marutabatsuoさんの映画レビュー・感想・評価 - 45ページ目

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セールスマン(2016年製作の映画)

3.9

ファルハディ監督の作品すべてに通じるものだけど、一歩先がまったく見えず、視線や自然な台詞のみで全体像が浮かび上がるまで強烈な緊張感が張り詰めている。そして、ほんの少しのきっかけで起こる取り返しのつかな>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

4.0

「悪魔も愛は奪えない」今年いち泣いた。あのボストンマラソンの悪夢を描いた実話もの。ある程度成り行きはわかっているからこそ、起こる前の幸せな姿に心えぐられ、その瞬間がこないことを祈りながら見る。
そして
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昼顔(2017年製作の映画)

3.0

くさい台詞も登場人物のキャラクター設定もすごくマンガチック。むしろ漫画で読んだら面白そうと思ったのだが、実写ではさすがに古くさくてキツい。あの「すっ、すっ……」のシーンでは笑い堪えるの辛かった。でも上>>続きを読む

22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.0

藤原竜也と伊藤英明というめんどくさい役者の競演なのに、輪をかけてベタベタでスーパー過剰な演出。二転三転するストーリーもテンポもよく面白いのだが、過剰過ぎる演出にいくらなんでもそりゃないわ感が勝ってしま>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.8

1970年代、シングルマザーと思春期の息子のひと夏の物語。小さなエピソードの積み重ね、個々の人物の揺れる想い、機敏の描き方が素晴らしく、映画を見終わると確かに彼らが存在したという実存感に包まれ、
長く
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ゴールド/金塊の行方(2016年製作の映画)

3.9

あのいやらしく、ギラギラした山師ならではの目、ビール腹でブリーフ一丁のマシュー・マコノヒーがこの上なく最高! 男の夢であり、投資家必見のエキセントリックな『ウルフ・オブ・ウォールストリート』であり、>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

3.7

数年ぶりに最鑑賞。あの少女がだんだんかわいく見えてくるのが怖い。瑞々しい暴力衝動の描き方に魅せられた。

(2017年製作の映画)

3.5

主役の心の動きにのれない。なんでシャッター押して疑似キスしたのに、その後でほんとにするかなあ。
樹木希林の力にびっくりした。あんなにナレーションで印象変わるのか。
あんまり好きじゃないなあと思って見て
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美しい星(2017年製作の映画)

3.8

リリーフランキーのあの動きに大笑い。でも、その裏にゾッとするものが。電波モノのあっち側の話なのか、こっち側の話なのか。行ったり来たりする展開はさすが吉田大八監督作品。

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

3.9

ミュータントとして生きる悲しみと怒り、その決着をつけ、受け継いでいこうとする男と少女の壮絶な物語。なにより娘役を演じたダフネ・キーンの演技が圧巻。言葉はなくとも体の動き、目の動きだけで感情を激しく揺さ>>続きを読む

光をくれた人(2016年製作の映画)

3.6

あの『ブルーバレンタイン』監督作。その愛は罪ですか? と言わんばかりの古典的で美しい罪と罰、愛と赦しについての物語。「神は常に見ておられる」的なキリスト教的倫理観があってこその、それぞれの生き方に心揺>>続きを読む

夜に生きる(2015年製作の映画)

3.6

ベンアフレックの背中! 巨大過ぎる背中! もうあの存在感見るだけで十分。決してスペシャルな作品ではないけれど、ベンアフノワール満喫できてすげー楽しかった。

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015年製作の映画)

4.0

さいっこうのダークヒーローもの。旧来のアメコミとはひと味もふた味も違う地べた感、哀しみを背負ったダメ男感に強烈に心惹かれる。そもそも主人公は単なる哀しい男でしかなく、図らずもヒーロー化してしまう物語の>>続きを読む

ピンポン(2002年製作の映画)

3.7

あの原作のテイスト失わずによくここまで見事に実写化したなあ。こちらも窪塚が好演。いろいろあったけど俳優としての才能のすごさは群抜いてるわ。

GO(2001年製作の映画)

4.2

窪塚が中指と薬指に挟んだタバコをくゆらすシーン、細くて長い指がエロい。女が指にエロス感じるって分かるような気がしたわ。
窪塚演じる主人公は元北朝鮮籍の在日コリアン。生い立ちゆえの粋がり、傷つき、高い壁
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夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

3.4

『夜は短し〜』でも思ったのだが、すごい才能に触れているという感覚はあるのだけれど湯浅監督苦手なのかもしれん。驚きつつハマれない。結局ルーってなんだったんだ?

パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)

3.6

ホラーかと思えば違うし、サスペンスかと思えばまた裏切ってくる。思ってた内容とまったく違ってかなり不思議な余韻を残す作品だったわ。

メッセージ(2016年製作の映画)

3.8

この脚本は美しいなあ。新しい未知との遭遇モノのスタイルに感心した。大きく広げた風呂敷をあそこに包んでいくラストの展開最高でした。『時間の比較社会学』を副読本にして見るとさらにグッとくるやつだね。