mariモさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ロスト・マネー 偽りの報酬(2018年製作の映画)

3.7

底に流れるドライさ。変に誰かに肩入れせずに感傷すら養分にしてるし。犬と一緒に現れる彼女に泣きそうにすらなる。これはこれでいい。

プライベート・ライフ(2018年製作の映画)

4.0

どんよりとした停滞感。理屈では捉えきれない上手くいかなさ、だからこそ漏れ出るおかしみ。反復、そしてそれをさり気なく変化させることで何とか停滞に抵抗する試み。

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.7

まさに面白いのはこれからというか、今決める決まることじゃない。ラストはね、メタ的なツッコミあるからこそグッとくる。

恋恋風塵(れんれんふうじん)(1987年製作の映画)

3.5

寸断されたものというか呆気なく結果が連続的に流れてくる。そりゃ色々な人生あるよねと切なくも淡いけど残酷な様相。

北京の自転車(2000年製作の映画)

3.0

やられたらやり返す的反復がそこまでスパークせず。周縁にちらつかせるものはあっても、物語の周縁に留まるている感じ。
ただただ配達員の彼が不憫。

西瓜(2005年製作の映画)

3.8

西瓜が川から流れてきたらそれは面白いし、めちゃくちゃワクワクした。終盤ゾッとするけど、それでも笑ってしまう。

愛情萬歳(1994年製作の映画)

4.2

匿名的空間の中で漂う三人。そこで見えてくるのは自己のような。納骨棚のセールスをしている彼の行動。つながるつながらないとかじゃない皮膚感覚。何よりファーストカットがすごく好き。

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年製作の映画)

3.3

アウトロー好きとして観ると、かなり微細な部分含め方向性の違いを感じる。アクションの見せ方ももっさりしてるよな。省略もフラッシュバックもキマってない。

普通は走り出す(2018年製作の映画)

4.0

自己言及型だが、すんなりと見れる。というか単純に面白い。会話の内容とか大したことないのに。日常の反復とその延長と、もちろんめちゃくちゃ作為的なことしてるけど、キツくない。何より笑える。

渇き(2009年製作の映画)

3.2

寓意的な感覚とカリカチュアされた演出。基本受け付けないけど、2人が飛ぶシーンとかいいなと。後半の部分、ある境界を超えてからが面白くなってくるけど、これ何の話ってのがずっと頭にある。

哀しき獣(2010年製作の映画)

3.9

何より主人公が韓国に入ってからが加速度的に面白い。フランクフルトそりゃ食べたいよ。
後半の視点の移動によって、話がわかるようでわかりにくい。ただこの並列的な提示っていうのはエンドクレジット前のラストシ
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(2000年製作の映画)

3.7

自転車練習シーンとか良かったし、それにロングショットで撮る自転車走行も良い。

父の秘密(2012年製作の映画)

3.6

父娘の間の性的な匂いすらしそうな親密さもありつつ奥底では決定的な断絶がある。独特な車の撮り方は車内の閉じられた空間性を強くする。

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.7

見る見られるの関係を学園映画で着実にやってのけた。ラストでは真反対を向いているがある種コミュニケーションの確実を捉えている。

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.5

彼女がタバコを吸うということが動的なものになっている。終えた後のタバコも。見えてないけどマッチ投げ捨ててるし。
映画見て泣くし、本読んで笑うし、いいことがあるとニヤッとなるし、休みの日にはハーブティー
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母という名の女(2017年製作の映画)

3.8

視点の変え方がシームレスで上手い。服を選ぶってことが非常にアクセントになってる。数ある後頭部カットからのラストの正面。

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.6

記憶の洪水のようなフラッシュバック。
母親を殺した相手と歌う場面はちょっと感動してしまった。

或る終焉(2015年製作の映画)

3.8

命とか尊厳とかの前にこの男の深淵さというか。下の世話をしてるけど袋に入ったタオルがよくて、患者が建てた家の探訪も引きの画と相まって何かゾッとする。この男のつく嘘(患者との一体化)もある女性が娘に対して>>続きを読む