久遠さんの映画レビュー・感想・評価

久遠

久遠

スロータージャップ(2017年製作の映画)

3.9

阪元監督のインディーズ時代では1番好きな作品。主人公が登場した瞬間に“こいつヤバいな”と思わせてしまうのは欠点とも言えるが、オチを含めてブラックな笑いが画面一杯に充満していて、大変楽しく観られた。演出>>続きを読む

ハングマンズ・ノット(2017年製作の映画)

3.5

再見。多くの凶悪犯罪者がそうであるように、本作の主要キャラも「倫理観の欠如」というよりは実存が常識から大きくズレているだけなのだ。そのズレは自らの最低な行動で身を滅ぼした某芸人が得意とした笑いに転化さ>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

単体だと詰め込みすぎ感があるけれど、「Pearl」を観た後だと、考えて作ってあんだな〜と感心する。無論、ミア・ゴスは魅力的だけれど、オルテガちゃんも非常にかわゆすで彼女の出てる他作品観たくなった。
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.8

現在進行形である映画史の闇【夢/承認欲求を搾取する男たち】を後景に、パールが“本当の自分を取り戻す”までを見事に描いた傑作!画面一杯に広がるクラシカルな空気感と、キュートで力感みなぎる超絶演技にハート>>続きを読む

ハウルの動く城(2004年製作の映画)

4.5

ジブリ映画で1番好き。木村拓哉の声が良い。ガールミーツボーイとしても至高。

崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

3.5

これぞハヤオって感じの作品ではある。ポニョの歌だーいすき

市子(2023年製作の映画)

4.5

直球で“宿命の女からの脱却”を描いているのは「本気のしるし」に共通する美点で評価したい。
ただ、市子以外の定型的なキャラ視点で“謎”を解き明かす形式を採用しているため、安心感を持って観てしまった(結末
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悪い男(2001年製作の映画)

1.1

監督がギドクなことを差し引いても、映画としてはオールタイムワースト級に嫌いだが、終盤に突如としてスキンヘッドもとい坊主のクロちゃんが登場するのは嫌いじゃない。

LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

2.5

リメイクに定評がある韓国映画界だが、今作はダメダメ。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

かけがえのない、人生を通して愛し続けるであろう作品。ちょっと泣きすぎて、足早に劇場を去るしかなかった。三宅唱監督映画は、なにか問答無用で僕を感動させてしまう粒子が画面に漂っているのではと言いたくなる。>>続きを読む

逆光(2021年製作の映画)

4.5

ノーマークだったが、青春映画の傑作で驚嘆。motifは三島に加えて春樹で、海と火祭りが明確に生死の表象として描写され、それらが非常に映画的で当時の雰囲気を生み出すのに機能していた。同性愛を主題に置くと>>続きを読む

ハント(2022年製作の映画)

5.0

再鑑賞。「新しき世界」の次に好きかもしれない。褒めるべき点しかないが、やはり白眉は終盤だろう。ポン・ジュノが「殺人の追憶」を引っ提げて躍り出た際に“黒澤明の孫が韓国で生まれた”と言われたのは有名だけれ>>続きを読む

熱のあとに(2023年製作の映画)

4.1

黒沢清に師事していたこともあって、印象深いショットが多く、不穏さを画面いっぱいに充満させる技術は確か。長く感じるのは、出来事を詰め込みすぎな脚本の弱さかなと。ただ、本音を云う場を、懺悔室/診察室の2つ>>続きを読む

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

4.8

そう言えば今作もブロマンスよね。なので大好き。実録犯罪モノとしても傑作と言って良い出来で、“ファミリー”の面々が個性抜群で最高。まだ若手な風貌の綾野剛がススキノの顔となり栄華を極める前半に笑みが溢れ、>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.3

再鑑賞。初見よりも百倍アドレナリン爆発でクソ良かった!弱肉強食が加速するファックな社会で生きる道を模索する若者たちをコミカルかつド派手に描く。2人と2人が仲間だったらなと大変せつなくなる。弱者が割を食>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.5

映画史に残る大傑作。フェイバリット度で言うとそこまでだが、それはすべてが完璧すぎるからかもしれない。

甘い人生(2005年製作の映画)

3.8

イ・ビョンホンのアイドル映画。電気を点ける/消すの動作を繰り返すシーンには萌え萌えキュン。煽り運転にブチギレするシーンもめちゃくちゃで笑う。

守護教師(2018年製作の映画)

3.5

プロット自体はシンプルだが、日本と同様に家父長制やミソジニーが蔓延していても、意識的にそれらを映画で粉砕してやろうという気概を感じられて良い。あと、マブリーが可愛い。

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

4.0

葬式に白スーツで参加するイ・ジョンジェ、トゥクトゥクに乗って銃をぶっ放すイ・ジョンジェ、氷で返り血を拭うイ・ジョンジェ、死に場所を探しているイ・ジョンジェ!!!

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

4.2

ハントに勝るとも劣らない、おでこが良い映画。童貞喪失のメタファーとしての銃器描写。

この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.7

割と好きなやつ。南沙良ちゃんが男をシバキまくる映画が観たいです。

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.5

マブリーがパワーアップ。3はたぶん、全悪党破壊マブリービームが発射されます。

彼方のうた(2023年製作の映画)

5.0

すばらしかった...オールタイムベスト10に入ります。はっきりと濱口竜介作品が今作には存在していて、それでもしっかりと杉田監督映画でもある。現実とシームレスに感じるしかない人物の実在感と、絵画のように>>続きを読む

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