kuraさんの映画レビュー・感想・評価

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宇宙人のあいつ(2023年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

「真田サミットを始めます」

長男:真田夢二(バナナマン・日村勇紀)
次男:日出男(中村倫也)
三男:詩文(柄本時生)
長女:想乃(伊藤沙莉)

前半1時間が劇中のセリフにもある、「ダメだー、全然入っ
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.7

耳が聞こえない元プロボクサー・小笠原恵子の自伝『負けないで!』を原案に、三宅唱が監督した映画作品。

正直なところ、全てを掴めたとは言えず、自分なりに想像や補完して余白を埋める作品(厳しめに言うと不親
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「見返りを求める男と恩を仇で返す女」

※見返り=相手のしてくれたことにこたえて何かをすること。

強烈。このタイトルと吉田監督ということで、ただでは済まないのは覚悟しているし、どこでひっくり返るのか
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

2.7

《目が覚めるとそこは謎の立方体= CUBEの中だった…》

1997年に公開されたカナダ映画『CUBE』のリメイク作品。
※オリジナル版の監督であるヴィンチェンゾ・ナタリがクリエイティブ協力として参加
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犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

「コメディだけど怖いんです、いい意味で」

期待が高まるタイトルバックのシーンは好きだし、決してつまらなくはないです。

ただ、気になった点として
・要らない要素が多く、もっとシンプルでもよかったのか
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

「この死体(作品)、どうする?」

アマプラ見放題だったので、ダメージは最小限で済みましたが、映画館で鑑賞された方々の終映後の空気感を想像してゾッとした。

三木作品鑑賞時の楽しみとして、よかった台詞
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100日間生きたワニ(2021年製作の映画)

3.7

「ワニが生きた100日とそれから100日後の物語」

ネズミくん(中村倫也)とセンパイ(新木優子)の話し方が自分のイメージ通りだったのでほっこり。ファーストサマーウイカ(イヌ)がいい意味で全く気づかな
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.6

「ダチの遺骨と旅に出た」

原作:平庫ワカ『マイ・ブロークン・マリコ』

なんと言うか、大きく心が動くとかはなかったし、おもしろかったとも言い切れない。ただ、この映画を観たという事は忘れないと思う。
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.4

原作:瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』

余計なものがなく誠実で真っ直ぐな作品で見やすかったです。シンプルな分、途中でなんとなく結末は見えますが、(そんなこと気にならなくなるくらい)パズルのピー
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

キャッチコピー
「この美味しい日常をいつまでも。」

コロナ禍で泣く泣く劇場鑑賞は見送りましたが、待ちに待ったアマプラ解禁。

開始数分でニヤニヤが止まらない。心がぽっとあたたかくなる。内野聖陽さんと
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コロッケを泣きながら(2020年製作の映画)

3.6

監督・脚本:近藤啓介
主演・企画・撮影:磯村勇斗

2020年5月24日のお昼時。インスタライブを始めた磯村勇斗。自粛期間中(コロナ禍)のファンとのささやかな交流をリアルタイムで楽しんでいた。終盤にさ
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太陽 -TAIYO-(2022年製作の映画)

2.9

キャッチコピー「彼らは、時間に侵される」

監督・脚本・撮影:柿本ケンサク

・淺野(高良健吾):スタントマン
・佳代子(水川あさみ):昼は保育士、夜はラウンジ嬢
・やすこ(モトーラ世理奈):DJ、イ
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

《"ある1日“だけで遡る、ふたりの6年間》

あらすじにも書かれている通り、(小説を後ろから読むような)時系列を理解して入り込むまでに多少時間が掛かりました。

もの凄く刺さったとか、めっちゃ泣けるみ
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オールド(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「時間と老い」

監督・製作・脚本:M・ナイト・シャマラン

冒頭からなんとなく纏わりついてくる違和感。30分を過ぎた辺りからギアが上がり最後までノンストップ。

・容姿の変化の描写がとにかく凄い。
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半透明なふたり(2022年製作の映画)

3.0

芥川龍之介の短編小説「鼻」をモチーフとしたラブストーリー。永山瑛太&川栄李奈(初共演)

原案:芥川龍之介「鼻」
主題歌:藤井フミヤ「水色と空色」

なかなか感想を口にするのが難しい作品でしたが、得る
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.6

「私たちには、世界の片面しか見えてないと思うんだよね」

原作:彩瀬まる『やがて海へと届く』

あなたのことを、私はどれだけ知っているのだろう。 ある日突然、親友がいなくなった。あれから5年― 忘れた
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望み(2020年製作の映画)

3.2

《愛する息子は、殺人犯か、被害者か、それとも―》

〜らしいよ、印象操作、報道のあり方

堤真一さんを筆頭にキャストの演技が素晴らしい。

すべてが明らかになった後、この事件についてマスコミがどう報道
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

私事ですが、学生の頃に同級生と行った人生初めてのライブがハロプロコンサートでした。
劇中の彼等のような熱量ではなかったけれど、イントロで反応してしまうし、ミキティ(藤本美貴)加入ぐらいまではそれなりに
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「すばらしき世界(とは)」

