実在のフロリダ麻薬女王グリセルダ・ブランコのドラマ。
裏社会のグリセルダも、彼女を追う麻薬取締官ジューンも、女性であるがゆえに言われなき割を食う。
アメリカは自由競争の国であるけれど、自由の国ではない>>続きを読む
8話を一気に見切る。
30話かけて原作第一部を忠実に描いた中国ドラマ版とは対照的に、劉慈欣(リウ・ツーシン)作品を大幅にアレンジしモンタージュしている。そのため、陰謀暴露のサスペンスであった中国版に比>>続きを読む
2019年映画版のスピンオフ。映画版のジェントルメンはワルに対するアイロニーだけど、本編は英国貴族の本物が主人公。
映画版のマリファナ王ミッキーは、土地があっても金はない貴族に豪邸管理費負担と引き換え>>続きを読む
なぜか文化庁管轄の伊賀忍者が忍びの掟のままに現代社会で暗躍する物語。
子どもの頃夢中になっていた「忍者部隊月光」みたいだが、 ミリタリーっぽい組織ではなく、一軒家に住む家族。やたらと食卓シーンがある7>>続きを読む
原題は「Obliterated」で「撃破する」という意味らしい。けれど、脳天気な邦題の方がぴったりのシッチャカメッチャカ作品。
ラスベガスを消失させる核爆弾を解除した、海軍らしい特殊部隊チームが、ど>>続きを読む
「The Brothers Sun」は孫兄弟の意味で、ミッシェル・ヨーがメインキャストの台湾人家庭のホームドラマ。「BEEF/ビーフ」と同じく、コロナ禍起因のアジア人ヘイトクライムに目配せしたアジア人>>続きを読む
司法取引を蹴り口を割らずに25年間服役したコーザノストラの老ギャングを、シルベスター・スタローンが演じる。「哀愁のマフィア」だけど、テイラー・シェリダンの現代ウェスタン味を強く感じる。
「FUBAR>>続きを読む
毎回タイトルの出し方が凝っているTVコメディで、スパイアクション×ホームドラマ。「fubar」はしっちゃかめっちゃかという意味のスラング。前者はもちろん後者もトラブルだらけのしっちゃかめっちゃかな話。>>続きを読む
全5話を配信開始日に見てしまう。
1990年代はもう少年漫画誌を読んでいなかったので、題名しか知らない。それでも面白かったのは、80年代ヤンキーが鬼太郎となって妖魔と闘う、と感じてしまうのはジジイだ>>続きを読む
中国版「三体」をWOWWOWオンデマンドで見切る。
劉慈欣(リウ・ツーシン)原作は、人名の読み方を忘れてしまうのに苦労しながらⅠⅡⅢ5巻を読了した。異星人の地球侵略というもはやアーキタイプとなってい>>続きを読む
今夏今秋のホラー巡り第17弾。
マイク・フラナガンのNetflix古典ホラー再構築。オリジナルの「真夜中のミサ」や「ミッドナイト・クラブ」もさることながら、シャーリイ・ジャクスンやヘンリー・ジェイム>>続きを読む
韓国ドラマで、日本軍統治下の1920年代朝鮮が舞台。日本の金、中国の土地、朝鮮の人が蠢く、無法地帯間島に跋扈する、日本軍、朝鮮独立軍、アサシン、馬賊。
韓流ウェスタンで、西部劇定番の大列車強盗も出てく>>続きを読む
今まで見たこと読んだことがないので、ONE PIECEが大秘宝のことだと初めて知ったくらい。だが、面白くて止められず、8話をほぼ一気見してしまった。
友情・努力・勝利の『少年ジャンプ』路線だけど、ス>>続きを読む
A24製作。
中国系、韓国系、日系と東洋人種ばかり出てくるのは、コロナ禍を契機とするアジア系ヘイトクライムへの配慮なのだろうけれど、物語には無関係。家族観や食事が、ことに韓国の、非アジア系の人々には珍>>続きを読む
相撲に全然興味がないし、不良がスポーツにのめり込む「あしたのジョー」にはもう心惹かれない。
にも関わらず、全話を見通してしまったのは、予告編で見たアクションシーンの生々しさのため。取組とか稽古とかい>>続きを読む
2月に見た「呪呪呪/死者をあやつるもの」がとても面白くて、さすがはヨン・サンホ脚本と感心しつつ、ドラマの続編と知って、元ネタを見る。
女子高生の謗法師対、悪鬼に取り憑かれたIT企業代表と人か魔か分か>>続きを読む
マイク・フラナガン脚本の新作ドラマで、1・2話は監督もしている。かつてパラゴンという人民寺院みたいなカルト教団の本拠だった施設に創られたホスピスの話。地下に秘密の斎場が隠されており、強力なパワースポッ>>続きを読む
NHK朝の連続テレビ小説になりそうなテイストだけど、劇中娘を引き取りに来た父親が毒づくように、「水商売」の話だからそうはならないと思う。
