現代アーティスト、ヘブル・ブラントリーの監督作品。『バスケットケース』くらいのクオリティのパペットとところどころ抜け感のある演出がハマる人にはハマるだろう作品です。
アーティストなだけあり、全体の色>>続きを読む
抑えた演出でじっと見つめるようなカメラはドキュメンタリー畑の監督ならでなのでしょうか。窓から覗く他者の生活とその窓が無数に並ぶことに世界を愛おしく感じさせてくれます。
セリフで説明しすぎないところも良>>続きを読む
『ローマの休日』しか観ておらず、オードリーヘプバーンについて無知な私にとっては初めて知ることばかりでした。
今後彼女の出演作を観るための補助線にもなりましたし、派手なスター俳優というよりかは、世のため>>続きを読む
ブリリアの童心にかえる特集は、童心にかえるだけでなく、作品テーマがどれも異なっており、素晴らしいです。イスラム教徒の少年を主人公に、普通の少年像なのに断食という文化に徐々に苛まれていき、、、といった作>>続きを読む
ブリリアの童心にかえる5選のうちの1本。
この特集にふさわしい、まさしく童心にかえることのできる作品でした。
少年少女から見た色鮮やかな世界観と少しだけ背伸びをした行動の一つ一つが輝いています。>>続きを読む
MCUの続編としてもサム・ライミ作品としても非常に楽しめました。
まず映像表現の多様さがタイトルに負けず劣らず。「マルチバースオブマッドネス」は言い得て妙です。
マルチバース×ドクター・ストレンジの>>続きを読む
『カリガリ博士』に触発されて作られた前衛映画。映像表現が今観ても独特で芸術的です。
型にはめた「精神病患者」像とその量は今見るとかなりきついものがありますが、それでも日本映画史の中でかなり異色な立ち位>>続きを読む
トイレ清掃を生業とする女性を描いた可愛らしいストップモーションアニメ。
日本語タイトルの温かみもよく、さわやかな作品でした。MCUのようにエンドロールの途中に挟み込まれる映像もあり、それにはふふっと笑>>続きを読む
チャップリンの中でも最高傑作と言われる作品。実際に雪山開拓をした団体のエピソードから着想を得たチャップリンが貧困と飢えにユーモアたっぷりに向き合っています。
フィルマークスのビジュアルにも使われてい>>続きを読む
何気ない日々の営みの中に奇跡があって、それが連鎖していく温かみが優しい視点で描かれていました。
変わるきっかけは自分1人の中では生まれず、人との関わりを見つめ直すことで生まれるものだと再認識し、短編映>>続きを読む
原作は未読ですが、恐らく原作が持つパワーを上手く映画化した作品に思えました。キャスティングの妙と思春期ならではの強烈なシーンの連続にクラクラさせられつつ、ラストまで見入ってしまいました。
首藤監督は>>続きを読む
写真家でもあるフランス人監督の美的センスと型にハマらない生き方を感じさせる作品でした。理想型のようなものを作り上げてそこに近づいていくのは辛く、日常生活にも当てはまると思いました。
ブリリアのバレン>>続きを読む
ほとんどアクションシーンのみの短編ですが、必要最低限の情報でこれだけ面白いだなんて、やはり阪元監督作品に間違いはないと感じさせられます。
『最強殺し屋伝説国岡』のスピンオフ作品にあたるようですが、な>>続きを読む
『スティック』に続き、童心に帰る映画5選としてブリリアで選出されている作品。「親の心子知らず」を連想します。
辛い思いをしている時、そっと手を添えてくれる親の存在というのは、やはりありがたいものです。>>続きを読む
家父長制を強く感じる家庭で逞しく生きる子供の姿に胸を打たれます。強権的な父親に対し、無償の愛で「棒」を大切にする子供の素直な力強さと情けない大人の姿が対照的に描かれていました。
毎回どれだけ破茶滅茶な展開が待っているか野次馬感覚で観に行く『劇場版名探偵コナン』の最新作。今年もある街を舞台に壮大な仕掛けを繰り広げ、楽しませてくれました。
本作はニッチなファンサービス要素が多く>>続きを読む
モンタージュ理論を確立したとされるエイゼンシュテイン監督の代表作。有名なオデッサの階段のシーンを始め、モンタージュで映画のドラマ性をグッと引き上げていて、見応えのある作品でした。
グリフィスの一連の>>続きを読む
80年代のギラギラとした空気感を感じる作品。『ストレンジャーシングス』等の作品より、より生々しい当時の80年代が味わえます。フレッシュな新人俳優ジェニファービールスの存在がこのギラギラした世界の中で爽>>続きを読む
