よくある底抜けの楽天さまでにはいかず、家庭不和のシリアスさを維持しつつ、少年が人生と向き合っていくさまを軽快に描く。少年の強固な眼差しによって決意が伝わる。
身内暴露合戦と低俗な死に方に一体何を見てるんだ俺は状態。単純にうるさい。ネットが持つ未知の領域としての異様さ不気味さが見事に矮小化し続ける。静止画になりスマホだけバイブで動く画はゾッとしたが。
冷徹な視点のようでいて、パワーやエネルギーを剛腕に見せつけるようなとこもあり、外連味としても見れるが肩透かしのようにも感じる。
ワンカットが顕著なようにシーン内では時間を連続的に引き伸ばして見せるが、シーン間には非連続的で残酷なレベルでの結果が当然のように配置されている。そして決定的な出来事はワンカット内で起きる。
一見崇高そ>>続きを読む
個人を取り巻く世界的不条理からある個人の内部に拡大されていく。それは矮小化とは違った趣き。異様な高揚感すらあるラスト。個々のディテールがキモい。
リアルとフィクションの往来。そこにはちゃんと切実さがあった。
アップの魅力。無表情の少女と凹凸による陰影を含んだハッとさせられる草彅剛の顔面力。
ラストに行くにつれて映画というものの中に詰め込もうとい>>続きを読む
入って出ていくまで。歪な関係性や空間に半ば強引に取り込まれるが、決定的な何かより不意な何かが決着をつける。そこに対してすごくいいなと。
あまりにも揺るがない信念のようなものがあり、大体がその揺らぎにドラマを見いだそうとするが、こいつは揺るがない。そうとしか生きれないじゃなくて、そう生きていたい人々。自覚済みである。
ずっと酒浸りや喧嘩>>続きを読む
あるコミュニティや関係性に異物が加わるという設定は大体がある種の緊張感や不和、そして混沌のようなものが待っていたりするが、この作品は勿論そういう要素もあるがかなりだらっとしている。引き延ばされた時間が>>続きを読む
自然に立ち向かい、その中で自分自身の中に隠されていた力に気づいていく。
少年とセッションし、一瞬通じ合ったかなと思ったら拒否される。この居心地悪さみたいなのが全編にある。
苔脅しにも見え兼ねない記号性を孕み、その一部を切り取れば面白いと思えたりするが、全体で見ると雑然さは見逃せない。そうだから面白いとも取れるが。彼自身の利己性だけでなく、現代アート云々が絡んでるからエゴ>>続きを読む
予測の出来ない事態や展開というか、かなりビターで、言語や文化や立場などによるズレやディスコミュニケーションを通して、繋がりの希薄さ、相手を想う気持ちの欠如まで見えてくる。諦念のようでもある。着地点も含>>続きを読む
ヘンテコで愉快な仲間たちとの目的地へのロードムービー調はクレしんの映画的源流を踏襲しつつ、人間的な子供キャラという第三者を置くことにより広がりすらある。ぶりぶりざえもんがいることによるプラスがかなり大>>続きを読む
目に見えない巨大な何か、抗えない何かに抵抗するが如く、欲望を貫く無軌道な男と女。俗物的な物や人たちにも囲まれている。そして破壊、自己破壊へと。おばさんの追跡はなんとも言えない緊張感が。
女が後退りする>>続きを読む
混沌としたエネルギーとぶつ切りのストーリーテリング。抽象化されたというか。もちろんショットの凄みとかあるけど、どうしてもキツさは感じてしまう。
ほんとかったるい。
カメラを横にゆっくりスライドし、遮蔽物を通してシーンを変えるやり方のように、全体をムードや流れ、雰囲気のようなもので埋め尽くす。
妻と同じサイズの人を求めてるはずなのに、何で同じ顔>>続きを読む
夜映画としてトップ。
スマートさやクールなだけでなく映画としてのバカバカしさもちゃんとある。