久遠さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(2010年製作の映画)

4.7

瀬田監督、商業デビュー作にして俊英であることを立証。演出が奇抜で人によっては呆気に取られそうだが、小気味良くフレッシュ且つ映画的。ミステリーではなく、少女少年のブラックラブコメとして死ぬほど楽しめた。>>続きを読む

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

5.0

希林さんの言葉が沁みる。ダメ男を演じさせたら右に出る者がいない阿部寛さん、ベストアクトかも。「歩いても歩いても」とは違う方向で、家族の離別と愛憎を丁寧かつコミカルに描く。また、日本社会に於ける親子関係>>続きを読む

凪待ち(2019年製作の映画)

4.4

2回目。大切な人を裏切り続けた郁男。幾度も道を誤り、自身を責め続ける彼こそ救われるべきなのだと思う。誰しも間違え、誰かを傷つけて、自分を責めるのだろう。それでも、寄り添ってくれる大切な誰かを離さずにい>>続きを読む

そして父になる(2013年製作の映画)

5.0

たぶん7、8回は観た。是枝作品と言ったら、1番好きなのが日替わりな位に、いずれも愛してる。

ここ最近のベスト1は今作。冒頭のシークエンスで慶多の特性を描き、良多の心無さを示す。良多(福山雅治さん)は
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ダブルフェイス 偽装警察編(2012年製作の映画)

4.6

前編も含めて。
通算10回以上は、観ているTBS×WOWOWドラマ。正直、本家よりも好き。ウルトラ格好いい西島さんを堪能できるのだ!
画、劇伴共に良質でドラマなのに映画的。警官とヤクザの二重生活で揺れ
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劇場版 虫皇帝 シリーズ 完全決着版 化け物巨大コオロギ・リオック降臨!(2009年製作の映画)

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新堂冬樹氏の空疎な実況と解説が段々とクセになる。人件費(虫さんたち)以外、予算が殆ど掛かってない中で最低限の臨場感は出せてたかなと思う。心底、悪趣味だなとも思うけれど、現に虫も殺せない自分が観るくらい>>続きを読む

ニシノユキヒコの恋と冒険(2014年製作の映画)

5.0

超絶。主人公に対し分離不安を抱きながらも結局は去ってしまう女性たちはネコチヤンそのものではないか。可愛く、そして愛おしい彼女たちに同量の優しい愛を与えるユキヒコ。彼自身の気まぐれさ、マイペースな性格は>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族 (モノクロVer.)(2019年製作の映画)

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白/黒の画が、階級の二極化を一層際立たせた。真白の光と仄暗い黒が美しい。観れば観るほど、新しき表現・映像技法を発見し感嘆する。
貧困層同士で蹴落とし合う中、富裕層は音や合図を“見ない、聞かない”。剰え
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劇場版 SPEC 天(2012年製作の映画)

2.9

ギリ、SPECらしさが残る“転”。その後“結”で大ファールをブチかます訳だが。“起承”では、刑事×SFを日本ドラマというフォーマットで存分に見せてくれたけれど、劇場版ではツツミンの悪い癖が全露出。壮大>>続きを読む

四月物語(1998年製作の映画)

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超絶可愛い松たか子さん。赤い傘を差し、微笑む彼女。それだけで至高。

映画 鈴木先生(2012年製作の映画)

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風間俊介くんの荒くれニート演技と、今と正反対のクールな土屋太鳳さんが印象的。ドラマシリーズは思春期のセックスが如何たらみたいな回をチラッと見た程度で、今作は大学図書館で偶々観たんだと記憶している。割と>>続きを読む

外事警察 その男に騙されるな(2012年製作の映画)

3.2

映画だからと言って舞台や設定をスケールアップするとダメになるの法則、今作も御多分に漏れない。ドラマと同じくヒリヒリ感やアッと言わせる裏切り展開は有り、その分の面白さは担保されていた。しかし、土壇場の乗>>続きを読む

愛の渦(2013年製作の映画)

3.1

20歳くらいの時に、凄えエロいらしいよ!!とダチから聞き急いでレンタルし、当時は一人暮らしなのにコソコソと観た記憶。結果、そこそこエロかったです。
プロット自体は、「何者」と同じく人間関係のアレコレな
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岸辺の旅(2015年製作の映画)

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黒沢清作品好きではあるが、初級者の自分にとって観るのは、時期尚早な作品だった。役者の動かし方や、美に溢れるショットの数々に囚われるばかりで、肝心の内容に届かなかった。ラストシーン、深津さんの表情が強く>>続きを読む

SHARING(2014年製作の映画)

4.1

そこまで、映画にハマっていない時期に某大学の映写室で鑑賞。シネフィルでも評価が分かれそうな社会派作品。挿入される演劇、纏わりつく死の匂いが濱口竜介っぽさを感じさせる。3.11を描いた映画の中で誠実な、>>続きを読む

