badhabitさんの映画レビュー・感想・評価

badhabit

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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.0

もっとコメディー要素が強いのかと思いきや意外と哲学的で乗り切れなかった。でもタイムループものは体感時間が短く感じるな。ダレたり飽きたりすることはなく展開的にはサクサク進む。乗り込み遅れたまま発車してし>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.2

静謐な美しい映像で描かれる、世界の端にたったひとりで立つような圧倒的な孤独と掛け値なしの自由。
車上生活に至った経緯も目的も様々だけど、ノマド達はそれぞれに自身の境遇を受け入れ日々を前向きに過ごしてい
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.0

痛い痛い痛い痛い……。こういうのダメ…。
妻をトロフィーワイフとして自身の価値の一部に帰属させる夫と義実家、という導入から既に胃が痛い。なんなの…
それが幸せだと言い聞かせながらも孤独感から自傷行為に
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地獄の花園(2021年製作の映画)

3.3

くだらな過ぎて何も考えずに観られる作品。個人的にはもっとOL設定活かした要素があった方が楽しめたなーと思ったけどそれは架空OL日記で既にやってたか。
広瀬アリスも小池栄子も本当に強そうに見える。喧嘩パ
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.0

両手両足が吹っ飛ぶぐらいの威力の地雷。
気持ち悪過ぎてもう二度と観たくない。
日本はあまりにもロリコン大国だけど、未成年を性的対象として見るコンテンツを再生産し続けることは加害に加担することに限りなく
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.0

未成年を性愛の対象として見る成人男性の描写が地雷…思ったより薄味だったので片腕が吹っ飛んだぐらいで済んだ。
登場人物ほとんど倫理観が薄い…

さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

3.5

テーマがテーマだけにホラー寄りの描写があることが予測されてしり込みしてたけど、実際は幽霊の表現も物語のノイズにならない程度のビジュアルで、不気味だけどアート的な描き方をされてたおかげでホラー耐性はない>>続きを読む

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.3

大根仁だし、モテキ風のサブカルラブコメを予想してたのでちょっと面食らった。
これは…うん…ポップカルチャーに寄った猿楽町か?奇しくも短期間に似たようなテイストの作品を観てしまった気分。
手に入らないも
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.4

違う世界の出来事過ぎて( ˙◊˙ )ほげーって口開けながら見てしまったし軽くホラーだった。
ユカみたいな空っぽな女の子ってその分吸収力は高いから、男の影響でそれっぽいことは言えて最初は魅力的に見え
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.5

※犬は無事じゃありません※
アンゲスト公式の親切さよ…観てないけど……。
設定の勝利、という感じ。生理的不快感を煽るのも不気味な雰囲気作りも上手い。ゴア描写が苦手な人は注意した方がいいけど、気持ち悪い
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.5

予告では「どうせまたホモソ思い出譚でしょ〜」とそれほど興味をそそられなかったものの、人のレビューを読むうちにこの作品の核になるネタバレを目にして興味が湧き鑑賞。
フォロワーの言う通り「ホモソの有害性」
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.3

ドラマ予習後に。ドラマシリーズを観るともうダー子、ボクちゃん、リチャードの3人に愛着が湧いてしまってるのですんなり楽しめた。
あまり頭を使わずに観られる作品なのでまったり過ごしたい時にオススメ。
ビビ
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.3

面白かったけど、期待値を上げすぎていたのでさほど印象が強くない。
結構衝撃的な描写があるので観る人を選ぶ作品。
ラストシーンは考察の余地があり好きな系統。子役の憎たらしさがすごい〜。
田中圭のモラハラ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.1

二ノ宮隆太郎みたいな人が出てると思ったら二ノ宮隆太郎だった。
磯村勇斗、本当にいい表情のお芝居するよな〜ラストシーンの間と笑顔本当に素晴らしかった…。
ツッコミどころも多くありながら各時代の対比の描き
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

あらすじを読んだ印象だともっと積極的にクズなのかと思っていたら、八方美人で優柔不断で決断力がなく逃げ癖があって浅慮なだけで悪意があるわけではないので、「劇場」を観た時のようにラスト捨てられてスッキリ!>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.5

Black Lives Matter
実際の事件をモチーフにしたシーンは恐ろしかったし息が詰まった。黒人というただあるひとつの【属性】を持っているだけで日々命の危機に脅かされながら生きなければならない
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AWAKE(2019年製作の映画)

3.0

MVの監督が作っただけあって映像がスタイリッシュ。
少年期の子役と青年期の俳優が似ていて作品に入りやすい。
幼少期からのライバルとの因縁の対決のための修行(AIの育成)という展開は王道な少年漫画的で、
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.3

searchのスタッフの最新作ということで、
前作の徐々に謎が解けていく快感を期待して観に行ってしまったので、
少し思っていたのと違った。
今作はそれほど伏線回収や謎解き要素は重要視されていなくて、
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Arc アーク(2021年製作の映画)

