mariモさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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リトル・オデッサ(1994年製作の映画)

4.1

凄い決まってますよ…
引きの画といい。
このドライでありつつ内的な質感。

アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

3.5

雑多だったり感傷的なんだけども、具体という意味での床の穴はそれがあれば描けるということの証明のよう。

レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

3.7

不穏な何かという意味ではビンビンだったが、何かの記号として機能し始めるとそこまでに。いやでもおもろかったかも

昼顔(1967年製作の映画)

3.9

夢と現実を繋ぐ感覚が上手いというか。
倒錯的な妄想と意外と直球なサスペンス(身バレ)で展開されるが、外部の存在が内部を刺激するかのように響く。
ポツンと現れる空虚な車椅子。
立場の反転、それは妄想にも
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ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

3.6

気だるい悪夢のようでカジュアル。
ドキッとする霊的表現もあり。

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.9

何か起こりそうな夜。犯行。空撮からの街。すごくいい。
人物とやや距離を置いた構成。いやらしいスリリングさはなく、事実性をフィクションで重ね合わせる。

ハリー、見知らぬ友人(2000年製作の映画)

3.5

粘着的すぎる外部からの訪問者。不気味さよりもキモさが際立つ。
登場時の鏡や卵など直接的。
キモおじさん暴走モノとしておもろい。

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.3

小さな町=世界。通過儀礼。寓話。
しっくりはこない。

息子のまなざし(2002年製作の映画)

4.2

後頭部ばっか。
狂った男から深遠さへと、そして彼がわからないと言ってしまったら、そうなのかと何故か成立してしまう。復讐とも違う彼の言動は複雑さを持ちつつもストレートな強度すら持っている。
カメラ以上に
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.3

気味悪い取り憑かれた男の話を純度をもって描こうとする、奇妙な瑞々しさ。受け付けなさはありつつも、なんだろうか…
スマホは禁止だといえばもうそっからは手紙の出番ですよと。

ホリデイ(2006年製作の映画)

3.7

決断たるものに動的なアクションで呼応しようとしてるのに好感がもてる。
愛さなくなることへの歓喜が印象的。

アマンダと僕(2018年製作の映画)

4.0

自転車ってものが、こうも走っていること生きていくことに映画的な作用を及ぼすかってこと。一回溜め込んだりとか、引き返したりとか、でも向き合ったりとか、ラストのフィクション性は置いておいて、さりげなくて、>>続きを読む

消えたシモン・ヴェルネール(2010年製作の映画)

3.0

実はこうだったという説明になりがち。ゴシップの域とその羅列。あっけなさは大事にしたい

夏時間の庭(2008年製作の映画)

3.8

人と家そして歴史。
鈍重に陥らず、会話の流れ人の流れ、何よりカメラなんだろうな。
家の内部からの外の使用人、泣きそうだった

冷たい水(1994年製作の映画)

3.9

手持ちと人物の顔の独占。引きになるには彼らが動き出すしかない。
胡散臭くなくカットが提示してくれる。

裁かれるは善人のみ(2014年製作の映画)

3.4

世界の外部から個人の内部へ。くどいぐらいのビジュアル。良くも悪くもあっけらかんとして、いやらしい

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.9

シンクロと青春
友達による視座によっていくらか幅を増した。

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

シーン単体で純度に満ちた美しいものが溢れている。カットによる時間の連続性とか映画としての本質というか純度。

カリートの道(1993年製作の映画)

3.4

エスカレーターやエレベーター。緩慢なアクションすらデパルマ。

ウンベルトD(1952年製作の映画)

4.0

シーンの流れがことごくいいというか。
コミュニケーションの不成立とその間。
痛覚となった切なさややりきれなさがあって、辛い。

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

3.6

スプートニクを見上げながら、地下へと下がっていくシーンがいい。
牧歌的でありアメリカ映画的なもの

犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

3.3

フィクションの前面化はフィクションを後退させる。やりすぎはよくない。前作然り