結婚をせがまれるキートンがひたすら逃げ続けるだけで画を持たせるのに、とんでもないスター性を感じます。常に無表情を貫く生きるのが苦手な人に感じ、現在でも通じる面白さです。
『探偵学入門』もそうですが、>>続きを読む
2組の夫婦の不倫もようを描いた群像劇。エリック・ロメールに繋がるような、コメディタッチの男女の物語は当時の作品としては新鮮だったろうと思います。
『カリガリ博士』『ノスフェラトゥ』『最後の人』とドイ>>続きを読む
無字幕のサイレント映画。『吸血鬼ノスフェラトゥ』のムルナウ監督作品で、変わりゆく人間の哀しさを切り取った作品でした。
ゆったりと見せるのに、ドラマがあるのはこの時期の映画として異質なものを感じます。>>続きを読む
映画の中に入る主人公。今でこそよくある設定のように感じますが、コメディに落とし込み、撮影に工夫を凝らすことで非常に面白いシーンになっています。
『荒武者キートン』でも思いましたが、無表情であることで>>続きを読む
冷静に考えるとものすごくフィクショナルなのですが、事実の織り交ぜ方が巧く、実録映画のように一喜一憂して観てしまう作品でした。
アートに対する皮肉にみせて、ラストではしっかりアートの力を見せつける姿勢も>>続きを読む
『給料日』と『巴里の女性』の間に作られた作品で、長さも作品性もその間をいくような作品でした。
ベースとしてはミューチュアル社時代の短編作品のようであるものの、笑いだけではなく、そこにペーソスがあるだ>>続きを読む
この時代にこのオヤジ観?この地元観?と首を捻ってしまうのは原作の性質上どうしてもあるのでしょうが、昭和から令和までの移り変わり、手や雪を使った細かな演出等は『護られなかった者たちへ』や『糸』、『8年越>>続きを読む
三浦春馬さんの最後の主演作。彼のパブリックイメージと五代友厚のキャラクターがマッチしているようで、ストーリーの流れも含め、ファンの方にとっては本当に思い入れ深い作品になりうるものでした。
作品自体は>>続きを読む
チャップリンがカメオ出演のみ、エドナ・パーヴィアンス主演の異色作。コメディではなく全編シリアスだが、上流階級への批判的な姿勢からはチャップリンらしさを感じ取れます。
女性の心の移り変わりと、最後にた>>続きを読む
バスターキートン日本初公開長編作品として知られる作品。キャンフィールド家とマッケイ家、両家の対立を茶化すコメディで、最終的にハッピーエンドを迎えるキートンの作家性も相まって現代にも通じる物語性でした。>>続きを読む
ケネスブラナーの幼少期を描いた作品。激動の時代でありながら、去る者と残る者に子供目線で想いを馳せ、子どもの知らない大人の姿が逆に浮き彫りになるような作品でした。子供目線で観るという意味では『ジョジョラ>>続きを読む
チタンプレートを埋め込まれた体によって生まれる人間らしからぬ狂気。希薄な親子関係と対照的な擬似親子関係の共依存。異物が体の中に入り、出てくる描写。
目を覆いたくなるほど刺激的なシーンの連続ですが、刺激>>続きを読む
大好きな『シング』の続編としては、物足りなさを感じる作品でした。日本語キャスト版の圧巻の歌唱シーンは楽しく、ラストの爽快感は凄まじいものがあります。
しかし一人一人のドラマ性の薄さは前作に比べると見>>続きを読む
いきなり罪なき人を数人殺してしまい罪を背負ったヒーローというのは珍しく、ワクワクしました。自身を制御しきれないヒーロー像は『インクレディブルハルク』に近いものがあります。
親友との対峙は『スパイダー>>続きを読む
初めてカラックスの映画を観ましたが、本作に関していうと大好きな作品でした。対照的な夫婦関係と軋轢、現実と虚構が曖昧になっていき、最後には現実にグッと引き戻される感覚。
映画でしか体感できない不穏さが全>>続きを読む
一人ひとりに居場所があって、役割があること。国民的アニメ映画らしい優しいメッセージが込められた作品でした。
傑作『クレヨンしんちゃん 天カス学園』のように近しい現代的なメッセージ性だと思います。
しず>>続きを読む
チャップリン、キートンと並んで三大喜劇王として知られるハロルド・ロイドの作品を初めて観ましたが、同時代のコメディでもやはりテイストは少しずつ違い、本作は本当にハラハラさせられる作品でした。
チャップ>>続きを読む