小さじさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.9

ありえない交通の弁の悪さ、噂話をする村の住人達、お屋敷、集まる陰湿な視線、複雑な家系図、遺言書……と横溝正史が得意とした高度経済成長期であるにも関わらず戦前の閉鎖的空間が色濃く残る一族の話最高〜〜〜!>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.6

ジョニーデップ版と、出生やウンパルンパとの出会いについて違う部分が多かったから二次創作的過去譚なのかな〜と思っていたら、原作寄りでの過去譚らしい。原作を知らなかったから二次創作っぽさが拭いきれなかった>>続きを読む

アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.3

アンダーソンらしさを求めすぎるとウーンてなっちゃう。シュールな雰囲気はあるけど。
ここから天才マックスの世界までどういう変化があったんだろー、次作はもうかなりアンダーソン風味マシマシだし。

オーウェ
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プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)

3.9

金ロー!ずっと観たかったやつ。
ジャズ最高、曲がどれも良すぎ!吹替がミュージカル俳優の皆さんで歌はもちろん台詞もすごく良かった。ファシリエ良い声。決めポーズは先週のクロパンとちょっと被ってるけど。
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白鳥(2023年製作の映画)

3.6

そんな残酷なことできる?って思うけど、実際子どもってしちゃいそうなところが怖い。生き物の命を粗末にするのも幼さ故の過ちだよね。

背の高い穀物畑が扉になっていたり、双眼鏡視点が出てきたりとアンダーソン
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

4.1

カルカタの医師登場シーンの構図があまりにもウェスアンダーソンすぎてニヤニヤしちゃった。いつにも増して早口のセリフが途切れなく続くから、集中して観ててもけっこう大変。

ダレンシャンで育ったからこれは実
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ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

4.9

Always. -永遠に。-
小説は死の秘宝、映画は謎のプリンスから追っていたぎりぎりリアルタイム世代。本を読む行為自体もだし、いろいろな物を与えてくれた。世界中で愛される児童書として、これから何百
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.9

イーサン・ホークってこんな憂いを帯びた美青年だったんだ。出生前診断の選択が当たり前になった今、この映画を観ると震える。公開当時は未知の恐怖だったかもしれないけど、今は目と鼻の先の話だな。ジュード・ロウ>>続きを読む

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

4.2

猫の死体が出ます!!

上映当時にミニシアターでポスターだけ見て、勝手におじさんロッカーと少女のラブコメだと思ってたら、垢抜けてないだけできちんと大人だった。

私が良い子モードで観すぎたのか?誰の前
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処刑人(1999年製作の映画)

3.7

猫が死にます!

イケメン二人が銃をぶっ放すジャンルは好きだしハマることが多いけど、今回は理由である"法で裁かれない悪を「神が言ったから」裁く"っていう部分がずっと引っかかって集中できなかった。

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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.8

開始1分も経たないうちに映画館で観たかったと強く思った。芸術性が強くて他とは違うクセになる感じがすごく好き。実家で誰か視点で他3人を見るところとか、回想の入り方、ベッドの定点…。ミニシアターで上映して>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(1998年製作の映画)

2.5

ゴジラではなく恐竜映画…
ジャン・レノの役必要だったの?出したかっただけって感じする

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.5

昭和のおじさんワードを連発するおだやかそうな部長でいいなぁ。超ブラック企業で生き抜くにはめちゃくちゃ気が強いか気に留めない性格じゃないとやっていけない気がする。

短時間でもかなり場面転換が多くて凄く
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.8

ドルビーアトモス!ゴジラ初めて劇場で観た。

戦直後の日本人の魂というか結託力がすごかったな〜。復興への思いがあるからゴジラに対しても強く粘れる。フロンガスの作戦も生身だし現代人ではなかなか勇気が出な
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花腐し(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

初めての先行上映会+舞台挨拶。綾野剛と同じ空気吸った〜!

R18映画だから感想も生々しめかも。
「誰もが魅了される」「魔性の女」みたいなことではなく、あくまで普通の男と女の恋愛の発展から終わりまで。
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

直前に原作コミックで予習してから。2〜4巻の内容なんだね。

話としては壮大だけどTVSPレベルだったかな〜。
鬼の集いの朗読劇が原作でも怖くて、原作絵を使いながら暴かれる真実に背中がゾクゾクした。植
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(2023年製作の映画)

3.6

映画としてはそこまで勧められるほどの出来には思えなかったけど、テーマは全員に考えてほしいネタだと思う。

二階堂ふみちゃんの冒頭妙に馴れ馴れしい感じはなんだろう。抑圧された家庭環境と職場のストレスで、
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.6

ずっと待ってたベイビーわるきゅーれ。
大半を女の子二人の何気ない会話が占めていて、本業中のギャップにときめく感じかな。舞台を観ている感覚になるような長回しが多くて、シュールな漫才を見てるようにも感じる
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.7

