ucchiさんの映画レビュー・感想・評価

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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.1

間延びしがちだった前作(内容ゆえ仕方なかったが)とは打って変わって、密度の高い見応えのある作品に仕上がっていて、時間が気にならないくらい集中した。
ドニヴィルの真骨頂だ。拍手👏

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.0

M君がお勧めしてくれていた作品。
なかなかのオールスター感があったし、人選も良かった。彼がどうして好きかよく分かった。こういうのはただただ楽しい。

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.3

現実味が無いのが度を越していると冷めてしまうので、このパターンならMr.ノーバディの方が断然好き。
しかしこういうのから卒業したかったのに、魔が差して観てしまった💦

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.7

味わいで最後まで持っていくなんて、なかなかの映画。カウリスマキは初見だが、見せ方が独特で面白かった。

労働者階級の醸し出す空気が無気力感に満ちている感じと、殺し屋さんの絶望しているが余地がある雰囲気
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.7

何の情報も入れずに鑑賞

題材は確かに重いものかもしれないが、事実の掘り返しに重点を置いていなかったので、爽やかで分かりやすくて観やすかったという感想。光が綺麗だった

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

4.0

高校生のときにクラスの出し物でWE ARE THE WORLDを歌った。そのときの記憶が曲と共に蘇る

あの録音の舞台裏でこんなことが起きていたなんて知る由もなかったけど、聴くと今だに熱くなるのは、制
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.6

前半と後半が違う映画か?くらいの段差があった。とても良い感じの入りだったのに。
それからラストも分からなくはないが、急に雑になった感じ。一体どうしたのだ?

ちなみにパクソダムは何とも言えぬ雰囲気があ
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宇宙人ポール(2011年製作の映画)

3.8

思ってたのとは違っていたが、ポールも含め最高の友情物語だった。
サイモンペッグがこんな感じなのは分かるが、ニックフロストはあまり知らなかったこともあって、感情が素直に顔に出る感じがとてもいい。大人なん
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.0

何でもない日常のちょっとした心情の変化のようなものをふんわりと上手に観せる監督だと思ってたけど、この作品ではそう感じられなかった。
こちらの見る目が無いのかもしれないが、眠くなってしまった。

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.8

孤独がリアルに描写されていた。無編集のドキュメンタリーのようだ。
そしてスイカにかける塩のように小さな優しさが孤独を表現する上で効いていた。救われるとかのレベルにも満たない本当に一瞬の小さな優しさ。
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.7

友人の勧めもあって鑑賞。
初めはマーク側からカートを見ていた自分が、焚き火あたりからカート側に立っていた。最後にはもう二度と誘わないだろう感情が生まれていて、とても興味深い手法の映画に出会った気がする
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.3

ロビンウィリアムスには涙腺崩壊トラウマがあるので、どんなに観たくとも「死ぬほど泣かされるのでは?」という恐怖で及び腰になって先送りな人生だったが、友人の勧めもあったのでようやく。

それぞれの登場人物
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

『some where』が好きだったので、同じような感じかと楽しみに観たのだが、途中くらいからそれは違うという思いが渦巻き始めた。

父にも娘にも見えない傷はあり、それは意外な形で表出しては相手だけじ
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雪山の絆(2023年製作の映画)

4.0

感動ではない。その物語の凄さに圧倒され続けるしかなかった。
亡くなってしまう人たちも残っている人たちも、それぞれにこの事態に意味付けをしていきながら絶望しそうな自分を支え続ける描写が、観ているこちらに
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

接点のないこちらの世界で生きている彼と、あちらの世界との接点にいる人たちとの物語。
途中からは、こちらの世界に近い人には彼が存在として見えているファンタジー映画だと自分なりに理解した。

彼もまた何ら
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パプリカ(2006年製作の映画)

3.7

実写だが現実ではない夢を映像化するときの細部の危うさは実写よりアニメーションの方がすんなりと描写にできるかもと思えた。2008年でこれはなかなかだし、筒井康隆はやはり天才だ。好きな世界。

ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.5

ガルガドットには汗も血も流さずに問題を解決する役の方が似合うのではないか?というのが今作を観た一番の感想である。(多分本人は汗を流したいのだろうが)
良いスパイものに比べると、脇を固めるキャストのキャ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.5

悪くないのに何か上滑りしている。
ちょっと哲学ちっくになりすぎていて伝わりにくい部分があるのと、観る前のイメージと実際の彼の役がちょっとズレていることもあるかもしれない。
しかしファスベンダーは魅力。
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.8

