延々と歩くさんの映画レビュー・感想・評価

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スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

3.8

 カリフォルニア出身の兄弟バンドのドキュメンタリー。70年のデビューからイギリスを皮切りにヨーロッパで評価を固め、浮いたり沈んだりしながら現在に至るまでを追う。

 良さそうな感じと思いつつ置いといた
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.1

 もうムチャクチャだよこの映画…日本版ウィキには「ボディ・ホラー要素を含むドラマ映画」と書いてあり、そこに「信頼できない語り部」キャラクターがふたりもいるからいよいよオカシクなっていく。

 監督のジ
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.5

 A24制作の傑作ホラー「X エックス」の前日譚。

 二作目にしてますます面白い。「エックス」撮影中にコロナがひろまってスケジュールが全部ストップ、その間に足止めを喰らったロケ地ニュージーランドで本
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.1

 前評判で「意味不明」「ぜんぜん分からない」と聞いていたから覚悟していたけれど、一時間ほどは普通に楽しい。まあ僕くらいの頭脳だと一般ピーポーぶっちぎるよねゴメンなさ~いと調子こいてたら中盤以降あっさり>>続きを読む

ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録(1991年製作の映画)

3.1

 歴史にのこる大作映画「地獄の黙示録」の裏側を、その監督の奥さんが残していた制作ノートや映像資料から迫っていく。

 「黙示録」の撮影がそれこそ語り草になるレベルで揉め倒したのは有名であり、その当事者
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こいつで、今夜もイート・イット アル・ヤンコビック物語(2022年製作の映画)

3.2

 マイケル・ジャクソンやマドンナ、ニルヴァーナの替え歌で大成功した凄腕アコーディン奏者アル・ヤンコビックの伝記映画。

 ヤンコビック氏のことは知ってたけど、有名になるきっかけが79年ナック「マイ・シ
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アネット(2021年製作の映画)

-

 まえに一時間ほど見て面白れぇ~と思いつつ放っておいたのを、時間があるから見直してみたら全然ライドできず最後まで早送りしちゃった。

 子どもの頃に書かされた絵日記などに、月日やお天気のことが空欄にな
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デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)

3.2

 チャールズ・ブロンソンの大ヒット復讐アクション「狼よさらば」をブルース・ウィリス主演でリメイク。妻子を襲われた主人公が、頼りにならん警察をほったらかして悪党どもを追いつける。

 監督のイーライ・ロ
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シャイニング(1997年製作の映画)

2.9

 スティーブン・キングのベストセラー小説を原作者みずからのてこ入れでドラマ化(全三話)。キングが脚本を担当し、監督は「ザ・スタンド」でも組んだミック・ギャリスがつとめている。

 スタンリー・キューブ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

 「胎児の脳を移植された美女」が、世界を旅して成長していくお話。それにともなって彼女を「女性版フランケンシュタイン」にしたマッドサイエンティストやその仲間たちも改心したり、しないせいであんなことになっ>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.5

 3時間26分の暗黒西部劇。石油利権をねらって先住民たちを闇に葬りまくる極悪白人どもの実話。監督はアメリカ映画界の巨匠、マーティン・スコセッシ。

 3時間半があっという間…とまでは言わないけれど、苦
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

-

 退屈はしなかったけど、あまり印象は無い…。主役のスカーレット・ヨハンソンとディズニーの出演料トラブルが悪影響したのかと思ったら、それは公開後のことだった。
 まあマーベルユニバースは「エンドゲーム」
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座頭市(2003年製作の映画)

-

 勝新太郎が演じたことで有名な「座頭市」シリーズが北野武の監督主演作として復活。

 熱心なファンの中でも「大ヒットはしたけど作品としてのまとまりはちょっと…」って感じの評価でしょうか。「北野武の映画
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

2.8

 コーエン兄弟が「ノーカントリー」でオスカーを手にした後につくったクライムコメディ。96分と短くまとまってるから見たけど、よう分からんかった…

 町山智浩さんによるとユダヤ教で育った監督がその知識ぶ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

-

 「セブン」「ファイトクラブ」のデヴィッド・フィンチャーが手掛けるサスペンスアクション。口封じのために迫りくる追手や「依頼主」への復讐のため、殺し屋である主人公が世界中を駆け巡る。

 登場人物みなが
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.4

 ライアン・ジョンソン監督による大ヒットミステリーの二作目。

 ジョンソン監督といえばあの未来永劫許して貰えなさそうな「最後のジェダイ」を撮っちゃった人ではあるけど本シリーズで「それはそれ、これはこ
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スーパーマン III/電子の要塞(1983年製作の映画)

3.5

 クリストファー・リーブ主演の有名ヒーローシリーズ三作目。

 やはりリーブ版「スーパーマン」はリチャード・ドナー監督が途中降板した2作目「冒険編」まで、という評価なのかも知らんけど個人的には楽しめた
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スーパーマン(1978年製作の映画)

3.7

 クリストファー・リーブ主演の超有名シリーズ第一作。

 有名つーか、もう歴史的知名度ですよね。最近のスナイダー版みてなくても名前はみな知ってるんだから。そしてその地位はリチャード・ドナー監督の手腕、
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マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)(2017年製作の映画)