以前の作品に比べたら少し難解かな。フレンチディスパッチという雑誌の最終号に載せる話をそれぞれの記者が選んで、それを映像化してるってことだよね。
モノクロシーンが多くてせっかくのアンダーソンらしさが少な
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.6

ウェス・アンダーソン作品、初めての劇場鑑賞!アステロイド・デイって知らずに小さい鞄で行っちゃったから、その後の買い物も宇宙人片手にぶらぶらしてた笑

白黒珍しいなーと思ってたらその後の色彩とカメラワー
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エリザベート 1878(2022年製作の映画)

3.4

ヨーロッパ映画らしい緩急の少なさだったなぁ。エリザベートだしもっとパンチのある映画かと思ってた。
オーストリアやハンガリーの人にはアイドル的存在だと思ってたけど、こういう描かれ方をして反感は買わなかっ
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(2021年製作の映画)

3.2

最後の婚姻の署名が逆再生だったから、婚約破棄して全員殺して一人ルンルン♪してる始まりに戻りますよーってことかと思った。

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.3

アリアスター絶賛してそう。怖いより不気味、目が描き変えられていく時に不安に駆られて毎回少しだけ目を覆いたくなった。

ストップモーションすごいしバリエーションもあるにはあるけど、途中で飽きちゃって眠気
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

文学や映画を嗜むタイプの高校生以上がターゲットだと感じた。内容はわりと単純なファンタジーで、アリスやオズの魔法使いのような異世界冒険譚なんだけど全体的に説明を省いていて、当時の時代背景の知識を持ちかつ>>続きを読む

落下の王国(2006年製作の映画)

4.0

色合いや撮り方が「白雪姫と鏡の女王」に似てると思ったら、同じ監督と衣装コンビだった。殺風景な景色と鮮やかな服のコントラストが素敵。世界中の名所が出てくるけど、これ全部撮影に行ったってすごすぎる。

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ライオン・キング(2019年製作の映画)

3.7

字幕!

ムファサは劇団四季で好きな伊藤さんっぽさを感じた…親バカで若い時のヤンチャが透けるムファサ。伊藤さんもこの映画で研究したんだろうな。

スカーのファシズムっぽさが強い。もともとの映画でもハイ
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

4.2

金ロー!
ジャズが終始良かった〜最近サントラ聴いてる。緩急は控えめで他のジブリ作品のようなファンタジー要素はないけど、その分繊細な心理描写が豊かでめちゃくちゃのめり込めた。大人になって良さが変わる作品
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.8

寄せ集めヒーローたちが特大ピンチを救う!そういうの大好きです。70年代洋楽が刺さる〜。MCUの中でもまた違った面白さがあってずっとこの5人を観ていたい。
ロナンが結構好きだった…俳優イケメン。めちゃく
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インターンシップ(2013年製作の映画)

3.8

アメリカのコメディって共感性羞恥が働いてちょっと苦手なんだけど、Googleの中のことが知れたから面白かった。遊び心のあるオフィスいいな。ストーリーは典型的な感じかなぁ。

クィディッチめっちゃ楽しそ
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ところどころツッコミどころはあったけど面白かった。パル…無事に戻ってこれて良かったけど、犬を傷つける描写は本当に辛い。

ぶっちゃけると浅香航大が出てきた時点でなんとなく犯人だなーと思っちゃった。あん
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哀しみのベラドンナ(1973年製作の映画)

3.5

Twitterでアート系映画!って話題になってていつか観てみたいと思っていたら、近くの映画館で上映が決定したから予定を合わせて鑑賞。
半分くらい静止画、絵巻みたいに左へ流れる描き方もあって日本っぽい。
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TANG タング(2022年製作の映画)

3.3

劇団四季のロボットインザ・ガーデンが好きだからそのノリで。なんか全体的に演技イマイチ?配役が微妙すぎるというか、もっと適役あるでしょうにと思っちゃう。かまいたちは面白かったけど何を見せられてるんや。>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

猫の死体が出ますって注意書きしてよ。
脚本賞を取ったのもわかるな〜。保利先生の彼女が言った「穿った見方」を体感できる。1人の視点からじゃ客観的な真実は見えない、誰かが嘘をついているかもしれない。

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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.8

サクッと観れて気づいたら終わってた。騙し騙され×出版業界は面白くないはずがない!でも炎上商法は嫌いだから嫌だな〜。イロモノに飛びつく気持ちはわかるけど、ここまであからさまだとちょっと…。こういう映画っ>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

3.5

なんか観たことある気がする。平沢進の音楽との親和性がすごい、パレードががちゃついた賑やかさなのにどこか不気味で楽しい。
巨大化で庵野監督が好きそう〜って思っちゃった。1回目じゃ理解しづらいな、後からじ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

何回目かの鑑賞。いつpostしようか迷ってたけど、舞台版の復習のための今回に。
前半はコメディ、後半はシリアスと嵐の夜を起点に分かれてる。富裕層と貧困層、差が激しいよなぁ。キム家は下がるだけ、パク家は
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