菅藤浩三さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

  • List view
  • Grid view

病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

2.5

石坂浩二×市川崑の金田一耕助第5弾ラスト作品。家系図を見ながらでないと、名前だけでは誰と誰がどういう関係だかさっぱりわからなくなるという、複雑さ。登場人物で顔と名前を一致させておいたほうがよいのは、法>>続きを読む

女王蜂(1978年製作の映画)

1.5

石坂浩二×市川崑の金田一耕助第4弾。集大成のつもりなのか、東小路家の高峰三枝子・家庭教師の神尾秀子の岸恵子・励造のおめかけさん蔦代の司葉子、豪華女優をふんだんに使うなど、とにかく登場人物が多すぎる。加>>続きを読む

獄門島(1977年製作の映画)

3.0

石坂浩二×市川崑の金田一耕助第3弾。殺されるヒト含め、キーとなる登場人物がやたら多いので、それをおっかけるだけでも大変。覚えておいた方がよい登場人物は、司葉子演じる女中の勝野、先代の本鬼頭家に強引に嫁>>続きを読む

悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

3.0

石坂浩二×市川崑の金田一耕助第2弾。殺されるヒト含め、キーとなる登場人物がやたら多いので、それをおっかけるだけでも大変。よく青池リカを演じた岸恵子が名演技で賞賛されるが、私は磯川警部を演じた若山富三郎>>続きを読む

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.0

有村架純ぽくしてる今田美桜ですら刺身のつまのような扱いをする、主役級のイケメンせいぞろいのアベンジャーズみたいな、ヤンキー&タイムリープ(≠タイムスリップ)もの。原作マンガは知らんけど、やたらキャラに>>続きを読む

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

5.0

視てる2時間のうち3分の2は胃がキリキリしたという、異様な作品。聴覚障がい児童複数に性的虐待+肉体的虐待を、監護者である施設長ら複数が常習的におこない、旧態に流されないコンユとチョンユミが告発する作品>>続きを読む

四月は君の嘘(2016年製作の映画)

2.0

山崎賢人と広瀬すずの交際発覚記念に視聴。ストーリーはまるで昔の少女漫画、嘘が何だったかもラストにネタバレあり。山崎賢人は掃除のほうき棒が変わっていても務まる演技です。中山大志て、なつぞらで広瀬すずと夫>>続きを読む

ペレ 伝説の誕生(2014年製作の映画)

3.5

時期はスラムにいた頃から、1958年スウェーデンWCに17歳で大抜擢されて優勝するまで。個人技サッカーには限界がある、欧州の組織プレイを習得すべきだという空気の中、流行おくれのジンガを追及して、決定的>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

バットマン本編とは舞台がゴッサムシティであること以外のつながりはないです。がジョーカーという強烈なキャラにのまれず、一般的には受け入れがたい、大した動機もない殺人鬼(ほんと、途中から大したことない理由>>続きを読む

ハングオーバー!!! 最後の反省会(2013年製作の映画)

2.0

2のバンコクに登場したチャウをメインキャストにひっぱりあげたものの、肝心のアラン・スチュ・フィルの誰も泥酔しないので、バカ騒ぎも白けたとしかいいようがない。残念

エクソシスト(1973年製作の映画)

4.0

前半はホラー映画とは思えないつまらなさだったのですが、娘リーガンが悪魔に憑依されてからは、当時14歳のリンダブレアの演技そしてメーキャップがサイコーです。アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたのも当>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.5

アマプラで視聴。敵との戦闘(この映画だと飛行機)・ライバル・友の死・仲間と築く信頼・ラブ(教官というのが解せない面があるが)、少年ジャンプのような王道ネタてんこ盛りである。続編の風貌からトムクルーズが>>続きを読む

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

4.0

シンガポールのやんごとなき一族の、常識ある御曹司ニックと、ニューヨークでお付き合いしてたレイチェルが、それと知らずにシンガポールを一緒におとずれた際に、巻き込まれる母親エレナとの確執などアレコレ。原作>>続きを読む

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

5.0

原作の世界観を、容赦なく脚本の野木亜紀子と、監督の佐藤信介が描写した、日本ゾンビ映画では傑作の部類に入るはず。製作陣はそうとう海外のゾンビ映画が好きなんだと感じた(私は実は苦手なんですが)。
理性を失
>>続きを読む

ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

4.5

第1作のつまらないギャグ箇所をごっそり削った第2作、はるかにテンポよくなった。カンフーかハリウッドか由来はわからないが、戦闘シーンはずと見応えがあった。山本美月は第1作に比べて控えめで、代わりに妹の木>>続きを読む

ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

3.0

保釈中の逃亡者をつかまえる賞金稼ぎバウンディハンター(いかにもアメリカぽい仕事。保釈金を貸すベイルショップも含めて)ウォルシュにロバートデニーロ。善意の目的でマフィアセラノの資金を横領したために追われ>>続きを読む

家族ゲーム(1983年製作の映画)

2.5

意外なくらい大きなイベントが何も起きずに終わる作品。家族が横並びのテーブルで食事するショットがすごく有名で、後世に残る評判を獲得したのはこのカメラワークに代表される作家性なのでしょう。つまり、文字でな>>続きを読む

スパイダーマン(2002年製作の映画)

4.5

大いなる力は大いなる責任が伴う、トビーマグアイアが覚醒した第1作。ネクラな設定といい、映像合成といい、そこには文句なし。適役のグリーンゴブリンを演じたウィリアムデフォーもさすがの顔芸、遠藤憲一に少し似>>続きを読む

ゴジラ対メカゴジラ(1974年製作の映画)