3.6

 芸術家の父と彼にふり回されっぱなしの子供たち(成人してるけど)が織り成すネトフリ製コメディドラマ。

 ノア・バームバックの監督作としては世評の高い2年後の「マリッジ・ストーリー」より本作の方が好き
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

3.7

 一発逆転をねらう怪しい宝石商が、さらに怪しいルートからブツを仕入れるも換金できずにアレコレ振り回される。

 ストリートから掟を学び、コンクリートジャングルを生き抜きタフな俺たち…みたいな映画はイン
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.2

 ウエスト・サイド物語を手掛けた天才作曲家レナード・バーンスタインとその妻にかんする伝記映画。既に大スターであるブラッドリー・クーパーが監督・主演・脚本の一部まで参加し作り上げた。

 久方ぶりにネッ
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

-

 老人としてうまれた主人公が、成長しながら若返っていくというファンタジー映画。監督は「セブン」「ファイトクラブ」のデヴィッド・フィンチャー。

 フィンチャーはすごい才能だし本人が大っ嫌いという「エイ
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.2

 アル中脚本家が歴史的名作「市民ケーン」をかき上げるまでのお話。監督は「セブン」「ファイトクラブ」のデヴィッド・フィンチャー。

 ストにゆれる撮影所やら世相をあやつる権力者やらと出会ううち、主人公は
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探偵マーロウ(2022年製作の映画)

-

 主演のリーアム・ニーソンにとって映画出演100作目ということで、しっかり作られていたと思う。正直そんな印象に残ってるわけやないけど黄金期ハリウッドのゴージャスな雰囲気がよく出ていた。

新・明日に向って撃て!(1979年製作の映画)

3.1

 超有名作の前日譚。のちに伝説になるならず者たちが出会ってコンビを組むまでのお話。監督はビートルズとの仕事や「スーパーマン」シリーズを手掛けたリチャード・レスター。

 これな~最初の一時間はメッチャ
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.7

 クーデターのおきたメキシコを舞台に、血も涙もない政治劇に巻き込まれる人々を描く。
 
 高橋ヨシキさんが激押ししてたから見たけど、確かにすごい。映画・ドラマがひたすら長大化していく中で正味80分しか
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(1975年製作の映画)

3.6

 「荒野の七人」から発想されたというインド製アクション映画。75年の公開当時から大ヒットし、ムンバイのある劇場では5年間上映されたとか観客動員数2億5000万人とかで、今でも本作からのセリフを引用する>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.4

 北野武による大作時代劇。

 思いついたアイデア全部乗せみたいな、巨匠の作ったトンデモねえ闇鍋料理?飄々として理解の追いつかぬ独特さ…。

 「宣伝文句は『構想30年!』『あの黒澤明も期待していた企
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Returner リターナー(2002年製作の映画)

3.1

 「ゴジラ-1.0」のヒットメーカー山崎貴が、若き日に手がけたSFアクション大作。

 元ネタの映画群そのまんまのカットやら設定が多すぎてビックリしてしまうが、とはいえ日本製アクションでこの仕上がりと
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Lost Girls and Love Hotels(原題)(2020年製作の映画)

-

 仕事で日本にやってきたアメリカ人女性が、疲れからかとんでもねえヤリ〇ンになってしまうお話。主演は「パーシージャクソン」シリーズや「ベイウォッチ」などのアレクサンドラ・ダダリオ。

 一応ストーリーは
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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

-

 トム・クルーズ&ダグ・リーマンのふたりが大ヒット作「オール・ユー・ニード・イズ・キル」に続いてタッグを組んだ実録犯罪コメディ。

 こんなの絶対オモロいでしょと思ってたら、な~んかそうでもない。テン
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.5

 「イット・フォローズ」のデヴィッド・ロバート・ミッチェル氏による監督デビュー作。高校最後の夏休みに「スリープオーバー(お泊り会)」をひらく少年少女たちの恋愛群像劇。

 主人公格の女の子すら親友の彼
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.2

 離陸寸前の爆撃機に美貌の女性士官がのりこんでくる。荷物も任務も機密だと言って話してくれないが乗員ともなんか関係あるみたいだしゼロ戦は襲いかかってくるしで大変なことに…というお話。

 たまにみる映画
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

 スティーブン・スピルバーグによる自伝的作品。映画に魅入られた主人公が、両親の不和や自身にふりかかるユダヤ人差別を経験していく。

 最後まで見ると感動するが前半ちょっと退屈しちゃった。さいきんのスピ
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オールド(2021年製作の映画)

3.1

 「シックスセンス」などで有名なM・ナイト・シャマラン監督によるSFホラー。時間の流れが異常にはやい砂浜に閉じ込められてしまったリゾート客たちが、様々な変化とたたかいながら脱出をめざす。

 シャマラ
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ことの次第(1981年製作の映画)

4.3

 見捨てられたSF映画の撮影チームが、チーム内の色恋沙汰や家族の不幸に見舞われたりする中、主人公は行方不明のプロデューサーを追いアメリカにむかう。

 ドイツが東西ふたつに分かれていた82年、「ニュー
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