3.0

自分にはそこまで刺さらなかったけど、誰かの大切な作品になりそうな素敵な映画。
不老不死という非現実的なテーマに対して、「不老不死化した女性の一生を追う」というドキュメンタリーのようなタッチで描いている
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健太郎さん(2019年製作の映画)

3.3

元劇団キャラメルボックスの西川浩幸さん!
不気味な雰囲気の作りこみは巧みだった。
青みがかった画面の醸し出す寒々しさが齋藤家の陰惨な状態を上手く表現していた。
時間軸のギミックとか、二つ持っていた花束
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

予想していたほど湿っぽい内容ではなかったので、鑑賞後の気分は爽やかだった。
公開当初は精神的ダメージを考慮し敬遠していたものの、今の自分の状況ではそれほど精神状態に影響を及ぼす作品ではなかった。
坂本
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

刑事役の小栗旬、サスペンススリラーといえばミュージアムが浮かんでしまうけど割と本当にその系譜。ミュージアム、見えない目撃者辺りの作品が好きな人には絶対刺さりそう。わたしは刺さりました。
皆言ってるけど
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

予告で期待値を上げ過ぎていたので、「予告はもっと面白そうに観えたんだけどなぁ…」という肩透かし感があった。邦画は予告がピークとはよく言ったものだ。今作に関しては、良質なサスペンスっぽいパッケージングだ>>続きを読む

約束のネバーランド(2020年製作の映画)

2.8

原作を読んでいないので思い入れがない。
総評は鋼の錬金術師を見た時と同じ、
「忙しい人のための約束のネバーランド実写版ダイジェスト」。
原作には忠実なんだろうし、何度も言うがキャストに罪はありません。
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

青春時代を象徴するある人物の死によって、青春の亡霊を成仏させて長いモラトリアムから卒業する話。
青春の終わりといえば、横道世之介にも通ずるテーマだなと思ったけど、あちらはどちらかといえば後日談のような
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アス(2019年製作の映画)

3.3

今作のテーマやアメリカの貧困・格差問題に対する事前知識があれば楽しめるだろうけど、それがなければともすれば荒唐無稽なSFとして片付けられてしまいそう。
ゲットアウトの方がテーマがわかりやすい分個人的に
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.3

華々しいゴールデンウィークの幕開けに観た一本。
グロいグロいと聞いていたので日和ってなかなか観られずにいたが、
事前に聞かされていたほどはグロくなかった。思わず目を背けたのは飛び降りのシーンだけだった
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残光に祈りを(2020年製作の映画)

2.9

荒削りだけど伝えたいことがハッキリしていてわかりやすい作品。
学生映画と聞くと驚くほど世界観の作り込みが巧み。問題提起を目的とした作品って、つい台詞で説明し過ぎてしまったり行間を埋めがちだけどこの作品
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.0

あらすじで内容は知っていたので、鑑賞後の気分の落ち込みを覚悟して身構えていたけれど、想像していた描き方よりはずっと優しい作品で思っていたような衝撃は受けなかった。
ソフトなタッチで夫婦のやり場のない悲
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青い、森(2020年製作の映画)

3.5

幻想的な雰囲気が印象に残った作品。
影裏を観た時にも感じた、他者という存在の底知れなさのようなものが描かれていたように思った。どれだけ親しくなったとしても、人と人は分かり合えない。影の一番濃い部分を、
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.0

映像の色味とかカメラワークのセンスとか役者の魅力とか、いい部分はたくさんあったんだけどどうしてもネトフリ配信で満足してしまうような小スケール感があったな。特に映画館で観たいと思うほど魅力を感じないとい>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

3.1

愛がなんだを観た時も思ったけど、今泉監督の映画は記憶の引き出しを開けられたくないところまで全てこじ開けて、その奥の奥に隠しておいた宝箱の中身を広げられている気分になる。
登場する女性に誰一人として共感
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.3

いつか戸建ての賃貸に住みたいと思っていたが、ビバリウムを観て少し躊躇した。
終始不気味な雰囲気が漂っていたものの、直接的に怖いシーンはなくてホラー苦手な自分でも十分楽しめた。
長い世にも奇妙な物語って
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.7

ようやくレビューに着手する。
鑑賞直後は、すんなりと飲み込めて爽やかな喉越しの作品だと思った。事実キムラ緑子さんの切実に希望を託したあの台詞や、六角さんの心からの祝福の言葉には涙が出た。世界は思うより
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.5

ワクワクし過ぎて動悸がした。
キャスティングが神がかっている。特に宮沢氷魚と池田エライザが合いすぎていて、速水だけではなく全員が当て書きなのでは?と勘繰るほど。
皆言ってるけど劇伴が格好良すぎるな〜、
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.6

割と前情報がある状態で見たので、ハロプロ要素に対するギャップを感じることもなかったし、ホモソノリがキツいという噂も耳にしていたので身構えて観ていたせいかそれほど嫌悪感は覚えずに済んだ。まず自分と全く無>>続きを読む