久遠さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

さかなのこ(2022年製作の映画)

5.0

脚本家の問題において、公式が未だにステートメントを出していない状況は本当にどうかと思うし(そのため、劇場では観なかった)、日本の映画業界に蔓延る犯罪やハラスメント撲滅に対する抜本的な改革は急務だと考え>>続きを読む

激怒(2022年製作の映画)

3.5

気持ちいい。ファックニッポン。ウルトラ家父長制に相互監視社会と、過去から現在に至るまでの日本を一つの町に見立てた寓話。調子こいたクズ権力者どもに怒りを発露させない方がおかしいだろと爆発するラストが白眉>>続きを読む

シークレット・ミッション(2013年製作の映画)

5.0

久しぶりにどうかと思うくらい泣いてしまった。『新しき世界』に次ぐ潜入ものの傑作。ネタバレを避けたいので詳細には書かないけれど、ある男が髪を切り背広を羽織って作中最も精悍な顔つきとなるシーンに燃え、“家>>続きを読む

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

4.0

北村優衣の発見が最大の収穫である。だが、メジャーになるほど品のなさに拍車がかかるエロス表現には少し食傷気味。城定監督作品の最大の魅力は蠱惑的な演出ではなく、あっけらかんとしたエロと他人同士が巡り合うこ>>続きを読む

決戦は日曜日(2022年製作の映画)

4.0

世襲議員候補をただ皮肉るだけでなく、日本の政治システムそのものをコミカルに斬る良作。演出は地味ながらもしっかりしていて、三谷作品のような安心だけを持って帰らせる作風とは真逆のシニカルな切れ味があって大>>続きを読む

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

4.8

復習。元気な若い衆と、まだまだ欲は捨てんのよな老獪ベテラン。対比するように、枯れてしまった大友。『孤狼の血』と異なり、終始悪いツラで策謀を巡らせる片岡にある種の清々しさを感じ、どれだけ落とし前をつけよ>>続きを読む

ノルウェイの森(2010年製作の映画)

3.8

原作が好きだったので、複数回鑑賞したがこれも結構好き。レストラン修羅場シーンの初音映莉子が魅せる表情が白眉。

私の男(2013年製作の映画)

3.0

当時の彼女(二階堂ふみファン)と劇場で観た映画。流氷が印象的。

男子高校生の日常(2013年製作の映画)

3.5

原作の良さは完全に死んでるが、これはこれで悪くないホモソーシャルもの。

デスノート Light up the NEW world(2016年製作の映画)

3.5

あくまで原作準拠とするならプロットは完全に破綻しているが、天才になれなかった凡人たちの足掻きをテーマとして見たので擁護し続けている作品。池松壮亮のキャラがちと弱いのは気になるが、意外とリッチな映像と冒>>続きを読む

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.5

ドラマの劇場版では一番好き。説明台詞多めだが、随所になかされるシーンがあり侮れない傑作。

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.6

なんだかんだでお似合いの夫婦じゃないか?と皆が思う爽やかなラスト。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.5

ヘレディタリーの変奏。チルは仮初の幸福でしかなく、ファミリーは虚構。

ある男(2022年製作の映画)

3.8

石川監督作品では2番目に好き。生まれや血縁の因果で差別されない世の中を望む。

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.5

タイトルのインパクトに反して堅実な作り。倦怠夫婦が肉食獣と化していく過程で愛を取り戻す様は見ていて微笑ましい。ただ、もっと面白くできただろとは思う...終わり方なんとかならんかね。ジョーク多めなのも展>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

5.0

超絶。オールタイムベスト。冒頭の長回しから移行する決め画にまず陶酔させられる。また、軽やかでありながら完璧と形容せざるをえない全てのカメラポジション。家族が交わす会話、子どもの仕草や運動がとても素敵で>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

3.0

凡作of凡作。多くの中高年女性が躍動する一点で今作の意義はあるとも言えるが...障がい者の扱い諸々無神経だなと思えるノイズが多く、物語そのものが雑でつまらない。磯村勇斗は安定して良いね。

ベネデッタ(2021年製作の映画)

5.0

劇場で観られていたら今年ベスト1でした。金髪フェチですが、ギャルは黒髪ロングで間違いないよね。

さんかく(2010年製作の映画)

4.5

相手の気持ちなんてどうでもいいことが前提のコミュニケーションが横行している“この世”なので、今作の登場人物は特殊かと言われればそうでもないのだけれど、そういった類の話を頗る面白く語れるのが吉田恵輔なん>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

4.5

変わらない俺たちと変わってしまう俺、死なない男たちと死んでしまう男。成人学生服フェチには堪らん映画。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.4

一通り脳内再生すると何の変哲もない話だが実際観直すと悪くない感じの映画。菅田くん、かすみんパワーはデカい。私的には恋愛映画と言うより青春モノ。「あの頃。」と同じ箱に入れたい。
公開直後、やたらと考察動
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