mariモさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

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悪魔を見た(2010年製作の映画)

4.2

汁を垂らした二人の顔面のカットバックとカメラから取り残されるイ・ビョンホンにより勝ち。
ワイワイ楽しんだ

ハードエイト(1996年製作の映画)

3.5

父性というテーマ、ステディカムやドリーの使い方、決定的なフィックスと処女作で遺憾無く魅せる。こじんまりとした物語ではあるが、凡庸な言葉だがセンスに尽きる。冒頭の大型トレーラーが横切る、それだけでただな>>続きを読む

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

3.7

人物の魅力度とカメラの正確さ、ゆったりとした時間と映画そのもののおかしみ。ただ結果結果でみせる呆気なさ、キレみたいなのは感じられず。言いたいことあるけど、まあいいですよ

待ちきれなくて…(1998年製作の映画)

3.6

ノリ、バカっぽさに溢れてた登場人物が次第に鎧を脱いでいく様にやっぱグッときてしまう。閉じ込められた二人も文字通り脱ぐ。ガリ勉とジョックスの朝になれば戻ってしまう関係も刹那さが。

運び屋(2018年製作の映画)

4.1

サクサクと軽妙に進すむシンプルな語り。それの凄み。アメリカンニューシネマさがある俯瞰。どうしようもなくそうでしかない人の話。

乱れ雲(1967年製作の映画)

4.0

終盤の心中したカップルの捜索、黒い列車、事故車、救急車に運ばれてく負傷者の連鎖。それを見つめる女。

隣の女(1981年製作の映画)

4.4

冒頭の空撮からただならぬ何かを感じ、猫、映画、絵、おばちゃんの語る話などの事物が重なり合う。白眉はキスからの気絶からの走り出す車。極め付けはドアが立てる音。そしてこうなるしかない最後。凄まじい。

ユマニテ(1999年製作の映画)

3.9

本来語るべきところを語らない。語ってるのか語ってないのか。主人公が妻子亡くなってるって、2セリフを省けばわからない。そして、いらないといえばいらないカット。といっても退屈ではない不思議。
歩いてる、待
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EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

4.1

カメラ圧巻でした。
カーテンの物量。
死の憑依。
揺れるもの。
最後はちょっとな、でも

フランドル(2005年製作の映画)

3.5

ロングショット(風景)からのクロースアップ(特に手)。泥濘んだ足音。曇天。
虚脱した身振りの人が戦争を通して、何か感情を見つけたのか。
股を開き続ける女はよくわからないが、偶然かもしれないが、終始頭が
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

3.1

最初は良かったが後半はキツイ。都合そして悪意が無い。っぽさ。
ただ役所広司が良い。

冷たい血 AN OBSESSION(1997年製作の映画)

3.8

愛を証明するための殺し、ある種馬鹿げた感じに映画はこれでいいと感じた。石橋凌がもう一つあると電話で語るシーンはないなと。末期感漂う色気みたいなのは出てた。ラストの文字通りのジャンプに唖然とし、銃口をこ>>続きを読む

カップルズ(1996年製作の映画)

4.0

ウィットで軽快なんだけど、危うさみたいなのが底にあって。わかりやすい人物関係とセリフ。セリフは少し気になった。借金取りがコミカル過ぎかな。
そして照明。夜のシーンが多く、彼らを孤独に包み込んでいた青さ
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

3.3

あまりにも簡単に境界をまたぐ人たち。ごちゃごちゃをとっぱらって、ある意味シュールなコントみたいになってたので楽しくみれたけど、後半はきつかったかな。弟たち一行の諸々の描写がダサいなと。

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.1

彼が狂気へと破滅へと至っていく要因はわかりやすいものなんかではなくて、集積なんだと。わずかなズレや取り替えしのつかない出来事によって彼は世界から自分からも追い詰められていく。それにしてもオーバーで暴れ>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.5

何とも言えない気持ち。感情が入り乱れるってこういうことね。
懐中電灯を離すと決心した小四。
何もかもがあっけない

エドワード・ヤンの恋愛時代(1994年製作の映画)

3.7

人物関係のごった煮で戸惑いながらもハッとするような演出で、見事に見入ってしまう。タバコ同士のキス、ぶら下げられた洗濯物?を怒りに任せて剥ぎ取る、タクシーでのバック時による事故、そしてラストのエレベータ>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.4

価値観の違う者同士の交流、つまり自分がこれまで見ていた世界の広がりや共有があって、自分を見つめ直していく。王道でありシンプルだが、とても軽妙で力強い。
コメディとして軽快でグッとくる諸々のアイテム(一
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害虫(2002年製作の映画)

3.5

諦観しきった宮崎あおいの表情。ホームレスみたいな小太り男の造形含め、多少臭さが目立っていたが、それもそれで。
カメラワーク良し。
突風は良かった。

ゴールキーパーの不安(1971年製作の映画)

3.9

ふらっと女を殺し、ふらっと昔の知人のもとに行く。別に逃げてる感じでも無く、ただ彷徨っている。
子供の行方不明のニュースや言葉に不自由な人たち、アリや真上のボーリング場などいかにもな要素。映画を観て酒飲
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ガーゴイル(2001年製作の映画)

3.7

肉と肉が喧嘩するとこうなるのね。
うなじばっか追いやがって。
緑のスカーフが飛んでしまう瞬間やギャロと閉じ込められた女が出会う瞬間を排除し、省略し、スカーフは飛んでいる、二人は抱き合っていると結果を見
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

4.0

かっこいいっす、最高っす
富士フイルムがあんなに美しいとは
ラストの夜の路上シーンは白眉、やっぱ死の匂いよね

パージ(2013年製作の映画)

2.0

一年に一日だけ人間の暴力性を解放させるというパージ、社会的弱者を抹殺しようとする集団や恨みを抱えた隣人が襲ってきたりするが、特に盛り上がることもなく。単なる家の中のドンパチに終始し、凡庸を通り越し陳腐>>続きを読む

山河ノスタルジア(2015年製作の映画)

3.4

1999スタンダード、2014フル、2025シネスコ。
面白いんだけどなー。失速してった感じ。特に2025はそこくっつくみたいな。ハッタリとしての飛行機墜落や凍った川の爆破とかショットの力は凄いんだけ
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.9

トッドソロンズ的なというか、もっとポップで大衆的な感じがする。主人公に感情移入する人が多いようで、前半のイタさと後半のお前どうしたいんだ感。幼馴染の友達ですら自分のことをわかっているわけでもなく。そし>>続きを読む

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

5.0

怖い怖い怖い怖い
あの音楽と白い布と虚脱した身振り
全てが異様

蛇の道(1998年製作の映画)

5.0

洗練と脱力のハイブリッド。
冒頭の車のシーンですべて掴まれる。
もはや様式美のガンアクション。膝から崩れ落ちるその様は、暴力性やクールさとは無縁の虚無の描写となっている。ただただそれは起こったのだ。
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