冷たさに満ちた世界を切り取り、こちらにまでそこの寒さがヒシヒシと伝わる。ラストの燃え上がる火でも寒さは拭えない。
人が歩いてる姿、特に後ろ姿フェチ。
しかし、スローは過多過多。
物語は情報量の多さに圧倒されるが、キメキメの引きと文字通り走り出す、外連味あるカメラワークが良い。
流動的なカメラワークの凄みと雑さが同居してて、なんかいい。相変わらずこの人は画面がいい。
物語において過去の話されても、へぇーそうだったんだぐらいの感想しか持てない。
映画における過去性の難しさ
ぼんやりとした物語と色気たっぷりな映像美。
肉体と車。それらの運動体は官能を経て破滅へと向かう。
あるのかないのか、そもそも存在しているのかいないのか、映画の複雑さは世界の複雑さへと結びつき、実存的不安へと突き進むが、ラストあれは希望と言っていのか、いや世界の有り様自己の全貌を知ってしまう絶望なの>>続きを読む
イメージの多重性。
冒頭の死体。
断片を切り取る。
詩と死とアルツハイマー。
人間が体験するそれぞれの様をこんなにも愛しく悲しくおぞましく切り取れるのか
長女が男とキスする、引きの画、信号が赤から青に、なぜか凄くいい