Sosekiさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

Soseki

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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.0

原題(英題)は「The Insult」、アラビア語でも仏語でも侮辱。
レバノンの「強い侮辱(言葉の暴力)を受けたときは、物理的な暴力をふるっても無罪」という刑法の規定は興味深い。

キリスト教徒のレバ
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

退屈せずに観ることはできましたが、話も演出も作り手の意図が見え過ぎて、共感できないタイプの映画でした。

まず、冒頭の「必ず帰る」のやり取りで、麦と再会するのはお約束なわけです。

その上で「昔付き合
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テル・ミー・ライズ(1968年製作の映画)

4.5

「あの時代は政治が非常に分極化しており…必然的に右派か左派の視点を取っていないベトナムに関する映画があってはならなかったのです。」

このピーター・ブルックのコメントが象徴するように、左派の立場からシ
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はなればなれに(1964年製作の映画)

4.0

基本の筋は、若い男2人と女1人が盗みをはたらいて逃げる。逃げる過程で明暗が分かれる。だがそれはこの映画の一面でしかない。


1分間の沈黙、カフェでのマジソンダンス(当日その場で振り付けたとか)、ルー
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つかのまの愛人(2017年製作の映画)

3.0

一人の男と二人の女。一途な女と衝動的な女。単純な三角関係ではない。
…と、ここまでは良かったのだけど、男が今ひとつ魅力的ではないせいか、ああそう、まあそういうこともあるよね、という感じで終わってしまっ
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

4.4

ある裕福な中年女性が危篤状態に陥っている。 傍に彼女の姉妹と女召使いが控えている。医師が診察する。彼女は亡くなる。葬儀を終え、姉妹はそれぞれの家に戻り、召使いは暇を出される…表面的にはこれだけの話だが>>続きを読む

悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

2.5

原題は「1993年の夏」。スペインの女性監督、カルラ・シモンの自伝的作品とのこと。

まず、冒頭30分は寝てしまった。
フリダが叔父夫妻の家庭に引き取られて以降はほぼ見ていると思うが、誤解しているとこ
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追想(2018年製作の映画)

3.8

原題は「チェジルビーチにて」。
コンプレックスとプライドは表裏一体。後から振り返ればなんでこんなことでと思うけれど、ちょっとしたプライドを守るために意地をはって、大切な関係を壊してしまうようなことはあ
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