トリーチャーコリンズ症候群を患い、27回に及ぶ手術を経験してきたオギーは小学5年生にあたる年に、初めて小学校に入学する。
しかしその特異な外見から避けられ、虐めも受ける。それでも両親や姉の温かい励>>続きを読む
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★1986年に続き2回目の鑑賞★
1973年9月のチリクーデターにおいて殺害されたチャールズ・ホーマンを題材とし、冒頭、「この映画は実話」(に基づくではない)で「記録に忠実に描かれている」と断りが>>続きを読む
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そこでこのシーン、画をそんなに引っ張るか?というようなカット、演出が多くてテンポが非常に悪く、そのために約2時間半が長いと感じるし、そういう無駄な時間があるため、余計に荒が目立ってしまう。
そもそ>>続きを読む
在日朝鮮人と日本人の高校生の対立がベースにあり、在日朝鮮人の苦労も描かれているが、あまりそこにこだわって観る必要はなく、単純に若者たちの喧嘩と、異なる境遇の男女の恋物語を主軸として観ればよいのだろう>>続きを読む
私は衝撃的な内容だった原作に対し評点5(最高点)をつけている。湊かなえの小説は映画でいうと、人間のどうしようもない性や愚かさを抉ってくるという点で西川美和作品と良く似ていると思っており、爽快さや感動>>続きを読む
★1988年に続き2回目の鑑賞★
1600年ごろに刊行されたとされるシェイクスピアの有名な戯曲を原作とした作品で、調べられる範囲では本作は5度目の映画化らしい。
シェイクスピアの戯曲は「リア王>>続きを読む
★1990年に続き2回目の鑑賞★
ニューヨークに住むアラフォーの三姉妹を巡って、男女間、姉妹間の、女としての確執などを描いたウディ・アレン脚本・監督作品。
アレン監督作品としてはセリフ回しに落ち>>続きを読む
一言でいうと、俳優ダニエル・デイ=ルイスを鑑賞するための映画。
主人公のダニエルの周囲には、孤児となりダニエルに息子として育てられたH・W、いかがわしい宗教の宣教師、弟に成りすました男などの登場人>>続きを読む
★1988年に続き2回目の鑑賞★
ボクシングの実力は衆目の一致するところで、その実力だけで世界戦に上り詰めようというストイックさがある一方、美人で輝くようなブロンドの若い妻に対する懐疑心が特に強く>>続きを読む
★1989年に続き2回目の鑑賞★
強盗放火殺人事件から本土への逃避。そして主人公と一夜を共にしただけだが大金を渡され生活を変えることができた青森県の女郎だった女性の上京してからの逞しい人生描写を挟>>続きを読む
主役であるフランクに対し、彼の父親以外の登場人物はあまり明確な人物像をもって絡んでは来ない。
その結果、主人公を中心としたスピーディでスマートな展開となり、140分超という長さを感じさせない演出は>>続きを読む
★1990年に続き2回目の鑑賞★
ジョン・アーヴィングの小説は、現実的にはあり得ないようなシチュエーション、展開で進んでいくものの、作品としては、困難な人生でも前向きに楽しんで生きていこうという主>>続きを読む
自分の時代とは30年近い隔たりはあるものの、高校時代を彷彿とさせる朝井リョウの原作は大好き。
同じ場面を独立した5編から描くという特異な構成の小説から醸し出される高校時代の瑞々しさを表現できている>>続きを読む
ダニー(レオ)の行動の源は現地の住民ソロモンが隠したというピンクダイヤモンドなのだが、それが実際に存在することを信じるに足る証拠がない中で、命がけの行動に出るというのがストリーの幹になっていてちょっ>>続きを読む
★1985年、1993年に続き3回目の鑑賞★
私は中学・高校時代、休み時間や放課後に友達とトランプでよく遊んだもので、当然ポーカーもよくやった。私たちがやっていたのはクローズド・ポーカーだったが、>>続きを読む
まず、冒頭でのカールの携帯着信音にJourneyの「Separate ways」のイントロが流れてきて、70,80年代洋楽バカの私は「おっ」と反応してしまう。
その後、カールは怪しげなセミナーに参>>続きを読む
ところどころ唸らせるカットや構図、粋なセリフのやり取りなどにこの稀代の名監督らしい非凡性を感じるのだが、如何せんセリフが聞き取りづらい。5割方何を言っているのかわからない(のにストーリーは把握できる>>続きを読む
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認知症と幻想を見る病気も患っていると考えられるアンソニーの主観で物語は進み、観客もアンソニーの何かがおかしいという前提で観ることになるのだが、前半の進行はミステリー調でもあり緊迫感あふれる内容。
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1945年8月14日から15日にかけてのいわゆる宮城事件を題材にしたドキュメンタリータッチの作品で、1967年作品なので、当時の重鎮ともいえる名優たちも、当時は確かな中堅どころでその後名優に育ってい>>続きを読む
