kuroさんの映画レビュー・感想・評価

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おーい!どんちゃん(2021年製作の映画)

4.7

子どもの誕生をきっかけに数年ずつ撮りためた成長記録をこんな素敵な映画にしてしまうんだから沖田監督はやっぱ天才だ。
ホームビデオをなんかと侮る事なかれ。
3人の父親たちの奮闘ぶりが面白くいつの間にか応援
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アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

3.5

アンネの日記から飛び出した空想の友達キティが、現代のアムステルダムでアンネの軌跡を辿る今と過去をつなぐ物語。

アンネ・フランクはユダヤ人の悲劇の少女というイメージが強かったけどそんなことはない。映画
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.8

中々離婚しない夫婦に巻き起こる猫の失踪と、それぞれの恋人たちによる、男女4人の物語。

序盤のだらだらと面倒なことを後回しにしてなんとなくやり過ごす生活から、カンタがいなくなってから動き出すそれぞれの
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.7

音声解析官の主人公がブラックボックスに残された音声から、航空機墜落事故の原因を探るミステリー。
名前は知っていてもどんなものかは全く知らないブラックボックス。
まず解体の作業が興味深い。解析に必要なパ
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.9

しっかり騙された!
今回は特に騙し合いが目まぐるしく、最後の最後まで息つく暇もないどんでん返しの連続。

シリーズ化すると段々新鮮味がなくなることが多いけど、毎回テイストを変えるから前作を超える面白さ
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さがす(2022年製作の映画)

3.8

殺人鬼、失踪、捜索。この言葉から単純なサスペンスを連想したらとんでもない。
坂道を転がるボールを止められないように後戻りの出来ないスピード感と、予想とは真逆に進んでいく展開に脱帽。

出口のない泥沼の
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.2

ありがとう。
毎度前作を超えていくから大満足で鑑賞後まず感謝。

ドクターストレンジよ、そんな大仕掛けの魔術かける前にまず説明しようよって思ったけどそんな考えは野暮でした。
笑いもアクションも感動も3
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リトル・ガール(2020年製作の映画)

3.8

生まれたときに割り当てられた性別と本人の自己意識が違う性別違和。
7才のサシャと家族を追ったドキュメンタリー映画。

サシャは2才頃からなぜ女の子になれないのかと発言していたと母親が話し、生まれてすぐ
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浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

3.9

映画愛に溢れすぎな映画。
歴史ある映画館を畳む決意をした森田のもとに突然現れたモギリコと、彼女の高校時代の恩師との話を交互に、映画館の存続をかけて奔走するストーリー。

まずサバサバしてるようで弱った
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.8

大事な人のために料理して、おいしいごはんを一緒に食べて、体の変化も気にしつつのんびり年をとっていく。
普通であることの究極の幸せ。

まずドラマからの醍醐味!出てくる料理が全部美味しそう。
高カロリー
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恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜(2020年製作の映画)

3.6

強迫性障害の二人のラブコメ。
同じ障害を抱える二人が出会って、苦しみは半分、楽しさは倍増。
誰でも幸せなときはこのまま変わらずに続いてほしいと願う。
ただこの二人には何も変わらないが呪縛になっていく。
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.0

眩しい!胸熱!最高!
ラストに向けての疾走感に完全に痺れた。

映画作りの過程を観ているだけでも十分に面白いのに、そこに加わるSF要素がゆるいところがまたいいバランス。

あとはなんと言っても映画撮る
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空白(2021年製作の映画)

3.9

普段、悲惨な事件のニュースで胸を痛めることはあってもどこか他人事だった。
この映画で少女の事故死から、今まで深く考えることのなかった当事者たちの人生が、いかにして狂っていくのかを目の当たりにすることと
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.0

部活に屋上、ちょっとした冒険と広い海。
あの頃を思い出して夏休みを追体験している気分になった。

にやけが止まらず、映画館で他のお客さんと一緒にクスクス笑ったの久しぶりだったな。
美波も、もじくんも、
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.4

台湾にこんなに長い間自由を奪われた時代があったとは。
高校を舞台に1960年代の時代背景と、少女の悪夢の謎に迫る物語。

命懸けで本を読むなんて想像できない。
今なら罪と呼べないことで投獄されたり、ほ
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.9

先を行く彼女と置いてかれる彼の、テンポがかみ合わない二人の物語。

突拍子もない設定でSFファンタジーにも関わらず、手紙や写真、ラジオに親しみと懐かしさを感じる。
見た目通りのわかりやすいキャラクター
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.4

あんな事件さえなければ。
大切な人を奪い人生を台無しにされたキャシーの癒えることのない絶望と怒りは理解できる。
でも自分の罪と向き合えないやつに、全てを犠牲にして復讐する価値はあるのだろうか。

彼女
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.0

強制収容所がここまで人間の尊厳を奪う場所だとは思いもしなかった。
昔話でも単なる作り話でもなく、今も現在進行形で苦しむ人が大勢いる現実を突きつけられる。

すさまじく過酷な状況下で人間性を失わずに生き
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.8

隅々まで作り込まれた地下の世界観に圧倒!
セリフがわけわからんとこがまたいい。
景色はほとんど変わらないのにこんなに冒険出来ちゃうなんて。
最初は不気味に思ってたキャラクターも最後には愛着が沸いてきて
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街の上で(2019年製作の映画)

