mariモさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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Bubble(2005年製作の映画)

4.1

2人の関係性から別の1人が入ってきて云々かんぬんをちゃんと描いているというか。カメラと人物の距離が正確というか。そこに至る道のりもちゃんと見えるし。何よりおばさんの顔。
「関係ないでしょ」

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.9

メタな視点な上にドキュメントを挟まれ狐につままれる。というか全編がそれ。反省しつつも顔がニヤニヤしてるぞ!
映画は映像を改竄し、ドキュメントは記憶を改竄する。この卑しいギミックにふんと思いつつも後半の
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犬猿(2017年製作の映画)

3.6

世界の重複と同時性にやりすぎとは言わないけど乗れなかった。チャーハンとか方向転換とか細部の蓄積による面白さ。

サランドラ(1977年製作の映画)

3.4

食人家族に負けず劣らずなアメリカ人家族の内面的野蛮さ。そして外連味へ。
わかり合おうとする人が出てくる出てこないじゃ大きく違う。

半世界(2018年製作の映画)

3.5

突然のシーンの変貌や転調、おふざけ的なものも含めてこれは良い阪本順治。
ただリアクションや間のようなものまでセリフにしちゃってる。

ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択(2016年製作の映画)

4.1

一見普通やスローな感じに見えて全然普通やスローな感じじゃない。脈打つ時間の流れが随所に感じられ、あぁあぁと謎のため息。特に三話目。視線や眼差しに対しての自信というか。別れた後の運転を写し続けると見えて>>続きを読む

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.2

出たり入ったりの間抜けさ。それにより失っていくものもありつつの間抜けさ。90分映画。

ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画(2013年製作の映画)

4.1

え、好き。娯楽的改竄をせず持続感をもたせたらすごくゾクッとするってことですよね。色気は無いけど。

邪願霊(1988年製作の映画)

3.5

誰か立っている何かがいるの怖さ。からの後半の畳み掛けるフィクション性。

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.0

語りって平べったくさせるなと。心理や過去の顛末の語りにげんなり。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.8

変に複雑で重々しくなく葛藤も純粋なもの。あっさりとした告白のようにジュブナイルものとしての地に足ついた感。その精神をずっと続けてほしい。

狼たちの午後(1975年製作の映画)

4.0

電話のシーンは白眉。ユーモアの中に関係性の不全が垣間見える。つまり何故?の疑問や人生そのものが複合的に押し付けがましくもなく提示される。何より温度、熱気が刻印されてる。

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

3つの提示されたシチュエーションの断片の矢継ぎ早な連鎖は変に絡まず、淡々と映し続ける。感傷ではなく原始的なもの。説明しようとしない姿勢に見えて音楽がとんでもなく過剰に聞こえるハンスジマー。シンプルに削>>続きを読む

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.8

ワンカットでの柱を回りながらのそれぞれの自己語り。でも行き着く先には相手がいる。逃避も含めて丸い円のような構造。それは浮遊感を持ちつつ漂流する。そして編集を駆使したぶった斬る快感すらある。人物を追うワ>>続きを読む

自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.1

ある種の集団性が残酷に見える。主人公の元へ集まったり追いかけたり祈ったり。もちろん時代の空気を纏った上でだろうが、集団の後ろ姿のラストショットも暴力的。

ナッシュビル(1975年製作の映画)

4.0

5日間の断片。上手く繋げようとしない作家的意志とそれそのものが有機的に交わろうとする意志みたいな。そしてそれらには陽気さとは裏腹な暗澹としたものが通奏低音として流れている。単純に物量的なものを見せつけ>>続きを読む

(1974年製作の映画)

3.8

記憶の断片化、現実との間。夢を見ているような文体。スローになる時とか妙な色気。まさしく鏡像的な映像にクラっとなる。

野いちご(1957年製作の映画)

3.4

死を示唆する冒頭の夢のシーンの異様さ。
けど夢が心理に関与して(歪さや主観も含まれてる)全体的に説明チックではある。

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

2.7

悪夢的深度や快感すらない。結構広角駆使してるけどしっくりこない。
ポップカルチャーやサブカル的なものは置いてけぼりにさせるよね。

禁じられた遊び(1952年製作の映画)

3.2

ちゃんとムカムカする。
乗り手のいない馬車にゾクっと(特に少女とのカットバック)。

エアフォース・ワン(1997年製作の映画)

3.3

何人か残っててあと1人しか助からないって時にここぞとばかりに裏切り物が本領発揮してくれたおかげで、一瞬重たいテーマがよぎるがそこから娯楽劇に転換するという荒技。

空に住む(2020年製作の映画)

3.2

外側を覆い尽くしているキャラクターとふわふわした主人公。彼女の決意と覚悟の話とした所で、全体的なゆるゆるとした冗長さが時に心地よく時に不快にちゃんと感じる。意味ありげの出し過ぎでもある。

隠された記憶(2005年製作の映画)

4.4

相当好き。
ビデオなのか映画なのか視点そのものが曖昧で混沌してるのがたまらなく不安にさせる。映像に翻弄され続ける感覚。そして省略による断片化と緊張感と焦燥感を煽る長回しがかなり決まってる。暗闇から真っ
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