観客は主演(?)のエミリー・ブラント同様、予見不能のストーリーに振り回されることになる。また、映像も音楽もそのような心理状態を助長するのに非常に効果的で、鑑賞中の緊迫感がすごい。
その点は申し分な>>続きを読む
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自分の鑑識眼と競売士としての力量で富豪となったものの、潔癖症で恋すらしたことがない老齢の主人公が、病を患うミステリアスな若い女性と恋に落ちるという大部分を占めるストーリーは、甘すぎるラヴ・ロマンスが>>続きを読む
★1990年に続き2回目の鑑賞★
1944年の作品だけあって先日観たヒッチコック作品「逃走迷路」と同様に、戦時中のプロパガンダ映画の趣が強い。戦局が見えてきていた大戦終盤の製作であるためか、本作で>>続きを読む
一言でいうと、安藤サクラの演技力をうまく生かせず、結果、振り回されてしまったという映画。
まず、主人公のサワは劇中、5人の老人男性と深い接点があるのだが、サワの行動原点がどこにあるのかがわからない>>続きを読む
慌てない、自然のままにふるまう日本からの中年女性たちとヘルシンキの落ち着いた佇まいに居心地の良い時間を感じるのだが、なんだか映画として魅力が薄いなと感じてしまう。
食堂なのだから料理がおいしくな>>続きを読む
バッドマンシリーズの鑑賞は2作目。初鑑賞は次作の「ダークナイト・ライジング」で、そのいい加減で信憑性の低い設定と長ったらしい肉弾戦のために平均的評価だったが、本作はさすがに名作との噂に違わぬ出来。>>続きを読む
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★1989年に続き2回目の鑑賞★
オードリー・ヘプバーンを主役に、回りをケイリー・グラント、ウォルター・マッソー、ジェームズ・コバーン、ジョージ・ケネディーが取り巻き、音楽にヘンリー・マンシーニ、>>続きを読む
丹下左膳といえば、片目の剣士ということぐらいはわかっていたが、それがこけ猿の壺にどう関わってくるのか最初は全く読めない。
しかしあれよあれよと左膳が話の主軸に巻き込まれ、コメディ的要素もふんだんに>>続きを読む
★1987年、1990年に続き4回目の鑑賞★
一応史実に基づいてはいるが、元となったエリオット・ネスの自伝自体がだいぶ脚色されているみたいで、フィクションのエンターテインメント作品と捉えるべき内容>>続きを読む
猛の軽い気持ちでとった行動が、幼馴染・美智子の鬱屈としていた生活の中の一つの光となって人生を変えるための意思を強くさせる。
稔は猛が帰省したことをきっかけに美智子への告白をするつもりが、瞬時に真逆>>続きを読む
本作の特徴であり長所は“普通っぽさ”だと思う。
主人公(ギレンホール)は瞳が綺麗だが特にカッコよくもなく野暮ったいどこにでもいる高校生という風情。強面の父(クーパー)は息子も炭鉱夫になるものと決め>>続きを読む
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★1986年、1997年に続き3回目の鑑賞★
原子炉建屋ドームの背景は合成なのかもしれないが、タービン建屋は本物の発電所内部と考えられるし、PWR(加圧水型軽水炉)の原子炉建屋内部の蒸気発生器が4>>続きを読む
春子の、今の時代では所謂「子離れできない母親」というべき諄いセリフが脳裏にまとわりついて離れない。
今の時代なら人はそれぞれの人生があり、親も子供に頼るのではなく、自立させてそのうえで自分自身の人>>続きを読む
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まずは、顔を取り換えるというアイデアありきでストーリーを組んでいるためか、設定や展開がかなり雑で辟易する。
当人をよく知る人にはすぐに変だと思われるに決まっている顔を取り換えるアイデアを実行しちゃ>>続きを読む
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派手なアクションはなく、ほぼ、主演のサム・ロックウェルの一人芝居の上に、閉じ込められた空間と月面基地という特殊な事情もあって非常に外面的には地味な内容。
一方で、元の人間の記憶を移植され、生まれて>>続きを読む
長男が森雅之でその妻が高峰秀子(二人は「浮雲」の主演)、長女が原節子で、劇中絡むのが仲代達也と上原謙(原と上原は「めし」で主演)、次女が草笛光子(今見ると原節子とよく似ている)、その姑が杉山春子。次>>続きを読む
日本では、キャンピングカーの生活というと、ある程度裕福な人が気ままに各地を旅して好きなところで寝泊まりする悠々自適なものを連想するが、本作で描かれるのは、高齢にもなって働きながらキャンピングカーやR>>続きを読む