けーはちさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

けーはち

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スパルタカス(1960年製作の映画)

3.3

カーク・ダグラス主演/製作総指揮。序曲や中間休憩を含む200分弱の歴史大河劇。奴隷なのに綺麗に撫で付けた彼の髪型などは気になるが、古代ローマを再現した豪華な美術、衣装、若き日のキューブリック監督による>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.9

従来の深夜アニメ的なノリのエグみ、おっぱいモミモミやら口噛み酒やら少年少女がラブホ泊やらは捨て、横綱相撲。日本のアニメ監督として1つ上の高みに登り、我こそはジブリの後継なり、と新海誠が高らかに宣言する>>続きを読む

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

3.4

香港のゲイカップルがアルゼンチンくんだりまで行って喧嘩別れしてまたくっついたり離れたりするロマンス劇。男同士の暴力的な性愛と裏腹の粘質な愛憎。フラフラする駄目男との付かず離れずの依存関係は、新たな「旅>>続きを読む

オペレーション・クロマイト(2016年製作の映画)

3.1

朝鮮戦争における韓国側の起死回生の一手となる仁川上陸作戦。勝利の裏にはマッカーサーに選ばれた諜報員の活躍があった。戦争の裏側を描く、韓流スパイ・アクション。主人公は監査役の将校に化けて司令部に潜入、そ>>続きを読む

サンダーボルト(1974年製作の映画)

3.0

オジサン+若者の銀行強盗を通じた友情ドラマ。ケイパーものとしては全般的にタルいのでそんな面白みはないのだが、可愛げのある若者(ジェフ・ブリッジズ)と一緒に朝鮮戦争世代のオジサンであるイーストウッドがデ>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.0

1957年10月ソ連が人工衛星スプートニクを打ち上げ、そのニュースを見たウェストバージニアの少年は宇宙に憧れ──NASAのロケット技術者の自伝を元に、ロケット研究を軸においた少年たちの友情、父子相克の>>続きを読む

ネバーセイ・ネバーアゲイン(1983年製作の映画)

2.9

NEVER SAY NEVER AGAINってイカした標題だが、考えてみれば「もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対」(槇原敬之)みたいなもんか。本家の制作と袂を分かつ番外編ショーン・コネリー=007>>続きを読む

ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

3.4

ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』7章を基にルーマニア→UKへ渡る貨物船が難破し幽霊船の状態で発見される悲劇を映画化。大まかには確定している破滅的結末に向かっていく古式ゆかしいゴシックな空気の閉>>続きを読む

抜き射ち二挺拳銃(1952年製作の映画)

3.7

金鉱強盗団に父を殺され仇敵を追う二丁拳銃の風来坊「シルバー・キッド」と、同僚の殺害犯を挙げたい早撃ち保安官「ライトニング」の二人のガンマンが手を組む。ダブル主人公の西部劇だがライトニング役のスティーヴ>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

3.6

タイといえば仏教国だが、一部で日本の八百万の神みたいな数多の精霊信仰も強く残る様子。そんなタイ某所の土着信仰の女神を宿す祈禱師一族の巫女を密着取材していると、突然娘の様子が──韓国ホラー「哭声/コクソ>>続きを読む

みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

3.2

スウェーデンの伯爵で妻子ある軍人がサーカスの綱渡り芸人女と情死するスキャンダラスな事件を描いたロマンス映画。テーマ曲としてモーツァルトの「ピアノ協奏曲21番」の第2楽章が何度となく使われ2人きりの幸福>>続きを読む

エイリアン4(1997年製作の映画)

3.8

エイリアンの遺伝子を取り込んだクローン復活超人シガニー・ウィーヴァーと共に闘うのは皆ひと癖ある多様性ダークヒーロー集団。本作はSF的な理屈よりケレン味重視。エイリアンが侵入した脱出ポッドに手榴弾シュー>>続きを読む

エイリアン3(1992年製作の映画)

