作に於いて盗作疑惑のため訴訟され、有罪確定したという悲しい知らせをSNSで知った。

先日、宇多丸さんのラジオ番組映画評論コーナーで、それは誤報
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ポゼッサー(2020年製作の映画)

4.0

いつものミニシアターにて鑑賞。
上映するまで、こんなにも話し声を聞いたことがないってくらいに、なんだかいつもと違う感じ。
客層も若い年代が多く、作品ごとによってこんなにも客層が変わるのはやっぱり面白い
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人妻集団暴行致死事件(1978年製作の映画)

3.8

【注】お下劣不愉快表現ありますので、苦手な方はお気を付け下さいませ。

いつもより早めにやってきましたね。
そう、日活ポルノ観たい欲。
この欲にもっと良い名称がないもんかと思ったけど、やっぱこれでしょ
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ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)

4.3

さあさ「タルベーラ伝説前夜」をやっておりましたので、もう1作品行きましょうかということで、いつものミニシアターへ。
今回は落ち着いた客層ですね。
先回のジャネット、ジャンヌの客層が奇跡だったのかな。
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別離(2011年製作の映画)

4.3

いやあ、ここまで鑑賞して心労したの久しぶりだわ。
これは一気見してしまうから、次の日がオフなときに観た方が良い作品。

イラン映画、たぶん本作がお初でしょう。
それがこの完成度か、、イラン映画存じてお
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.3

前提として、本作は事実を基にしてしたと謳っているけど、事実と異なる箇所があるのでここでは脚色された作品ということで記していきます。

調べてみたら、そもそもデイヴとマークはジョンの道場では出会っていな
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.0

ミヒャエルハネケさんが短期間で続くという歓喜極まる今日この頃。
ハネケさんが心に訴えてきているのでしょうか。
嫌らしく訴えてきているのでしょうか。

「お前、本当は観たいんだろ?」
そんな声が聞こえて
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.7

秀逸SFコンパクト脚本良いねで賞があれば、健闘することでしょう的な作品。

低予算で作られた本作は、必要最低限の登場人物しか出てこないし、大まかな場所移動もないし、ド派手なアクションもないけど、練り練
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ジャンヌ(2019年製作の映画)

4.2

この日はジャネットとジャンヌが楽しみすぎて、ジャネットは記したように、この日を待ち遠しにしていて良かった!って感じだったので、思わずジャネットが終わってから、パンフを駆け足で買いに行ってしまったくらい>>続きを読む

ジャネット(2017年製作の映画)

4.6

人は待ち遠しいものがあるときは、どうしてこんなにもわくわくするのでありましょうか。
そんなわくわくが止まらなく、思わず公開初日に前のめり鑑賞したのが、本作と次作。

いつものミニシアターで、上映1時間
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ファミリー・ネスト(1977年製作の映画)

3.8

タルベーラ先生という名は、映画に触れるようになればどこからか聞こえてくるであろう御名前。
サタン・タンゴ観たいなとずっと思っていたけど、なかなか手が出ないのも最早あるあるではないでしょうか。

いつも
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スリザー(2006年製作の映画)

3.7

予告通り変な映画です。

みんな大好きジェームズガンさん監督作品!
愛おししいクリーチャーやら、触手(本気のやつ、ネバネバぶよぶよしてるし、蠢く感じがたまらん)くんたちも出てくるし、人も豪快に死んでい
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

3.6

大感動する作品ということを聞いていたので鑑賞しました。
結論からいうと、疲労のせいかぴくりともしなかったのです。
疲労のせいで感情が乏しかったのでしょうか。
自分の涙が枯れたのかと疑い、目頭が熱くなる
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クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち(2011年製作の映画)

3.8

原一男さん作品が続いたので、海外のドキュメンタリー作品を観てみましょうという流れになり、そうなるとフレデリックワイズマン巨匠は必須でしょってなったので、確かな下心があったことは認めざる得ないけど、こち>>続きを読む

水俣曼荼羅(2020年製作の映画)

4.8

まさかのいつものミニシアターでアンコール上映されるってこと知って、その日はがっつり予定空けて挑んだ6時間超え作品。

休憩2回の長丁場だし、どんな顔をして劇場を後にするんだろうかとか、集中力持つかなと
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さようならCP(1972年製作の映画)

