けーはちさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

けーはち

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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.5

感染者は異常な凶暴性を発揮。出来得る限りの暴行、加虐、破壊、凌辱を尽くす新種のウィルス──ゾンビのように知性を失ったりノロノロにはなったりせず、人間の獣欲やカスな部分だけをパワフルに活性化、凶暴化、思>>続きを読む

リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲〜(2020年製作の映画)

2.9

ヴィレッジ・ヴァンガードの店員がサブカル思想統制ディストピア世界に転移して皆の洗脳を解きながらサブカル知識と雑貨で闘うトンチキ映画。

映画としてはどうってことないけど、サブカルにある種の郷愁を感じた
>>続きを読む

ジャン=クロード・ヴァン・ダム ザ・ディフェンダー(2006年製作の映画)

2.6

元軍人PTSDヴァンダムが裏社会と繋がりのあるギャングスタ・ラッパーの悪党に狙われている元ボクシング・チャンピオンの青年実業家のボディガードに。「ランボー3」脚本家シェルドン・レティックが黒人文化をあ>>続きを読む

椿三十郎(1962年製作の映画)

4.6

九人の若侍らの密談を盗み聴き、彼らにアドバイスする腕利き浪人・椿三十郎(三船敏郎)。話の主軸は血生臭いお家騒動だというのに、剣も策略も得手で対抗勢力の中心に据わり豪胆にして不敵なる主人公、首魁となる城>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

3.3

タイトルから真っ向勝負の難病モノだが、本作ヒロイン小松菜奈は死病を隠して気丈に振る舞い、失職などの取るに足らない絶望で飛び降り自殺を試みた同窓生の男・坂口健太郎を叱咤激励する気の強いキャラ。彼に生きる>>続きを読む

7番房の奇跡(2013年製作の映画)

3.6

知的障害者が幼児強姦殺人の犯人に。冤罪事件を巡る悲惨な物語。元になった事件では軍事政権がメンツを保つため事件の早期解決を図り、強引な捜査による無実の罪で被告人は無期刑を食らいこみ、自由の身になれたのは>>続きを読む

イップ・マン 立志(2021年製作の映画)

3.0

ドニー・イェンのシリーズとは無関係。定番時代劇と化したイップ・マンの若き香港留学時代を描く。主演は幼少期からジェット・リーの息子役を演じる天才格闘子役イメージが強いシェー・ミャオ。シャーロック・ホーム>>続きを読む

三文役者(2000年製作の映画)

3.2

名バイプレイヤー俳優・殿山泰司の伝記映画。本人のことをよく知らないので、主演の竹中直人が本人に寄せたのか彼らしい濃厚な変人演技なのか判別つかない点もあって正直スッと入り込めなかった部分もあるが、彼のこ>>続きを読む

建築学概論(2012年製作の映画)

3.6

建築士の前に初恋の相手が現れ、家の施工を依頼──大ヒット韓流ロマンス映画、現在と過去を対比させながら15年越しの初恋の結末を描く。両片想いであった2人の古典的勘違い・スレ違い系の学生時代のエピソードに>>続きを読む

セイフ ヘイヴン(2013年製作の映画)

4.0

過去から逃れたくて田舎の町に流れ着いた女、そこに住む妻を数年前に亡くした男、ふたりが出会い、新たな幸せに向かうベタなロマンティック映画だが、迫りくる狂気のDV夫というサスペンス・スリラー要素が全体の味>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.5

街の人気者が沼地で死亡。そこに独居する隠者のような通称「沼地の女」が容疑者として挙げられる。自然とともにひっそり生き、生物たちの観察結果を本として残した彼女の人生は、裁判のため公衆の面前で紐解かれる─>>続きを読む

劇場版ごん GON, THE LITTLE FOX(2019年製作の映画)

3.8

小学校の教科書でほぼ全国民が目にしたであろう新美南吉「ごんぎつね」を映像化した28分のショートアニメ。丹精込めた木彫りの人形を1コマ1コマ動かして日常の立ち居振る舞いから火縄銃に弾をこめる所作に至るま>>続きを読む