3.4

組合のストや監督/脚本のタライ回し、制作会社の干渉等で揉めに揉めて迷走、挙句シガニー・ウィーヴァーに「アンタがエイリアンだ」との罵声を浴びたデヴィッド・フィンチャー監督のデビュー作。「セブン」で出世し>>続きを読む

エイリアン2(1986年製作の映画)

4.0

リドスコ監督の恐怖の閉鎖空間SFホラーからキャメロン監督の快活バトルアクション路線へ。50年以上冷凍睡眠しながらも1人生き延びたリプリー(シガニー・ウィーヴァー)だが、エイリアンを倒すため海兵隊ととも>>続きを読む

エイリアン(1979年製作の映画)

3.7

センス・オブ・ワンダー、未知なるものへの想像=恐怖+好奇心を刺激するのがSFだが、そこにキモグロ殺戮モンスターを投入、閉鎖空間で1人1人殺していくホラー演出を前面に出してSFホラージャンルを打ち立てる>>続きを読む

デルタ・フォース(1985年製作の映画)

3.2

前半は相当シリアスに中東系テロリストがハイジャックする様子を描き、やがて「イスラエル許すまじ」と飛行機からユダヤ人を選別して拘束する(ドイツ人のCAが「ナチと同じ!」と嘆く)。後半は特殊部隊の本格出動>>続きを読む

映画 おそ松さん(2022年製作の映画)

2.9

赤塚不二夫「おそ松くん」6つ子が童貞クズニート大人となるパロディや下ネタ何でもござれのアナーキーなアニメ「おそ松さん」の実写化、主演はJアイドルSnowMan。SnowManは9人なのでオリキャラ3人>>続きを読む

砂漠でサーモン・フィッシング(2011年製作の映画)

3.2

砂漠の国イエメンに鮭を導入し、鮭釣りが出来るように──無謀なプロジェクトを国家が後押し。水産学者はその主導をせざるを得なくなる。うんざりしながらも彼は仕事のパートナーの魅力的な女性と、依頼主であるカリ>>続きを読む

つぐない(2007年製作の映画)

3.5

姉と使用人の恋仲を裂くため男に冤罪を着せた少女。2人はさらに戦禍に巻き込まれ──オチまで見てそれは「つぐない」になるんかい、とツッコミ所は大きいが、それに留まらず、少女に情事の場面を見せたりエロいラブ>>続きを読む

オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

四角四面な頑固爺さんが先立った妻の記憶を胸に後追い自殺を試みるものの、その都度怪しげな移民の隣人に邪魔され、どうにも頼りない彼らの世話を焼かされるハメに……と明快に笑い泣きできるヒューマンコメディ再生>>続きを読む

マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

3.4

隣に越してきた子はAIDS患者。偏見もない少年たちは親友に。ある日ニューオーリンズで治療法が開発されたとの報を聞き旅に出る。およそ難病ものの典型を出ない作だが、屈託のない少年の友情、ミシシッピ川をどん>>続きを読む

ブッチャー・ボーイ(1997年製作の映画)

3.5

凶悪な少年殺人鬼の狂気を描き、その背景にある宗教や世相を笑うR15+指定ブラックコメディ。日本では「酒鬼薔薇聖斗」事件があり劇場公開中止された曰く付きの怪作。アイルランドの片田舎で貧困・崩壊家庭に生ま>>続きを読む

BECKY ベッキー(2020年製作の映画)

3.2

ナメてた15歳のメスガキが殺戮マシーンと化した!──凶悪脱獄囚が迫り来るのを撃退するホーム・インベージョンもので、構図は「ホーム・アローン」チックではあるが殺意マシマシなのが気持ち良い。父親の復讐とは>>続きを読む

香港発活劇エクスプレス 大福星(1985年製作の映画)

