延々と歩くさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

延々と歩く

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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

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 途中から観て最後まで引っ張られた。黒人奴隷たちの生活風景を細かくひろっていて、タイプは違うけどポランスキー監督の「テス」を思い出した。

ピアッシング(2018年製作の映画)

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 人殺しをしたい男がデリヘル嬢を狙うがソイツもかなりヤバい奴だった、というお話。

 原作が村上龍のわりにあまり話題にならなかったけど、こういう村上的(?)なギラギラした題材にみな興味を失っているのか
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

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 戦闘シーンのリアリティ・衝撃度ではいまでも本作(1998年制作)が頂点なんじゃないでしょうか。30代より上の、ちょいオタク入ってる層にとっては基礎教養、知らないとモグリ扱い…とくにネットだとよりそう>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

3.4

 「トランスフォーマー」のスピンオフ。父を亡くした少女が記憶喪失のロボット戦士をかくまいながら回復したりロマンスがあったり。

 ネットフリックス製のドラマ「ストレンジャーシングス」が80年代のリバイ
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ロスト・マネー 偽りの報酬(2018年製作の映画)

3.5

 シカゴのある強盗団が全滅、盗んだ金が消えてしまう。強盗団の妻たちは金の持ち主に消えた金額分の返済をせまられ、ある計画を思いつく。監督は前作「それでも夜は明ける」でオスカーを受賞したスティーヴ・マック>>続きを読む

リービング・ラスベガス(1995年製作の映画)

3.9

 アルコールでダメになっていく・立ち直る気もない男と、彼を見守る娼婦のお話。

 「アルコール・ドラッグを克服する映画」は多いけれど、そうではないのでかなり珍しいと思う。似た作品を考えてもちょっと思い
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ダーティ・ガイズ パリ風俗街潜入捜査線(2018年製作の映画)

3.3

 経営していた風俗店が行き詰まる→PRをかねてポルノ映画を製作、上手くいって規模を拡大していくのだが、それをやってるのが潜入捜査中の刑事ふたりだったという実話。

 深刻なとこのない「ブギー・ナイツ」
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.9

 「アンブレイカブル」「スプリット」から続く三部作の完結編。前2作で暴れまわった超人たちが、逮捕&監禁され「あんたらの超能力ってホンモノなの?ただの妄想じゃない?」と問い詰められていく。

 あんま褒
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.6

 批評家たちに絶賛され、劇場公開でも大ヒットしたクエンティン・タランティーノの監督第9作目。

 この勢いならオスカーで主要部門(作品賞か監督賞)のひとつくらい獲っちゃうんじゃないのとも思えるが、作品
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バイス(2018年製作の映画)

3.9

 9.11とそれにつづくイラク戦争のアメリカで、ブッシュ・ジュニアを支えて副大統領になった男の実話。

 アメリカン・コメディについて興味はあるけど、アダム・マッケイはそんなに…ドラマシリーズ「Suc
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キング・オブ・ギャングスター(2015年製作の映画)

2.4

 裏社会の便利屋、みたいな人が主人公の映画。借金の取り立てや強盗・恐喝に手を出した連中をぶちのめして回る。

 邦題からは分からないが実は「UKギャングスター」から始まる三部作の真ん中。冒頭で軽く説明
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ラスト・ギャングスター/キング・オブ・ギャングスター2(2017年製作の映画)

3.1

 実在した武闘派ギャングどものお話。抗争のせいでイギリスから逃げたり、スペインで刑務所に入ったりそこから勢力を拡大して邪魔者たちをブチのめしまくる。

 邦題に「2」とあるけど実は三部作のラスト。まあ
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ザ・アウトロー(2018年製作の映画)

3.6

 銀行強盗を狙う男たちと、それを阻止せんと追っかけまわす刑事のお話。

 監督が脚本家出身なわりにそんなうまく展開してない気はするが(刑事さんの家庭事情とか長い…)、追う者・追われる者のゴリゴリマッチ
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フロントランナー(2018年製作の映画)

3.7

 実話の映画化。「ケネディの再来」と言われた男が、大統領選挙のなか女性問題をスクープされる。

 政治家の女性関係についてはケネディやジョンソンの時代は無視され、それ以降はタブロイドのネタにされたけど
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プルーフ・オブ・ライフ(2000年製作の映画)

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 南米で起きた誘拐からヒロインの旦那を助けるお話。

 職人的にまとめられた娯楽作で、僕は好きでした。監督は「愛と青春の旅だち」で有名なテイラー・ハックフォード。彼の映画は97年の「ディアボロス」以降
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フェイス/オフ(1997年製作の映画)

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 ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジ共演のアクション大作。二人の持ち味が出まくってるのでファンならずともチェックしてほしい。

 お話は割とメチャクチャというか、「FBI捜査官が犯罪組織のボスから顔
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ブロークン・アロー(1996年製作の映画)

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 「男たちの挽歌」シリーズのジョン・ウーが手掛けた快作アクション映画。ジョン・トラボルタは彼と二本ほど組んでいて(本作と「フェイス・オフ」)、「パルプ・フィクション」を除けば悪役として彼のベストアクト>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

