マカヴォイ版『バッド・ルーテナント』ないし『ファイト・クラブ』。
『X-MEN ファースト・ジェネレーション』が表ジェームズ・マカヴォイベストだとしたらば、本作は裏ジェームズ・マカヴォイベストか←>>続きを読む
🇮🇹の巨匠マルコ・ベロッキオの代表作。
"有名小説原作の官能映画"くらいなノリで観るとけっこう面喰らう作りといいますか、ベロッキオさんなだけあり官能映画の型は取りつつも、割とハッキリ作家性が刻印され>>続きを読む
所謂、名作。
黒澤明が生前最も好きだったフォード作品の1つ。テレンス・マリック的な"映像美"とはまるで異なる端正な構図と「黒」で塗り潰されたような画面。口髭を生やしたヘンリー・フォンダのワイルドな魅>>続きを読む
"お父さん、絶倫じゃ~ん!"by緑
昨年『あのこは貴族』が大評判を呼んだ(※私的2022年邦画ベストの1本でもある)岨手由貴子監督の前作にして商業長編デビュー作。
予期せぬ妊娠から結婚を決意した破>>続きを読む
『ブラック・フォン』が絶賛公開中のスコット・デリクソン監督作初鑑賞。まずは一大出世作のこちらから←(※個人的には『NY 心霊捜査官』が一番好みそう)。
テーマ的に毎回"『エクソシスト3』をやっている>>続きを読む
バズ・ラーマン監督の変わらぬ豪華絢爛、ギンギラギンな足して足して足しまくる過剰演出に酔った←(※高橋ヨシキ氏は『ラ・ラ・ランド』もバズ・ラーマンが撮っていたら傑作になってたと言っていた)。
まずOP>>続きを読む
A24最新ホラー『X』でもオマージュが捧げられているトビー・フーパー監督2作目。
あの名作『悪魔のいけにえ』の後に撮られた作品だが、北野武があのギンギンの名作『ソナチネ』を撮った直後にさらりと『みん>>続きを読む
ティム・ロビンスがサラ・ポーリーに何度か「割礼してる男が好きか」を問い詰めるのは笑ってしまった。
最初はティム・ロビンスの質問にもあまり答えず無愛想に接していた看護のサラ・ポーリーだが、彼に心を開い>>続きを読む
『キャロル』のトッド・ヘインズが製作総指揮に入って強力バックアップに入ったからなのか、12年前の荒削りとも言える前作『リバー・オブ・グラス』からの大幅な洗練、ブラッシュアップがなされていた傑作だった。>>続きを読む
遂にU-NEXTが見放題配信を開始した
シネフィルほいほい監督ケリー・ライカート作品。本作が初長編作品。
良くも悪くもあまり"満を持しての感"はないタイプの作品ではある。アメリカ映画ではありながらも>>続きを読む
"『トップガン マーヴェリック』の監督であるジョセフ・コシンスキーの前作"くらいの前情報で観たので、きっと陽気なアメリカ万歳映画なのだろうと鷹をくくっていたのだが、なんというか想像以上にしっかり"ヒュ>>続きを読む
この監督の『マイ・ブック・ショップ』がすごく苦手だったのと、且つこの題材的にあまり食指が動かずで観るのが後回しになってしまっていたのだが、予想より遥かに良い作品で驚いた。
ペドロ・アルドモドバル(製>>続きを読む
あまり期待せずに良い意味で軽い~気持ちでNetflixを開いて見たら、石井裕也監督ベスト更新レベルのブッ飛びアワードな1作で驚く←
2019年、私のベストワン映画である『幸福なラザロ』に対する日本か>>続きを読む
マイケル・チミノ2本立て②
タランティーノも大好き『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』。チミノのはったりかまし演出と暴力描写に気持ちよく浸れる。
ミッキー・ロークのダメダメエロエロ人たらし刑事っぷりたま>>続きを読む
マイケル・チミノ二本立て①
"イーストウッドとジェフ・ブリッジスのデートムービー"
オーソン・ウェルズが『市民ケーン』"以外"の作品こそ語り甲斐があるのと同じくらいに、マイケル・チミノも『ディア・>>続きを読む
ポランスキー、スコリモフスキ、パヴリコフスキに並ぶポーランド"○○スキ"監督四天王の1人、アンジェイ・ヤキモフスキ監督作。
リスボンの美しい街並みを滑かに捉えたショット、言葉少なに紡がれる恋模様等、>>続きを読む
名匠アスガー・ファルハディも絶賛のイラン発ヴァンパイア映画。『エレファント・マン』×『デッドマン』的なデヴィッド・リンチとジム・ジャームッシュからの影響も感じさせつつ、完全に独自のスタイルを確立させて>>続きを読む
新譜『リコリス・ピザ』から遡って処女作を。パッと見地味めで小品ながらもかなり良い。