4.1

原一男さん作品続きます。
CP(脳性麻痺)患者による団体を映した作品であり、原さんデビュー作品。

本作を字幕で観られなかったので、主軸の御二方が、お話しされている内容は3分の1に満たないくらい分から
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.5

ついに来たか。
原一男監督さんの「水俣曼荼羅」がアンコール上映されることを知り劇場行く前に、原さん作品は未鑑賞だったので代表作らしいこちらを鑑賞したのだけど、強烈ずぎる作品すぎて、今まで経験したことの
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

4.0

全然足りねえよ、なんか忘れてんよ、忘れてんだけどそれがなんだか分かんねえよ、と1人芝居をしていたときに、稲妻のように身体内をとてつもないものが走っていき、次の瞬間ひとつのお告げが聞こえたのです。

"
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

4.0

なんやかんやの噂は聞こえてきてたので、なんやかんや観てみましょうかねとなったので鑑賞です。

これは問題作なわけだ。
いわゆる人間狩り作品。
でもいわゆる人間狩り作品ではない。

開始から30分弱くら
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

3.8

高校生男女3人の青春物語作品。
主人公レオは目が不自由で生まれてから一度も”見た”ことがない男の子、幼馴染のジョヴァンナはレオを守っていると同時に良き友達の女の子、転校生としてやってきたガブリエルは美
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父、帰る(2003年製作の映画)

4.1

ずっと気になっていた作品をようやくのこと鑑賞。
これは好き嫌い分かれるだろうなって感じ。
その大きな理由は、なぜ?が説明ないから。
説明ないとは言っても断片的になんとなく繋いでいくことはできるけど、肝
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ジム・キャリーのエースにおまかせ/エース・ベンチュラ2(1995年製作の映画)

3.7

前作で笑わしてもらって続きあんんじゃん!って思っていたのと、こりゃコメディ観ないとやっとれんぜ!って感じにいい具合に壊れてきたのが、ここだ!ってタイミングで重なったので鑑賞開始。

前作よりもぶっこわ
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オールド(2021年製作の映画)

3.7

みんな大好きMナイトシャマラン監督さん作品。
私は熱心なシャマラニストではないので、彼の作品は追ってないけど、彼の作品ってことで観てみよと思ったのと、トーマシンマッケンジーさんが出演されているというこ
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ピアニスト(2001年製作の映画)

4.1

みんな大好きミヒャエルハネケさん監督作品。
紳士淑女みんな大好きイザベルユペールさん主演作品。
そしてラフマニノフかっこいい!作品。

ハネケさんの作品というだけあって身構えて観てしまうのはハネケさん
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丑三つの村(1983年製作の映画)

3.7

「(秘)色情めす市場」を観てから、田中登監督さんという存在が頭を離れることはなく、日活ポルノ観たい欲が高まるときを静かに待っておりました。
静かに待っていると、徐々に高まってくる日活ポルノ観たい欲。
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レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

3.9

レクター博士といえばアンソニーホプキンスさん、アンソニーホプキンスさんといえばレクター博士といった具合にもう彼なしでは語れない相互関係になってますよね。
それくらいにこんなにも嵌る"嵌り役"ってそうそ
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ルーム(2015年製作の映画)

3.8

高評価の作品であったことは知っていたけど、なかなか観る時間がない殺伐した日々を過ごしていたけど、もういいやどうにでもなれと夜更かししながら鑑賞開始。

原作未読ですが、これは映画だからこそ表現できる方
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地獄の黙示録(1979年製作の映画)

3.9

戦争映画の金字塔である、こちらを鑑賞。

すごいぞ、すごいぞという声は聞いていたし、町山智弘さんの解説動画も鑑賞後に観て、ああこういうことだったんだとか、とんでもない裏話を知れて、本作がいろんな意味で
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.1

ずっとずっと観たかったやつ。
パケ写を見れば、どういった話か想像つくけど、そこから先は何も何も調べないのがいつものスタイル。
そんないつものスタイルに臨んだ本作だけども、こいつは面白いぞっと歓喜するも
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

話題になっていて、上映当時劇場へ行きたかった作品をようやくのこと鑑賞。

昨今の取り扱わることが多いテーマを取り扱っているものの、そんなものだけでは済まない新たな方向性というか、それにエンタメ性を盛り
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