小気味良いテンポだし、ちょっとクスッとできる程度にコミカルさが抑えられているし、何より脇の皆さんのキャラが立っていて、ただのアクション映画で終わっていない。よくできているという感想。
ステイサムも雑食
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.6

10作目ともなるとストーリーは限りなく薄いので、只ひたすらにカーアクションを見続ける映画と化している。
それだけで2時間半持つのだから、何も考えずにスリルだけ味わいたいときには良いのかもしれない。

地獄の黙示録(1979年製作の映画)

3.8

2024年の1本目。
小学生の頃に連れられて観に行った記憶があるのだが、ワルキューレの騎行のシーン以外全く覚えていないので、もう一度。
そして小学生では理解できないことがよく分かった。矛盾と狂気。絶望
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ラスト・キングダム 死すべき7人の王(2023年製作の映画)

3.7

ドラマシリーズのラストを飾る映画だと知らずに鑑賞。国々の関係や名前が多過ぎるのに説明も少なくついていけないと感じたのは、それが原因だった💦
そこを除けば雰囲気もストーリーも味わい深く楽しく観ることがで
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.6

公開当時、意外にも評判が高く気になっていた作品。
コメディ要素が多いので、やり過ぎるとストーリーが立たなくなるパターンは多く観てきたが前半がそれ。ちょっとしんどくなりかけたが、後半は引き締まってバラン
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.6

どんなにベタな設定でも、好きなものは好きだし、ザックスナイダー作品ということもあって楽しく観れた。
最近の傾向に、思い入れを持たせておいて「この人ここで退場⁈」という設定が増えている気がするが、古い人
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.4

どうやらアダムドライバーは雑食らしいと分かってきたが、この低予算映画を作品として観られるようにしているのもまたアダムドライバーなのだと思わずにはいられない。
作品の薄さを彼が濃くして中和されていた。

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.7

トランスフォーマー達はあくまで脇を固める感じで、割と人間主体な印象。前のシリーズがどんどんCG頼みになっていったので、そういう意味では原点回帰と言えるかもしれない。
ただこれだけ作品が増えてしまうと差
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宇宙大戦争(1959年製作の映画)

3.2

おおらか。
それが許された時代の微笑ましい作品。
未来を想像して創り出す造形やシステムの完成度においてはハリウッドには叶わないが、SFへの挑戦という意味で受け入れたい。

インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016年製作の映画)

3.5

展開も早く、無駄な描写も極力省いて、単純にSFアクションを楽しもうぜといった感じ。
薄さを気にしなければ十分いける。
でも前作との兼ね合いでいくとこれくらいの点数。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

東京で3万人が一瞬で殺されたというのに、政府もアメリカも何もしないので、民間の数百人くらいが力を合わせて立ち向かうというのはいくらなんでも無理がある。その間の平穏ぶりも違和感。絶望的な破壊の後で起きる>>続きを読む

ダーティハリー3(1976年製作の映画)

3.5

役柄上女性との相性を悪く見せる入りだけど、そもそもクリントイーストウッドって女性と絡んだときに特に魅力的だったりするので、3作目にバディが女性になったのはいい考えだと思う。
ただあまりにもあっけなくて
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.5

今回は「あぁ…そういうことか」が無いシャマランでした。

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.8

とても好きな話。
子役に泣いたし、伏線回収に泣いた。
AIの感情表現的なことって、制作側が考え過ぎて逆に不自然になる作品が多い中、人とAIの差が無いようである感じをよく表現出来ていると思う。長さも気に
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

3.9

ヴィランの魅力という点で2作目との対比が起きてしまうのでちょっと残念。ヴィランの在り方を捻り過ぎたことで作品の重厚さが削られたような印象。マリオンコティヤールの無駄遣いである。
アンハサウェイとラスト
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.1

衝撃的。
ヴィランの存在感が如何に大事かが分かる作品。ちょっと長いけどこれは名作。

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.9

まずは皆さんの紹介、といった感じに纏まっていて分かりやすかった。ノーランっぽいかと言われるとよく分からないが、キャスティングは魅力的。特にマイケルケインやモーガンフリーマンが味方で理知的なときは抜群に>>続きを読む

トニー滝谷(2004年製作の映画)

3.7

映像小説というか小説に映像をつけて読んでいる感じ。教授のピアノが深みを奏でる。

宮沢さんは何か滲み出るものがあって、それだけで物語の色合いが深まる。特にご主人の悲しみではなく、もういない奥さんの悲し
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