4.2

 悪霊が幸福な家庭におそいかかるオカルトホラー。監督は「告白」「下妻物語」「嫌われ松子」を手掛けたヒットメイカー・中島哲也。

 途中から霊媒師たちのお話になっていくのがミソ。入り組んだストーリーをさ
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.2

 昔すてちゃった男から書き上げたばかりの小説が届いて…というお話。監督はファッションデザイナーのトム・フォード。

 復讐が題材になっていて、サバサバ系の人はどう思うか知らんけど僕は面白かった。情念が
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ブラインドネス(2008年製作の映画)

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 謎の伝染病で多くの人が失明してしまうお話。原作はノーベル賞作家のジョゼ・サラマーゴ。メガホンは「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレスがとっている。

 安っぽさのないハイクオリティな映画
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.9

 先住民居留地が舞台のアクション・ミステリー映画。

 「鹿児島県ほどの広さに住民が2万人、しかし警察官は6人だけ」というから驚く。アメリカは自由の国だというけれど、言い換えれば「ほったらかし」の側面
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.0

 アニメ界の巨匠・宮崎駿の引退作。後に有名な戦闘機「ゼロ戦」を作り出す男と、彼の妻とのお話。

 すごく立派な、観ていて気持ちの良いカットがたくさん出てくる。カラーになってからの黒澤明を思い出したりし
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メリンダとメリンダ(2004年製作の映画)

3.9

 男女の色恋沙汰なんて喜劇・悲劇のどちらとも受け取れるよね…という映画。監督はウディ・アレン。

 アレン監督らしく「コイツらいっつも不倫や恋愛してんな」という内容だった。そしていつも通りな内容だけに
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THX-1138(1971年製作の映画)

3.8

 「スターウォーズ」で有名なジョージ・ルーカスの監督デビュー作。徹底した監視社会の中でノイローゼ気味の主人公、ひそかに脱出計画をねる二人とお調子者のホログラムのお話。

 前半がめちゃくちゃかっこいい
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.7

 「陛下のお気に入り」ポジションをめぐる女二人の闘いや、陰に陽に干渉してくる政治家たち、そして段々と覚醒していく女王のお話。

 政治が題材だと会話シーンばかりになるから苦手…しかし本作はけっこう楽し
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運び屋(2018年製作の映画)

3.6

 仕事も家族も失った男が、90歳にして麻薬の運び屋になってしまったという実話の映画化。監督・主演クリント・イーストウッド。

 難しいお話じゃないけれど、「アメリカン・スナイパー」「ジャージー・ボーイ
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触手(2016年製作の映画)

4.0

 メキシコが舞台の異色作。本当に「ネタバレコメント欄」的なアレが出てきて驚く。人種の入り混じったキャスト達も魅力的。ヴェネチア国際映画祭・銀獅子賞(最優秀監督賞)受賞作。

 こういうアート映画版「世
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影なき狙撃者(1962年製作の映画)

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 フランケンハイマー監督の60年代に撮った映画は「大列車作戦」と本作を観た。本作の方が楽しめたけど、な~んか合わない。多分その時代に話題になってた事柄でうまく娯楽映画を作れる人だったのだとは思う(本作>>続きを読む

動く標的(1966年製作の映画)

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 面白かったけど、ポール・ニューマンや原作(ロス・マクドナルドのミステリー小説)に興味がある人以外、今からみる必要はないかな…。ローレン・バコールが老いても強烈なオーラを放っているのはすごい。60年代>>続きを読む

マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

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 YouTubeでキャット・パワーの動画みてたらホンマこの人クッソかわいいなと思った。この映画には彼女も出ているけど、ほとんど記憶がない。ウォン・カーワイは好みの分かれる監督さんである。

ニューヨーク・ニューヨーク(1977年製作の映画)

3.5

 天才音楽家カップルが仕事でがんばりすぎて色々アレになっていくお話。

 ロバート・デ・ニーロとマーティン・スコセッシという黄金コンビによる作品なのだが、二人ともコメディは似合わないので前半一時間はか
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ジュリア(1977年製作の映画)

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 「著名な作家が裏では機関のために働いていた」というのはいくらか実例があるけれど(サマセット・モームとか)、その女性版。アメリカ人劇作家と対ナチス運動にのめりこんでいく友人のお話。

 これは面白かっ
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ブラック・サンデー(1977年製作の映画)

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 ショックシーンはけっこう怖いし、テロリスト役のブルース・ダーンは力演している。まあその力演で色々ごまかされている気もするが。

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

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 リドリー・スコットは「ブレードランナー」「エイリアン」で歴史を作ったけど、それ以外の仕事がパッとしない…と評するSFファンがいた。そういう人からすると本作は「ま~た軽めの犯罪コメディなんか撮っちゃっ>>続きを読む

RONIN(1998年製作の映画)

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 フランケンハイマーは「フレンチコネクション2」を撮ってるから一応「巨匠」ポジションにいるけど、それ以外の作品があんまり面白くない…と思う。でも68歳でつくった本作は最高です。

レインディア・ゲーム(2000年製作の映画)

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 シャーリーズ・セロンは運のいい人だと思う。90年代にセクシー路線で売り出し、そのあと「モンスター」のような映画でオスカー受賞、「マッドマックス」「アトミック・ブロンド」でmetooの流れにも乗れるア>>続きを読む