3.0

沖縄の本土復帰を記念してそして翌年の海洋博の成功を祈念して大胆に、外国ではなくなった沖縄ロケを取り入れる。人間のストーリーは、揃いも揃って間抜けな宇宙人がでてくるし(人質を複数抑えながら誰も監視してい>>続きを読む

ゴジラ(1954年製作の映画)

3.5

終戦から9年めに製作された第1作。韓国のグエムルて、明らかにゴジラ第1作に影響されてるのわかる。ゴジラが文明を破壊する姿をそしてオキシジェンデストロイヤーを、放射能爆弾に置き換えるとぴんとくる。市民の>>続きを読む

モスラ対ゴジラ(1964年製作の映画)

3.5

 第4作は意外にも総天然色フルカラーでした。シャボン玉ホリデーのイメージで白黒だとばかり思いこんでた。ザピーナッツの歌声めあてでみたのですが、ものすごく歌声は揃ってて綺麗です、ただ小美人の設定なので、>>続きを読む

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.5

前半のハートマン軍曹に訓練生の誰も彼もコケにされてしごかれる海兵隊キャンプと、後半のベトナムで報道カメラマンとして従軍する訓練生のひとりジョーカーが巻き込まれる戦闘場面とで、ガラリと違う作品をくっつけ>>続きを読む

シャイニング(1980年製作の映画)

2.0

ストーリーとしては前半30分と怒涛の後半30分だけくっつけてもよかったのではないか、冗長です。唐突に画面が差し込まれる双子の娘なり全裸(アマプラではノーモザイク)の女性が突然老婆になるシーンなり、なぜ>>続きを読む

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

3.5

犬を殺して食べるシーンや、犬を首吊りさせるシーンがあるので、犬を飼ってる人にはお勧めしにくい。ポンジュノ監督は若い頃からカメラワークが抜群ですね、何か所かコメディぽい描写があるけれど、ポンジュノらしく>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.0

クリントイーストウッドは頑固ジジイ(だけど性根は優しい)演じさせたら抜群ですね、実際にいそうで。フォードのアメ車が実際に走行するのはラスト数分だけですが、魂の承継というかたちで登場させたのが上手い。ベ>>続きを読む

ひまわり(1970年製作の映画)

3.5

正面きって反戦というより、戦争で運命を分かつ男女のメロドラマを描いてます。オープニングからヘンリーマンシーニの名曲をバックにしたひまわり畑のえんえんと続く画が刺さります。性質上イタリア語とロシア語だけ>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

2.5

ストーリーこんなに複雑だったっけ。石坂浩二演じる金田一耕助の存在感、野々宮珠世を演じる20代半ばの島田陽子の可憐さ、実はチョイとした女中役ででてた坂口良子のはちきれる若さ、高峰三枝子や草笛光子のベテラ>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.5

クラシックに詳しい人には何よりも音がとても楽しめる作品なのでしょう。クラシックにはそう詳しくないので、純粋にストーリーと役者の演技にだけ注目しました(音はアテレコなんでしょうから)。ストーリーは若いエ>>続きを読む

ブタがいた教室(2008年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 新任教師が「卒業までの1年間でクラスの皆でブタを飼って、最後に皆で食べようと思います」と言ってブタを小学校6年のクラスにつれてきました。校庭の片隅に小屋をつくり、臭いブタの小屋掃除を交代でして、Pち>>続きを読む

バットマン(1989年製作の映画)

2.5

製作費用の半分は彼のギャラだったとうわさされる、ジョーカーを演じるジャックニコルソンの独壇場、これだけジョーカーのサイコパスにばかりフォーカスしてよくぞシリーズになったもんだ。ゴッサムシティを丁寧に描>>続きを読む

大都会/ビッグ・シティ(1963年製作の映画)

2.5

サダジットレイの銀熊賞受賞作。原題がMahanagarなので、ビッグシティで検索してもヒットしません。ビッグシティと変えたのは、都会になったボンベイの文化的進展を舞台にしているからか。チャルラータと同>>続きを読む

陽だまりの彼女(2013年製作の映画)

2.5

松潤はなにやらせても松潤が先に立つ、カッコ悪い演技が下手。上野樹里はまだのだめの色が濃い演技をやってた頃。上司の大倉孝二があいかわらずで好き。小藪千豊つかうの日曜劇場にだけしてほしいわ。渡来真緒(上野>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.5

連続婦女暴行殺害事件、容疑者が浮上してこいつにしようと暴行など自白強要を田舎の捜査官ソンガンホがやったり、ついにはソウル市警の若手刑事キムサンギョンも、つい強引な見込捜査に手をつっこんでしまう。捜査官>>続きを読む

チャルラータ(1964年製作の映画)

3.0

サダジットレイの銀熊賞受賞作。娯楽に走る前のインド映画といえば、こういう芸術作品でした。文学的というかエンタメ要素は非常に乏しい。ただ黒澤明の「彼の映画を見た事がないとは、この世で太陽や月を見た事がな>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

角田光代の原作自身がすごくいいです。ダメンズにどっぷりはまった岸井ゆきの、彼女にものすごく冷淡なダメンズ成田凌(おちょやん以来、ダメンズを演じさせたらピカイチですね彼)、成田凌がなぜか惚れてしまう中年>>続きを読む

Fukushima 50(2019年製作の映画)

1.0

ハリウッド俳優渡辺謙・父三國連太郎の血と才能を受け継ぐ佐藤浩市、総理大臣に佐野史郎、そして端役に吉岡秀隆・吉岡里帆・緒方直人・篠井英介・斎藤工・中村ゆり・段田安則・泉谷しげる…日本映画ではひさびさの垂>>続きを読む