ケーティーさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ケーティー

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男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975年製作の映画)

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何度みても面白いし、泣けてしまう。

メロンのところで大いに笑うんだけど、ラストは本当に切ない。

お互いがお互いのことをわかった上での選択。それが痛いほど、伝わる。

ジムノペディに乱れる(2016年製作の映画)

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シーンのアイデアが面白く、笑えたり、この道具こんな使い方あるのかと思ったり、楽しい作品。

バッド・チューニング(1993年製作の映画)

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二度は来ない一瞬の輝き。
その青春を生きることを決めるラストの潔さ。

モンタージュの連続のようでいて、しっかりと青少年の変化が描かれていて、構成がよく練られているなと思う作品。

男はつらいよ 望郷篇(1970年製作の映画)

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この作品のラストで寅次郎とさくらが話すシーン。
カット割りといいセリフといい、完全に「シェーン」である。

シェーンが自らの宿命のようなものに抗えないように、寅次郎もまた三枚目のチンピラとして生きるし
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

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少年が鍵の正体を見つけるために、様々な人に会いに行くという設定は面白い。

しかし、母のネタばらしやラストのブランコでの発見など、どこかとってつけたようなオチだという印象を受ける。早い話が雑なのである
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

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厭世的でどこかやりきれない感情をもつ主人公。そんな彼が、頑張れば頑張るほど、上手くいかず、次第に追い込まれていき爆発する。

一人の男を通して、当時のアメリカ社会の矛盾を見事に描き出している。
音楽も
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会社物語 MEMORIES OF YOU(1988年製作の映画)

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この映画がバブルの少し前くらいに作られたということに驚く。今でも会社員の本質があまりにも変わってないからだ。

さすがに社内で勤務中にマージャンは、現在ではできないかもしれない。
しかし、女子社員の描
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恋におちて(1984年製作の映画)

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会えるか会えないかハラハラさせる演出や、二人のプラトニックな関係、それぞれの夫婦の仲は悪くないが冷めきった関係などを自然に描いていてうまい。

続・男はつらいよ(1969年製作の映画)

4.1

くどいくらい、本作では「そこが渡世人のつれぇところよ」と寅次郎が繰り返す。

寅次郎は、生まれ故郷の柴又で学生時代の友達の女と過ごしても、実の母に京都で会ってもどこまでも安らぎを得ることができない。
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.4

やはりローマの休日はこの作品から着想を得たのだろうか。

ジェリコの壁の設定、洒落たセリフ、珍道中のコメディの楽しさと今の映画につづく色んな面白さがつまっている。

そんな中でも特に好きだったシーンは
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.4

差別や帝国主義に対する強いメッセージを込めた作品。
ストーリーも、ギャグあり、アクションありで面白い。

ただ、ラストで明らかになる陰謀や恐怖で政治を支配するという発想は、いかにも西洋的で日本にはない
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花とアリス(2004年製作の映画)

3.7

嘘からはじまる二人の少女の恋愛とファンタジー。

所々に洒落っ気もあり、何といっても思春期の微妙な少女の感情が描かれている。
しかし、宮本の心の変化の描き方はわかりにくい。
もちろん、この映画は二人の
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シェーン(1953年製作の映画)

4.4

そんなに好きになってはいけない。
いつかいなくなってしまうんだもの……。

シェーンとマリアンとのプラトニックな関係。
ジョーイへの男としての温かさ。
スタンリー家への感謝。
そして、運命をただ受け入
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.3

ラストのシーンで、自然と涙が出てきた。今まで声に出すことができなかった無数の苦悩が、わき出る瞬間。

新聞記事を出すことへの記者の個人的な感慨や陳腐なセリフではなく、自然とこの記事にどういう意味があっ
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

トム・ハンクスの名演、プレッシャーに置かれたときの心情の描き方、そして、事件シーンの臨場感など見所の多い映画だった。

特にこの映画は、伏線で面白くなっている。
主人公の副業について話すシーンや機内を
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赤い鯨と白い蛇(2005年製作の映画)

4.1

セリフで人とドラマを見せていく。
その上手さとおもしろさが光る作品。

4人の女性の描き分けはもちろんのこと、タイトルの白い蛇をキーワードに些細な日常にちょっとした彩りが与えられ、味わい深い作品になっ
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時をかける少女(1983年製作の映画)

2.3

独特の映像の質感や尾道の風情に魅力がある。

しかし、脚本の構成のバランスが必ずしも上手くないように感じた。
もう少し早く事件を起こすべきだし、後半は変に駈け足のとこもある。

だが、クサイセリフはそ
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

4.4

とにかく脚本がキレッキレッです。
パニック映画としての面白さだけでなく、その中で人物のドラマやテーマがしっかり練り込まれています。

また、CGのない時代に、国鉄(現JR)の協力を得られない中でこの映
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.0

終盤にあるノーベル賞受賞直前の大学でのシーンが素晴らしい。前半での伏線がうまく効いて、ここぞという感動的なシーンになっている。

全体としては、女をセックスの対象としてしか見てなかった主人公が愛とは何
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

2.0

学校をサボりがちな男子高校性と職場に行けない大人の女性の出逢いと交流。この設定は、すごくいい。
しかし、「君の名は」でもそうだったが、二人が引かれ合う過程を適当な音楽と絵が連続するシーンでごまかしてる
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お引越し(1993年製作の映画)

4.2

ラストの方で、主人公レンコが湖でセリフを言うシーンが印象的。

その他のセリフも悪くはないが、とにかく映像で、小学生の微妙な心情を表していく。そのシーンの美しさとうまさがいい。

中学生円山(2013年製作の映画)

3.4

主人公の根本的な設定はとにかくくだらなく面白いが、かなり社会的なメッセージの込められた作品。大人って何だろう? 、と考えさせられます。
もう少し小ネタを絞って、すっきり作る方法もあるかもしれません。し
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夫婦フーフー日記(2015年製作の映画)

3.2

この映画は闘病ものではなく、作家の物語です。
作家志望の主人公の苦悩、妻の励まし、体験を本にすることへの抵抗。おそらく原作を読んだ脚本家は、ここに大きな共感を感じ、想像力を膨らませて書いています。
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ヴェルサイユの宮廷庭師(2014年製作の映画)

3.2

テーマは、愛惜の念から人がどう立ち直るかということ。貴族たちの人間味と、その時代の庶民の生きざまを自然と描こうとしているのがいい。変に貴族も実は私たち庶民に近いんですよと、漫画的に描いたり、変な技巧を>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

3.8

バタフライ・エフェクトとかを参考にして、日本風にした感じ。脚本が粗放なんだけど、それが逆に韓流とか往年の日活映画みたいな面白さになっている。

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