唯一無二。この余韻は西川美和作品ならでは。映画(邦画)の醍醐味を味わう有意義な126分。

元TVディレクター(仲野太賀)
弁護士・三上の身元引受人(橋爪功)
ケースワー
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蒲田前奏曲(2020年製作の映画)

-

4人の監督による連作スタイルの長編映画(オムニバス)

蒲田に住む売れない女優マチ子を主軸に、マチ子の周りの人間模様を通して、”女”であること、”女優”であることを求める社会への皮肉を描く。

※企画
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

先ずは、このキャストのなかで一切霞む事無く存在感を発揮したFukaseさんに拍手を送りたい。
(エンドクレジットで最初に"Fukase“と流れてきましたが素直に納得。)

静かな狂気と凶器(刃渡り長い
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はるヲうるひと(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

原作・脚本・監督:佐藤二朗

本作は、佐藤二朗が主宰する演劇ユニット「ちからわざ」で2009年に初演、2014年に再演された舞台を映画化した作品。

R15+作品なので、それなりの性描写はありますが、
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空白(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

《誰もが当事者になりうる物語》

「罪」と「偽り」そして「赦し」を映し出すヒューマンサスペンス。
※副題:intolerance=不寛容

衝撃的すぎるシーンからのタイトルバック。
ここから始まる物語
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画『孤狼の血』続編。

前作から3年後が舞台。
※原作小説では描かれていない完全オリジナルストーリー。

(前作の終わり方からして)続編?大丈夫?と思っていましたが、上がったハードルを軽々と飛び越え
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「始まりは終わりの始まり」

冒頭シーンの段階で、あぁ面白い映画が始まるぞと確信する。大好きな坂元脚本。

ほんの1年ほどですが、調布に住んでいた事があるので、PARCO・京王線・飛田給・明大前駅など
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おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「どうすっぺこの先?」

孤独の先に待ち受けていたのは…。

開始15分程(斬新なオープニング含め、ある程度ストーリーを掴む)まで、これは最後まで観れるかな…と思いましたが、あ、こういう映画なんだなと
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健太郎さん(2019年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

「あなたは誰ですか?」

強烈なファーストシーンからのタイトルバック。
ほんの数秒でやばいと思わされる掴みが◎

いい人なのか悪い人なのかも分からない健太郎さん。まとわりつく違和感、嫌悪感。

健太郎
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「人に迷惑をかけること」

誰にも迷惑をかけずに生きていくというのは無理な話で、どんな人も大なり小なり迷惑をかけて(かけられて)暮らしている。

※故意的な迷惑は×

鹿野靖明、34歳。札幌在住。幼少
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「悲喜劇」

132分の尺も何のその

・キム家
父 ギテク、母 チュンスク、息子 ギウ、娘 ギジョン

・パク家
父 ドンイク、母 ヨンギョ、娘 ダヘ、息子 ダソン

・格差社会、不条理、積み重なっ
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ステップ(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「僕と娘の10年間の足跡」

※step=歩調、足取り。物事の進行上の段階。継(まま)。

妻に先立たれてから1年、娘の美紀と再出発を決意した武田健一(山田孝之)。
働きながら子育てをするシングルファ
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酔うと化け物になる父がつらい(2019年製作の映画)

-

【これは私が"化け物”とたたかった、30年間の物語】

アルコールに溺れる父と新興宗教にハマる母を持った作者・菊池真理子さんの実体験に基づくコミックエッセイを映画化した作品。

松本穂香(主人公・田所
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天国の本屋〜恋火(2004年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

【天国と地上 ふたつの出会い】

天国と地上、二つの世界が同時進行していく物語。竹内結子が一人二役を演じる。

※人間の寿命は100歳と定まっていて、人間は、享年と100歳の年の差だけ天国で過ごす。
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たとえ世界が終わっても(2007年製作の映画)

-

"命って、単純じゃないですから“

安田顕さんのInstagramで知った作品。

テーマは"生と死”

その人は居なくなってしまったとしても、その人がやってきたこととか思いってずっと残る。

芦名星
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カランコエの花(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「ただ、あなたを守りたかった」

誰かが誰かを好きになる。本当はもっとシンプルでいいはずなのに…。

・よかれと思って、過剰な気遣い
・無意識の偏見、認識のずれ、言葉の難しさ
・想像力、相手の気持ち、
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架空OL日記(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

原作×脚本×主演=バカリズム

憂鬱な月曜日の朝。銀行員OLの私の1週間が始まった…。

・私(バカリズム)
入行6年目26歳、みさと銀行員一般職OL。インドア派。なにかとややズボラ気味な性格。

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ロマンスドール(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

妻を愛して"嘘“をついた。夫を愛して"秘密“を持った。

※原作・脚本・監督:タナダユキ

ラブドール職人の夫・北村哲雄(高橋一生)と、その妻・園子(蒼井優)の10年間を描く。

試行錯誤、夫婦とは、
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