黒澤司さんの映画レビュー・感想・評価

黒澤司

黒澤司

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夜に生きる(2015年製作の映画)

3.8

禁酒法時代、ボストンのギャングのお話ですが、主人公ジョー・コグリン(ベンアフレック)のギャングになりきれない優しさが、ストーリー全体を柔らかくしていて、どこか心温まる作品でした。
1920〜30年代の
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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

3.5

ダンスは表現。
思春期の揺れ動く感情を静粛に、そして刺々しく表現していて、とても芸術的な作品でした。
人間の感情の奥深くには、誰しも狂気に満ちた変態性を持っているものだろうか。

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.7

やはり大人は身勝手で、子供は振り回されちゃうけれど、人を思う気持ちというのは実直であればちゃんと伝わるものだと思います。

極北の怪異/極北のナヌーク(1922年製作の映画)

4.0

100年前のイヌイットの生活を記録した映像です。世界最古のドキュメンタリー映画と言われています。
アザラシの解体から、イグルーという自分たちの住居の製作まで、全て一本のナイフで行なっていたのにはとても
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.0

若い時の表面的なカッコ良さを求めるのか、心の奥底の魅力を求めるのか。
そんな選択を誰もが経験すると思いますが、この映画はその答え合わせをしているような気がします。
全ての人間は歳をとりますが、同じリズ
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インセプション(2010年製作の映画)

4.4

夢の中の夢の中…僕がこれを打ち込んでいる今も夢かもしれない…

ドラえもん のび太のパラレル西遊記(1988年製作の映画)

4.0

子供の頃に何回も観た映画です。
ゲームの中の妖怪に支配された現実世界という設定がとても怖い。
デラックス・キャンピングカプセルの中で食べていた食事が美味しそう。
エンディングでそれぞれの母に再会するシ
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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

3.8

年老いた父親に優しく振る舞う息子の姿に心打たれました。自分はこんなふうに出来ないなぁ。
これといって大きな出来事は無いけれど、道中の人間模様には風刺やユーモアも隠れていて、面白かったです。
見終わった
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.4

この映画を観た時は衝撃的でした。
とってもラフだけど、情熱があり、しかも洒落ていて笑える。
静かすぎる映画は眠くなりがちですが、何が起きるか分からないワクワクがずっと続いている感じで全く眠くならなかっ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.2

映像の色味が綺麗で、まるでショートケーキの中に潜り込んだような質感です。
そんな可愛らしい画に反してストーリーは人間的でユーモアもあり面白かった。
暴力的な場面なんかでもサラッと見れちゃいます。

フィール・ライク・ゴーイング・ホーム(2003年製作の映画)

3.8

こういう音楽ドキュメンタリーを撮ってくれるスコセッシに感謝しております。
スコセッシはブルースやロックが好きだから撮る。
僕も音楽が好きだから観る。
しかも、スコセッシと誕生日が一緒で、なんだか嬉しく
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.4

夏のノルマンディーの爽やかな風と、少し可笑しな大人達の湿度がなんともアンバランスで面白かったです。
ポーリーヌは賢くてキュートでした。
ロメールのエスプリの効いたユーモアがたまらなく好きです。

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.0

凄まじい緊張感と人間の狂気。
フィンチャーにやられました。
妻エイミーの恐ろしさは映画史上でも5本の指に入りそう。。

流れる(1956年製作の映画)

4.5

下町の芸者置屋で働く女性達の人間模様を情緒豊かに描いていて、時代の流れと衰退、その中で自分がどういう生き方を選択するか。形は違えど今の時代にも言えることだなぁと思います。
当時の隅田川や街並み、女性達
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.2

笑って泣いて、最後は幸せになれる作品でした。
主人公3人が個性豊かで、人間味があって引き込まれました。
3時間の長編で気合い入れて観ましたが、あっという間で、長いのにもちゃんと意味があるなぁと思いまし
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愛の病(2017年製作の映画)

3.8

和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件をもとにした作品です。
人間の真の感情を引き出し、観る人にこれでもかとみせつけるような作風は吉田浩太監督特有だと思います。
とてもヘビーな内容なのに、どこかユーモアが潜
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ラルジャン(1983年製作の映画)

4.5

ブレッソンの遺作です。
音楽を一切使用していないからこそ、物音を鋭敏に捉えることができます。
また、役者の演技や台詞を最低限にして「手」の動きに焦点を当てる画作りが想像力を掻き立て、何が起こるかわから
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トラフィック/ぼくの伯父さんの交通大戦争(1971年製作の映画)

4.0

タイトルロゴからして実に洒落ていて、画の色合いもポップでキュート。
クラシックカー好きはたまらない。
エスプリが効いていて、クスッと笑っちゃう独特のユーモアはさすがジャックタチ。

ナイトムーブス(1975年製作の映画)

3.8

ジーンハックマンの哀愁漂う私立探偵がなんとも言えない味を出しています。
全体的に切れ味が悪いですが、その切れ味の悪さがクセになるのと、ひねくれたストーリーが◎。

悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

3.9

謎の邦題は置いといて、かなりショッキングな画が多く、観る人を選ぶ作品だと思います。
中盤までのずっしり重い内容から、後半にかけてのはちゃめちゃな結末が化学変化を起こし、見終わったあとは割とスッキリして
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あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.8

キャメロン・クロウ監督の自伝的作品。
15歳で『ローリングストーン』誌のライターに抜擢された少年が、人気バンドに密着取材していく中で、グルーピーの少女に恋をする話。
監督自身の強い思い入れを感じるこの
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サウダーヂ(2011年製作の映画)

4.0

地方都市の進む不況と空洞化を社会に問いかけた作品。
3人の土木作業員と出稼ぎの外国人達の人生が交差していくストーリー。
なんといっても、田我流の頭を打ち抜くようなラップにしびれます。
日本にも素晴らし
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ペルシャ猫を誰も知らない(2009年製作の映画)

3.8

自由に音楽活動が出来ないイランの実情をストレートに描いた作品。
ロックにヘビメタにヒップホップに、ミュージシャンが出演しているからこそ生々しく、最高の音楽に出会える1本。
これは圧倒的な衝撃作品でした
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ブルース・ブラザース2000(1998年製作の映画)

4.0

前作から18年、ジョンベルーシは亡くなってしまいましたが、BBバンドの勢い、かっこよさは健在。
エリカバドゥ、BBキング、クラプトン…
レジェンド達がノーギャラでも出演したいと名乗りを上げたとか。
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.3

歌って踊るって最高にカッコいい。
JB、アレサフランクリン、レイチャールズ…
レジェンド達が挙って出演していて興奮します。
音楽の魅力を嫌味なく見せつけられた作品。

オズ(1985年製作の映画)

4.2

ファンタジーでキャラクターが最高にキュートだけど、出てくる悪役が本当怖くて夢に出てきました。
ドロシーゲイルー!って。

フック(1991年製作の映画)

4.4

こちらも子供の頃にたくさん観た映画です。
大人になってもイマジネーションを忘れないようにしよう、と心に誓ったのを覚えています。
おじさんピーターパン(ロビンウィリアムズ)と子供達との夕食シーンが大好き
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エンドア/魔空の妖精(1985年製作の映画)

4.2

スターウォーズのスピンオフ作品。
子供の頃にテープが擦り切れるまで観た映画です。
ストーリーとか映像とかごちゃごちゃ言わないで、イウォークの可愛さと懐かしい思い出に点数は奮発しちゃいます。