スコセッシとタランティーノの中間とも言うべきか、スコセッシほど切れ味鋭くなく、タランティーノほど無邪気でポップじゃ>>続きを読む
『アラビアのロレンス』や『ドクトル・ジバゴ』といった"名画"の長尺&重厚イメージとは打ってかわって、タイトな尺とシャープなモノクロ画面が光る不倫映画クラシック(※脚本に傑作『ポセイドン・アドベンチャー>>続きを読む
PTA最新作。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ザ・マスター』のような、所謂"骨太マスターピース路線"でないことは明らかであったのでユル~い心構えで鑑賞。
総じて楽しかった、というか"楽し気だった">>続きを読む
エアコンが無い標本室で常に濡れているオルガ・キュリレンコのエロス。リーアム・ニーソン風標本博士の不気味さ。けっこう好き。
D・W・グリフィス『國民の創生』(1915)、あるいは『アルジェの戦い』(1966)の現代版か?と言わんばかりの無慈悲500パーセント現実つるべ打ち。世界崩壊モノの作品群にまた1つ不謹慎な傑作が加わっ>>続きを読む
高橋ヨシキ氏の、"監督は野菜ばっかり食ってそうで、撮影監督は肉ばっかり食ってそう"というザックリすぎる例えが言い得て妙だった『トップガン マーヴェリック』。
監督のジョセフ・コシンスキーは初期に『ト>>続きを読む
妻が履いているナースシューズに興奮するウィル・スミス。
何度も観返したいタイプの作品ではないが、日本版ポスタービジュアルや邦題からイメージしていたような所謂"お涙頂戴感動作"的なものとは実は真逆とも>>続きを読む
『ドント・ブリーズ』1作目を大成功に導いたフェデ・アルバレス脚本、製作による『悪魔のいけにえ』正式続編。監督は長髪イケメンのデヴィッド・ブルー・ガルシアが務める。
なんというかキャスティングや、画作>>続きを読む
『アナザーラウンド』よりこちら派。
『しあわせな孤独』や『アフターウェディング』といったスサンネ・ビアの傑作群の脚本を手掛けてきたアナス・トマス・イェンセンの監督作。
復讐アクションの型をとりつつ>>続きを読む
レオス・カラックス『ホーリー・モーターズ』が昨夜で配信終了とのことで久々に見返したのだが、どうやら本作にオマージュが捧げられていたことを後から知り鑑賞。
昨年日本でもリバイバル上映された『巴里祭』『>>続きを読む
『決別』や『ウィークエンド』みたいなキレを期待するとだいぶ肩透かしな珍作だけれど、とても嫌いにはなれないゴダールマジック。
傑作『ビフォア・サンライズ』の約10年前の15歳のジュリー・デルピーのデビ>>続きを読む
石井隆監督追悼ということで再見。
あれ?こんなに面白かったか?と驚き。
初見が右も左もよくわからない学生時代だったのも大きいかもしれない。
クローネンバーグ的な頭に銃を埋め込むやつとか、夜の街の艶>>続きを読む
リュミエール兄弟の『ラ・シオタ駅への列車の到着』のような列車、『港を離れる小舟』のような小舟が見られると言ったら、クサくオーバーな表現かもしれないが…ただただ素晴らしい大傑作。
そのワンショットワン>>続きを読む
『最後の決闘裁判』へも繋がっていく、"作家リドリー・スコット"の原点であり、そのすべてとも言えるような1作。
"キューブリック『バリー・リンドン』の二番煎じ"というように切り捨てる向きもあるかもしれ>>続きを読む
続けてパゾリーニ先生。
『奇跡の丘』(1962)に比べて幾段見易く、全体的に牧歌的な雰囲気が漂う。砂漠ショット等、諸々も少しだけホドロフスキー『エル・トポ』(1970)みを感じさせる。
先日観たネ>>続きを読む
スコセッシや篠田正浩の宗教映画にも多大な影響を与えた、ご存知「マタイによる福音書」の映画化作品。ゴリゴリの無神論者でスカトロ巨匠、ピエル・パオロ・パゾリーニがメガホンを取った。
実に淡々とした厳格極>>続きを読む
シアマ版
"思い、思われ、ふり、ふられ"
『燃ゆる女の肖像』の監督、セリーヌ・シアマの長編デビュー作がこの度U-NEXTで配信開始。
凄い。もう全体的に確立されている。仕上がり度合いでいえば『燃ゆ>>続きを読む
手堅いと言えば手堅いがウェッティだなぁ…。
元・乃木坂46の生駒里奈風チェンと、元・関ジャニ∞の渋谷すばる風シャオベイの純愛物語。シャオベイのやんちゃで危ういその魅力に世の奥様方はパンティーを湿らせ>>続きを読む