君が君で君だ(2018年製作の映画)

2.8

これも自粛中に観た。エキセントリックな池松くんも良いねえ。キム・コッピさんの貢ぎ系女子感、高杉真宙くんの圧倒的ヒモ感も中々良い。内容は、、うん。前のめり過ぎるね。

パレード(2010年製作の映画)

2.7

中学か高校の時に家で観たような。中村ゆりさんの色気がヤバすぎて惚れた思い出。テーマは、モラトリアムと共同体に於ける狂気って所だろうけど、ラストのダサさに白目剥いた。みんな怖い顔してたら、逆に怖くないし>>続きを読む

パズル(2013年製作の映画)

3.5

配信終了前に観た記憶。当時の監督は未だ内なるミソジニーを克服できていないが、それ故の狂気と夏帆さんの血塗れダンスに否応なく魅入ってしまう。
単純なデスゲームと云うより、女性崇拝と蔑視が入り混じった混沌
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.5

中野監督作品の中では微妙な方。「お兄チャンは戦場に行った!?」ほど突き抜けていないし、「チチを撮りに」の劣化コピーでしかないなと。無論、宮沢りえさんと杉咲花さんのアンサンブルは素晴らしい。特に、花ちゃ>>続きを読む

もみの家(2019年製作の映画)

4.2

こんな良い人ばかりの田舎あるかよ!と言いたくもなるが、好きな映画なのは間違いない。南沙良さんは内向的だけど意固地なキャラが似合う。渡辺真起子さんは本当に名優な事を今作で確信。地方の優しい風景と温かい人>>続きを読む

そこにいた男(2020年製作の映画)

2.5

「岬の兄妹」の素晴らしき出来からは程遠い凡作。冒頭の或る事件を模したシークエンスは見事だったけれど、売れない芸能人の寄生先である女性が壊れていく話なんて耳から首まで胼胝が出来るほど定型文で、三角関係に>>続きを読む

許された子どもたち(2019年製作の映画)

4.4

自らの加害性・負の部分を最大限に確認できる作品。また、観客に対して赦しを与えないでくれる作りが好ましい。
昨日で年間ベスト10から外れてしまったが、自粛明け初映画でもある今作は衝撃的だった。被害者家族
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架空OL日記(2020年製作の映画)

4.8

ドラマ未見。笑えて楽しい社会人の日常。僕も升野さんになって、みんなと駄弁ったり勤務後にジムやディナー、カラオケに行きたい!普遍的なことだけれど、親しき仲って少し毒を共有することで円滑に進む。鑑賞中、一>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

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最終回。胸毛が逞しいポッターVS今にも死にそうなヴォルデモートおじさん。やっぱ、ハリーって嫌な奴だよね。スネイプ可哀想。

ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

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たしかダンブルドアがメッチャ水を飲まされて憔悴してた。スネイプが後半に活躍。

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

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シリーズの中で1番観た作品。新キャラが魅力的だし、何だかドラえもん感があって楽しい。ディメンターとホリエモンを戦わせたい。あと、スネイプ先生が3人を守るシーンに萌える。優しいよね。

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

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鼻垂れ小僧の時に観た、魔法が使える鼻垂れ小僧たちの映画。二十歳になる前にセクロスしてしまったが為に、一生魔法を使うことは叶わない自分にとって羨ましい限りなシリーズだが、今になって見ると元も子もない話と>>続きを読む

闇金ウシジマくん Part2(2014年製作の映画)

3.1

シリーズの中でも割と面白い方。柳楽優弥さんの怪演が良い。ダメ男が似合う窪田くん、不幸な役が似合う麦さん。ラストは若干しんみり。

映画 闇金ウシジマくん(2012年製作の映画)

3.1

映画第一弾。因みに3だけ見てない。
記憶に有るのは林遣都さんが大変な目に遭うことくらい。映画にする意味は今作を含めてシリーズ全体で、余り感じられない。

AWAKE(2019年製作の映画)

4.5

面白かった。今年に観た映画の中で、最も地味で最も格好良い作品。良い意味で実話系邦画らしくない。静謐だが、“勝ち”に拘る男たちの弛まぬ努力と情熱に心が熱くなった。映画的なショットや飛躍は無いものの、説明>>続きを読む

転がるビー玉(2019年製作の映画)

2.4

90年代に青春を過ごした人間が「今流行りのシスタ-フッド?と渋谷ン街あわせて描けば若いのと若い女の子好きなオッサンにウケるっしょ!!」的な発想で作ったであろうミニシアタ-風邦画。主演3人の空気感は確>>続きを読む

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

3.2

福田作品の中でも最も「映画」らしいのでは。特筆すべきは、充希さんによる圧倒的キュートコメディエンヌの体現だろう。得意の滑りギャグは鳴りを潜め、アニメっぽい演出に傾倒したのも作品のバランスを保つのに最適>>続きを読む