4.4

観たあとのいい感じのほっこり感。
まず巻き込まれ型主人公の青がなんかいい。
日常をずっと見ていたくなる。

余計なこと言って反省したり、向いてないこと頑張ったり、嫉妬したり人間の愛しい部分が詰まった映
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.9

泣いたり、笑ったり、怒ったりくるくる変わるのんの表情を見ていて楽しい。
特にだんだんヒートアップしていく感情の爆発ぶりはすごい。
久しぶりにスクリーンで見たけどやっぱりいい役者だね。

LINEの返事
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.8

映画観るまで考えたことすらなかった。今の時代ヤクザはこんなに社会から排除されてたのか。

普通を求めた男の人生と家族の話。
若い頃に親を失い行く当てもなく、彼に家族として情をくれたのがヤクザの親分だっ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

面白かった!豪華なホテルも、キャストも、ストーリーも文句なし。

テンポよくリズミカルに進んでいくから一瞬も目が離せない。
ユーモア、スリル、友情、恋愛などいろいろ詰まっておもちゃ箱をひっくり返したよ
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mellow(2020年製作の映画)

3.7

ゆったりした気持で観られる映画すごくすき。
お客さんからモテる花屋の店主夏目。
近所にあんなおしゃれな花屋があれば通いたくもなるかも。

ユニークな登場人物たちも魅力的。ある夫婦の家での出来事は、どん
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.9

まずタイトルが憎い。
一度聞いたら頭の中でぐるぐると繰り返して中々忘れられない。
気になって観たらこれまた最高だった。

冴えない今とかけがえのない青春時代が交差して進んでいくストーリー。

現在の悠
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.5

想像してたのと違って最初は正直戸惑ったけど、どのシーンもこだわり尽くされていてまず視覚で楽しい。
駅や街並みなど、野外のシーンもセットだと知り、あとでかなり驚いた。

様々な人々の人生の一部をのぞき見
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罪の声(2020年製作の映画)

4.0

原作の本を読むまでは、元になった事件のことすら知らなかった。
この事件によって人生を狂わされたり、苦しんだ人は今でもきっといるんだろうな。

未解決事件の真相に迫るだけでなく、家族によって罪を背負わさ
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星の子(2020年製作の映画)

3.5

愛菜ちゃんが演じた等身大の中学生が素晴らしい!圧倒的な演技力と存在感が光る作品。

中学3年生のちひろが抱える問題は難しい。
赤ちゃんの頃、水を変えて良くなった体は幸せと不幸せのどちらなのか。
家族が
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異端の鳥(2019年製作の映画)

3.8

美しい風景に対して、これでもかと突きつけられる人間の悪意。
モノクロと聞き慣れない言語で、戦時下のドキュメンタリー映像でも観ている気分。

幼い少年に生きるための選択肢はない。
差別、迫害、虐待、人の
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エレファント・ソング(2014年製作の映画)

3.8

失踪した医師はどこに消えたか。
患者と院長の会話劇による心理戦。

患者であるマイケルは院長の人間性を簡単に見抜く。
そして自分も院長と同じで、先入観で人を見ていたことに気付く。

巧みな話術で翻弄す
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神のゆらぎ(2014年製作の映画)

3.6

神様はいるのか。
信仰によって治療を拒む婚約者と、神の存在に疑問を抱き始める彼女。
そこへ起きてしまった飛行機事故へと向かう人々の回想を交えた物語。

子どもの頃から当たり前のように信仰してたら、教え
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生きちゃった(2020年製作の映画)

3.6

映画観たあとずしんと来る感じなんだろう。俳優たちの熱量の凄さか。
そして身近な存在ほどなあなあにして、きちんと伝えてないことがいくらでもある気がして怖くなった。

人って失ってからじゃないと、どうして
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浅田家!(2020年製作の映画)

3.7

人生であと一回しかシャッターをきれなかったら何を撮るか。
その問いにかっこつけずに家族だと思ったのが全ての始まり。

撮りたいものがわからずくすぶってるときでさえ、ギスギスした関係にならなかったから今
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.8

なんて複雑な母と息子の関係。
あんなに頻繁に遠慮なく言い合う激しいケンカをするの逆にすごい。
他人だったらうまくいくことも、親子だから互いに譲れない。
だから余計に幼い日の思い出が美しく思えてしまう。
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.3

ずっと観ていたかった。
終わってほしくないと思ったの久しぶり。

序盤の外から見る窓越しの皿洗いからもう胸を鷲づかみ。
ぐっとくるアングルばっか。

幼なじみの二人が、秘めていたのか衝動的か、キスをき
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.5

憧れから知らない世界に飛び込む少年の、脆くて危なっかしい90年代。

中学生から見た高校生って随分大人に思えたな。あの頃のやんちゃな好奇心。みんなやってるからと酒とタバコを覚え、仲間に認められたくて後
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