露悪的で閉じられ世界のようで、外部のようなものがない。けどもまぁ、
サラッと流れるように描けてると思うけど、肝心な所にいけてないような。家族のアクシデントは重要なものから避けてしまったかの印象。それによって得られるのは俗的な彼と幼馴染の関係だった。
環境の反転。目高と監視カメラ。
鬱屈そして日々の蓄積がそこまで積もらず。ラストはシンプル。
物語がズレにズレ、そして反復行為の果てに偶然がやってくる。その様を見事に切り取る。不意にテーマを露出させる。最後の言葉はキマっていた。テンポや軽快さを無視し、鈍重さや停滞感を選んだ正しさ。それには14>>続きを読む
見る見られるの構図だったり、反転だったりあれど、どうしてこうなったを見せ方や気付きで物語にしてしまう力。最後はあっぱれ。
悲喜劇ベースのポンポンと進んでいく心地よさ。この世界は複雑であるというのはちゃんと分かりやすくわかる。
手話(そして双眼鏡で見る行為)って内的で閉ざされた、外部に影響されない何か確実めいたコミュニケー>>続きを読む
差別したことへの反省やアップデートができる=成長するとかではない。勧善懲悪な物語と結局は金であるといういかにもさ。
リアクションが平坦化している。
よって物語が流れている。もっとドキッとできるかと思ったのが本音
そもそもカメラで物語を切り取ること人物を映すこと自体に監視や覗き見るという行為が付与される。尾行するという行為が映画的に前提にプラスになるかというとそうでもないのだなと。何よりこの映画はスリリングさが>>続きを読む
画的な暗さがことごとく気持ちいい。
十何年にもわたるので、描写の切り取り、そこには経過することの恐ろしさと独立した違和感の蓄積。
左上クレジット。
個々のエピソードを切り取って貼り付けてるような、ここではそんな自由さが楽しかったり。トラックに載ったピアノを演奏しながらどっか行っちゃうとか、まさに彼自身なようで。カットのつなぎが潔よく大胆。
視線の強度が冒頭からラストへ証明されたかのような。個々のディテールが強い、美しい
空虚に並べれた椅子の中での問答とその後の片づけ。学校の内での出来事が多くて、小さな世界と駆け抜ける自転車という、青春映画としてのシンプルさ真っ当さというか、人生のスタート感。