ここでいう「水商売」は、「接待を伴う飲食業」のことで、この夜業>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「アダムスファミリー」のスピンオフ。
60年代シットコムでも90年代リブート映画版でも2010年代CGアニメでも、アダムス家長女は、無愛想寡黙で不気味さを演出する存在のひとつに過ぎなかった気がする。>>続きを読む
エイリアン・アブダクション、インプラント、UFOオタク、カルト教団、という、今時TV特番ネタにもしないようなムー的な題材を正面から取り上げて、10話のドラマに仕立てて見せてしまうのだから、韓国映像産業>>続きを読む
デル・トロがホストを務める「ミステリー・ゾーン」。
デル・トロは、8話全作の原案か脚本を担当。わざと安っぽく70年代風に仕立てた作品もあるが、古典的重厚な怪奇譚で、ラヴクラフト原作が2作ある。「シェイ>>続きを読む
エキセントリック極みの高橋メアリージュンよりも、マキタスポーツの存在感が不気味。彼のスピンオフが見たい。
007パロディ「ジョニー・イングリッシュ」シリーズに今ひとつノりきれなかったのは、ローワン・アトキンソンが、チャップリンやキートンの末裔だからだと今さらながら気がついた。 体を張るスラップスティック・>>続きを読む
Narcoは麻薬の意味。舞台の、中南米スリナム共和国は実在の国で、ドラマ制作者にたいそう怒っているそうだ。
エキセントリックな牧師がボスの、構成員は皆信者なのでオウム真理教を思わせる、コリアン・ギャ>>続きを読む
放置していたフランスのドラマがこの上なく面白いと聞いて……
深い穴の底にいる魔女の呪いの話で、怖い。
派手な仕掛けはなく、閉ざされたドアとか喋る人形とかの小道具と、悪夢を小説に書くと現実になったり、>>続きを読む
2019年映画版モチーフの加計問題を森友問題に換えて再構築した、「赤木ファイル」の物語。準強姦東京高裁認定の山口敬氏之は、今回は、現実の助成金詐取関連のみならず、電通安倍政権癒着の象徴にもなっている。>>続きを読む
5年前に壊滅的な事故で閉鎖された月面基地に、中身を知らされぬままサンプル回収に向かう探索隊。基地研究員の死因は、伝えられていた放射能症ではなく、なぜか溺死。探索隊も一人また一人……という話は、不評も伝>>続きを読む
巻を措く能わず、というけれど、テンションに耐えきれずに時折pauseをかけてしまったのは、サブスクの欠点。鬼が現れて無作為に人を地獄に送る、というとんでもないIFストーリーで、ここまでサスペンスを盛り>>続きを読む
アニメファンは忌避するだろうけど、言葉が英語でJAZZのグルーブでフィルムノワールで、なのに、スペオベで日本語混じりで中途半端にアニメ感が残っている、日活無国籍アクションみたいなごった煮具合が、とても>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
追いかけている監督マイク・フラナガンの監督・脚本・製作のドラマ。
シャーリイ・ジャクスン「丘の屋敷」やヘンリー・ジェイムズ「ねじの回転」の古典を再構築して、人間関係のドラマが怪異を軸に描かれるのが魅>>続きを読む
イカゲームは、韓国の、陣取り合戦みたいな子どもの遊び。首の回らない人たちが、綱引き、ビー玉、型抜きなどの遊戯で、負ければ殺される。「賭博黙示録カイジ」みたいな世界だが、莫大な賞金が掛かっているものの、>>続きを読む
40歳になった「猟奇的な彼女」のチョン・ジヒョン主演。
韓国ゾンビ時代劇「キングダム」を見ようと思って、予習としてエピソードゼロをまず。韓国映画、集団疾走ゾンビ大好きだな。
倭国侵略というから本邦>>続きを読む
昨年の緊急事態宣言でNetflixを選択したきっかけが、「ROMA」「アイリッシュマン」とともに本作season1。レンタルビデオを壊滅に追い込んだのはサブスク配信だから、本作はNetflixの贖罪な>>続きを読む
NHKも見たけれど、NetflixでOVAも見た。
「ジョジョ」を全然知らないので、実写はうまく背景説明が織り込まれてい手楽しめたが、「奇妙」感ではどうしてもアニメに負けてしまう。OVAは、原作エピソ>>続きを読む
「#生きている」に似た閉鎖空間ホラーだけど、ゾンビでなくて「サイレントヒル」めいたクリーチャーがたくさん出てきて楽しい。噛まれると人でなくなる吸血鬼由来おなじみの感染サスペンスだけど、「怪物」変身が欲>>続きを読む
韓国ホラー。全8話で、最長でも15分。
2000年代初めのTVシリーズ「怪談新耳袋」みたいな掌編だけど、描写がかなりエグい。韓国のTVコードはグロには緩いのか?
猛暑を瞬時忘れるのに最適。