管理人(2020年製作の映画)

3.5

前衛美術家アニタ・レーはユダヤ系の血を引く上に堕落した退廃芸術としてナチス・ドイツ政権下で排斥され、1933年に自殺。彼女の作品の処分を命じられたハンブルク美術館の管理人ヴィルヘルム・ヴェルナーが、こ>>続きを読む

カーテンの向こうに(2014年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

80年代のとあるフィンランドの小学校が舞台の短編映画。イジメられっ子を助けた少年が、歌のテストでは逆にカーテンの向こう側に隠れた替え玉としてイジメられっ子に助けてもらう──というハートフル恩返し劇だが>>続きを読む

マン・オン・ザ・ムーン(1999年製作の映画)

3.2

早逝した伝説のコメディアンの伝記映画。R.E.M.の「マン・オン・ザ・ムーン」は彼を題材にした歌らしい。売れたギャグ漫画家の作家人生は短命に終わるとかコメディアンが狂って自殺するとかは聞かない話ではな>>続きを読む

FLU 運命の36時間(2013年製作の映画)

3.2

韓流感染症パニックスリラー。血清が感染者からあっという間に作れたり、患者を生きたまま丸焼きにしたり、コロナ禍を経た今となってはリアリティから乖離し過ぎて首を捻る部分も多いが(それとヒロインの女医も冒頭>>続きを読む

ドラッグ・ウォー 毒戦(2012年製作の映画)

3.6

麻薬捜査官の死闘を描く中国映画。韓国でリメイクされた際にはいささか漫画チックになったが、本作は徹底的にノワールで、暗くシリアス(ジャンキーのパッパラパーやら陽気で多弁な気前良い悪党は数人出て来るが)。>>続きを読む

a-ha THE MOVIE(2021年製作の映画)

3.0

ノルウェー発で初めてビルボード1位の世界的ヒットを出したシンセポップバンドa-haのドキュメンタリー。一発屋の印象は根強いものの今なお安定して活動を続けている彼らは実はずっと不仲😅ボーカリスト人気偏重>>続きを読む

バトルクリーク・ブロー(1980年製作の映画)

3.1

ジャッキー・チェン全米進出第1作。シカゴの中国レストランオーナーの息子がイタリアンマフィアに迫られ屈強なファイターたちを相手に賭け格闘試合に出る。「燃えよドラゴン」の監督による功夫アクションだが、ホァ>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.5

「連続殺人犯を見つけた、懸賞金を貰う」と言って失踪したシングルファーザーの父親を捜す娘。「50円足りない」とスーパーで万引きする少々お馬鹿なオッチャンと娘の家族ドラマ……かと思いきや、娘は件の殺人犯に>>続きを読む

デッド・カーム/戦慄の航海(1988年製作の映画)

3.1

夫婦がヨット航海中に漂流船と遭遇、ただ1人の生存者(他の船員は全員食中毒で死んだと証言)を救出。まあ、誰がどう考えてもコイツは怪しいんだが、旦那のサム・ニールは1人で船を調べに出かけてしまい、妻のニコ>>続きを読む

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

3.7

不倫相手の旦那=上司を殺した男は電源が落ちたエレベーターに閉じ込められそのまま週末を過ごす。その隙に彼の車を盗んだ若者カップルが彼の名義でとんでもない悪事をするわ、不倫相手は彼氏を探してフラフラするわ>>続きを読む

日本列島生きもの超伝説 劇場版ダーウィンが来た!(2023年製作の映画)

3.3

ご存知NHKの動物番組「ダーウィンが来た!」劇場版。日本で見られる種に焦点を当てさまざまな動物を春夏秋冬の時系列に沿ってカタログ的に見せる総集編でありながら、ちょくちょくクイズを挟んだり、クマやキツネ>>続きを読む

赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道(2010年製作の映画)

3.6

高畑勲監督「赤毛のアン」序盤6話の総集編。これでどんな作品だったか思い出すに至るには充分だし、ウェルメイドな児童文学のアニメ化かなと思う。孤児院から畑仕事の労働力として男子を貰う予定が、手違いで女子が>>続きを読む

