70年代のフィルムの持つざらっとした手触りが心地良く、謎めいている部分と俗っぽさが混じり合うような感じに惹かれた。
ブレッソンに倣った音響の使い方が素晴らしく、私たち観客はこの裁判を傍聴しながら、何が真実なのかを問われ続ける。
ダニエルとスヌープの演技に息をのむ。パルム・ドッグ賞、当然ですね。
"Il ne faut pas mourir sans avoir vu ce film!" この映画を見ずして死ぬな
この映画のテーマは重く、簡単に論じることは出来ないので、単なる覚書として。
女であること、あるいは男でも小さく弱い場合は搾取される側に属する。さらに言えば、我々黄色人種が白人から蔑まされていることは>>続きを読む
エンタメは進化し続けていて、今はもういつでも手の中の小さな画面で愉しむことが出来るけど、小屋に足を運んで観るという行為がやっぱり好きなんだよね。そんな想いに120%応えてくれた、知られざるエテックス初>>続きを読む
このFilmarksのアイコンにさせていただいてる映画をようやく。
終末観がこの上なく盛り上がっている昨今に痛いほど刺さる。
小難しくないタイプのフレンチフィルムで、軽やかに愉しめる。
ブノワ・マジメルの立派なおっさん振りを確認しつつ、老いを肯定して生きていかないと辛いよね、という教訓を得る。
公開当時、観た人からおすすめされてたんだけど、なんかやっぱ怖そうで、気が進まず。
でもまさに"怖いもの見たさ"で見始めたら、身を乗り出すレベルで引き込まれた。
美しく、不穏で、忘れ得ぬ失恋映画。>>続きを読む