3.1

香港から日本に逃げた汚職警官を追うため、面が割れていない元犯罪者五人+お目付役の女刑事でチームを結成し日本に潜入!──お話としてはサモ・ハンはじめ五人のドタバタ喜劇、アクションはそれに加えてジャッキー>>続きを読む

魔女の宅急便(1989年製作の映画)

3.4

13歳の魔女キキが飛行能力で配達の仕事をする児童文学のアニメ化。非現実を現実の一部として組み入れた世界を描くエブリデイ・マジックでは「ドラえもん」の次ぐらいに代表的な作品。時代の変化に愛惜を感じながら>>続きを読む

わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.6

小説投稿Webサイト「小説家になろう」出身の実写化。「なろう系」と呼ばれる同サイト発の素人作品群は粗削りながら生粋の商業作品とは別次元で俗情を捉えて衆目を集め、しばしば出版社に拾われメディア展開される>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.8

公開後評価が伸びて何度も作り直され最終版に至る本作。浮世離れした神殿のような大企業のビルが屹立する天上世界、下には酸性雨が降り注ぎ、多国籍文化・言語が飛び交い、極彩色に照らされるネオン街、青緑色の退廃>>続きを読む

ヒッチャー(1986年製作の映画)

3.7

テキサスの荒野に現れた殺人鬼ヒッチハイカーを辛くも車から追い出す主人公の青年だが、そこから執拗に付き纏われる、ハイウェイ不条理追走劇スリラー。「激突!」の顔なき追跡者と違い、本作は「ブレードランナー」>>続きを読む

M(1931年製作の映画)

3.9

ベルリンで少女ばかりを狙う凶悪な連続殺人犯が出没。このままだと商売上がったりなので、市民や暗黒街の住人たちも自力で殺人犯を捕らえようと動き出す。序盤は現代人の目で観るともっさりとしているようだが、やが>>続きを読む

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.4

「パラサイト 半地下の家族」の子役再共演韓流アクション・スリラー。女版「トランスポーター」「ドライヴ」「ベイビー・ドライバー」という感じのクールな女運び屋が、運搬対象の少年を助けて狂気の悪徳刑事に立ち>>続きを読む

スパルタンX(1984年製作の映画)

3.7

謎の美女に振り回されるジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハンらの三者三様のドタバタや個性を生かしたアクション、敵役ベニー・ユキーデとの名勝負は素晴らしく、ハイテク装備キッチンカーや、スペインの異>>続きを読む

劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

3.2

3DCGはディズニー・ピクサーよりは2Dセル画寄りで平面的に造形し、表情変化などは随所に漫画的誇張表現を混ぜて(びっくりしたり怒ったりした時は目を三白眼にするなど)豊かにしようとしている習作といった感>>続きを読む

新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X(2019年製作の映画)

3.7

昔は学校の校舎がロボに変形したりしたなぁ。本作は新幹線が変形するロボアニメ。JRの肝煎りであるため、主人公らは大の鉄道オタクで、昔のJRのスキー旅行のCMの真似なんかも披露する(そんな方向に詳しくなる>>続きを読む

ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.3

シェイクスピアのコテコテ古典悲劇を現代風に軽く楽しく、ビジュアルはギラギラ極彩色で!──というコンセプトなので最初はオ〜ッと刺激を感じて引き込まれるものの段々本来のあるべき筋道に入ってくると飽きてくる>>続きを読む

ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

3.0

前作ではホームレスでヤク中💉の主人公が猫🐈️のボブに救われたが、今作では自分本位でなくボブの幸せを考える。ヤク中から脱したとはいえ、獣医にもロクに連れていけない経済状況な自分を不甲斐なく感じ、いっそボ>>続きを読む

ギャング対Gメン(1962年製作の映画)

3.5

ギャング摘発のため警察に雇われた元ギャングGメン集団の死闘。米TVドラマの「アンタッチャブル」をパクったので、やれ密造酒だ、やれ警察が元ギャングを雇うだとか日本ではなさそうな設定が多い。深作欣二監督は>>続きを読む