地下室のメロディー(1963年製作の映画)

3.7

フランス製おしゃれクライム・スリラー映画。骨子はカジノの金庫を狙う強盗の一部始終と至ってシンプル。ギャバンとドロンの二人がパートナーとして組むのだが、老害ジジイのギャバンと女好きスタンドプレイの強いド>>続きを読む

マーターズ(2007年製作の映画)

3.3

Martyrs(殉教者)というタイトルでスプラッターホラー。煎じ詰めれば「カルト集団に酷い目に遭わされた女の子が復讐するもダメでさらに酷い目に遭う」というシンプルかつ胸糞の極まる話だが、序盤の意味不明>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.8

イランを代表するキアロスタミ監督。小津安二郎好きとのことで派手な展開はないが情緒のある人間ドラマとなっている。友達のノートを間違えて持ち帰ってしまった八歳の少年は、退学にされる恐怖にかられ隣村の友達の>>続きを読む

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

3.6

ドル箱💰📦3部作と言われたレオーネ監督のマカロニ西部劇3作目。絞首刑の縄を撃ち抜いて囚人を救う狙撃手イーストウッド(Good)、悪徳軍人のリー・ヴァン・クリーフ(Bad)、恩知らずの卑怯者イーライ・ウ>>続きを読む

夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

3.6

イーストウッドが「荒野の用心棒」に続き主役を演じる(口笛のテーマ曲もある)が、物語の主体は相方リー・ヴァン・クリーフ。序盤で賞金首を仕留める際コルトに銃床をつけて慌てず狙い撃ちする姿は渋い。彼らが共に>>続きを読む

シリアナ(2005年製作の映画)

2.5

品性下劣な題かと思いきや、中東に絡む米国の暗躍を糾弾する、大真面目にシリアス(尻穴だけに尻ass)なポリティカル・スリラー。シリア・イラク・イラン辺りを利益に叶う中東諸国とするワシントンの業界用語が「>>続きを読む

十戒(1956年製作の映画)

3.8

聖書のエピソードで多分最も有名な映像化。やっぱり印象的なのは誰もが知る海が割れるシーンだが、全体を見渡しても当時最高峰の衣装や美術、光学合成や書き割りなどのアナログ特撮、多数のエキストラを駆使した古代>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.4

殺し屋ユルふわ女子2人“百合”同棲生活第2作。殺しが一般的な労働に近くなった世界のオフビートな日常で、今作では殺し屋正社員枠を狙ってバイト2人が襲ってくる。程度の差こそあれ若いワーキングプア同士の死闘>>続きを読む

プロフェッショナル(1966年製作の映画)

3.6

メキシコ革命軍に囚われた要人の妻を救出すべく雇われたプロ達。個性的な仲間達を集めて共闘するお馴染み「七人の侍」フォーマットだが、各キャラクターを弓や爆弾など特殊技能によって尖らせてアクション・エンタメ>>続きを読む

脱獄広島殺人囚(1974年製作の映画)

3.8

度重なる脱獄、獄中で殺しを重ねて合計懲役40年以上もくらった大悪漢を松方弘樹が演る戦後実録ヤクザもの。何が事実だか何が脚色だかは知らないが凄まじくキャラが立った大悪党。とにかく何度も様々な方法で脱獄し>>続きを読む

アイス・エイジ4 パイレーツ大冒険(2012年製作の映画)

3.2

20世紀FOX傘下の氷河期ドタバタ動物アニメ映画4弾。私は初見だがこのシリーズ通して気候・地殻変動で常に世界が混乱しているそうな。マンモスやサーベルタイガーなど登場キャラ大半が絶滅種だし。直接死は描か>>続きを読む

からかい上手の高木さん(2022年製作の映画)

3.1

香川県の離島、小豆島に住む中学生男女のラブコメ漫画のアニメ化・劇場版完結編。「高木さん」という可愛らしい娘の掌で転がされる主人公男子を微笑ましく見る作品☺️何の気もなくからかわれるのは可哀想😢だけど「>>続きを読む