「プレスリーには早すぎてビートルズには遅すぎた」世代の私。
そんな私にとっては、コマ送りのような映像は、エルヴィスの歴史が早わかりできて心地よかった。
彼のデビューした50年代は、アメリカの良き>>続きを読む
男15歳、女25歳。年の差恋愛。なんかありえないし不自然。
そう思うなら観ないほうがいい。
15歳のくせしてませガキ。子役はするは、ウォーターベッドは販売するわ、ピンボールの店をやるわ、破天荒な>>続きを読む
現在と将来の世代のために環境と地球上の天然資源を保護しながら事業を展開しています。
デュポンのホームページを見ると、しらっとこんなことが書かれている。
環境保護企業を堂々と標榜しながら、過去を頬>>続きを読む
勇気の気
元気の気
それだけが歩いてるだけだ
長岡藩の河井継之助の言葉が心に残る。
幕府側にも官軍側にもつかぬその信念は、次の言葉でも伺える
策はございません
百の策は講じ
百の>>続きを読む
よく一族経営の崩壊は耳にするけど、GUCCI一族の場合は、御曹司マウリツィオが殺害されたこともあり、とても衝撃的だ。それも殺害を企てたのが妻だからこそよけいにミステリー。
脱税、著作権侵害、持ち株の売>>続きを読む
未来を考えたことある?
起きると思うことは絶対起きない
考えもしないようなことが起こる
だから先へ進むしかない
どんどん先へ
大人が子供に語りかけ、子供に語らせて
そのリフレインが絶妙な作品。
大人>>続きを読む
『声もなく』 は、口のきけない闇の仕事師の青年のことなのだが、むしろ誘拐された少女にこちらが声を失った。
どうしてここまで大人の顔色をうかがえるのか。
いや、どうしてここまで大人の顔色をうかがう>>続きを読む
ふたつのエピソードで、主人公の架純の人生観が焙り出される妙味。
彼女が語る、合コンでのトム・クルーズの映画のエピソード。
トム・クルーズと言えば、『トップガン』や『ミッションインポッシブル』みた>>続きを読む
結婚式をこれから挙げる新郎新婦の視点。略奪愛を目論む若者の視点。披露宴の出席者のそれぞれの人生模様の視点、そしてウエディングプランナーの視点。
視点の切り替えのタイミングが絶妙。伏線の張り方も上手>>続きを読む
とってもベタな恋愛映画なんだけど、気がついたら涙が止まらない。
別れても別れても好きな人路線を、ただひたすら続けているだけなんだけれど。
泣けちゃうのは、別れても好きな人が、もしかしたらみんなの>>続きを読む
クリストファー・ノーランの弟が制作で、その妻が監督という、いわゆるノーランの世界観。
だが、ノーランの『メメント』、『インセプション』、『テネント』と比べると、理解不能の時間のねじれがない。
過>>続きを読む
この作品は、『ダークナイト』とトーンは似ている。けれども、明らかに違うと感じることがある。
それは、バットマンである前に、青年ブルース・ウェインの人となりに訴求していることだ言う向きもあるだろう。殺さ>>続きを読む
ナチス派のデンマーク人とイギリス派のレジスタンスのデンマーク人。
本作は、いわばデンマーク人同士の無意味な闘いが根底にある。
第二次世界大戦下、ドイツとイギリスの代理戦争が首都コペンハーゲンで繰>>続きを読む
ハッピーエンドじゃない。起承転結があいまい。答えのないまったり感。ご立派な人が出てこない。
今の日本映画ってこんな感じが多くない?
これがヌーヴェルバークと言われてもねえ。
今ではあたりまえの>>続きを読む
外国の監督が描く、昭和の大阪の街の風景。
このちょっと滑稽な日本が、嫌いじゃないならいけるかもしれない。
私は、外国人のこのおちょくった?描写が嫌いじゃない。
特に相撲の取組風景の描き方は、私>>続きを読む
本作のオープニング。一人の男の背中しか映っていない一枚の絵。目の前の鏡にも背中しか映っていない。
顔のない男。原作を読んでいたので、この絵が、ルネ・マグリットの『複製禁止』であることを知る。
複製禁>>続きを読む
憎まれ役のウイリアムズ姉妹の父親。
いい意味でも悪い意味でもスパルタ教育。
人の話を聞かない。妻も娘もテニスコーチも、みな彼に翻弄される。
だが、彼の悪態に慣れるとだんだんわかってくる。
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本作の監督のトビアス・リンホルムは、トマス・ビンターベア監督作品で、『光のほうへ』、『偽りなき者』、『アナザー・グラウンド』の脚本を手掛けた人。トマス・ビンターベアと同じくデンマーク人。この作品が病>>続きを読む
予告を観る限りでは、ホラーサスペンスだと思っていた。
ところが、犯人捜しの謎解きへの期待は、見事に裏切られる。
ノースカロライナの美しい湿地帯で、ひとりの青年の死体が発見された。
湿地帯でひと>>続きを読む
『耳をすませば』のジブリアニメ版がとても良かったので、実写版には期待していた。
アニメの実写版の場合、普通は、登場人物の話し方はアニメトーンではない。ところが本作は、アニメ的な大袈裟な話し方を、実写>>続きを読む
フルーツパフェのパフェは、perfectのパフェ(フランス語)。
美味しく味わった後の胃もたれも含めてperfectのパフェ。
17歳の女性作家はフリーライターに、パフェをふたりで食べながら恋を>>続きを読む
話せばわかるという時代はどこに置き去りにされたのだろうか。いつのまにか、話してもわかりあえないことに洗脳されてしまっている自分がいる。
なのに、ボストンの市長と市職員たちの熱弁には、少なくとも話>>続きを読む
主人公役の駒井連は、津軽三味線を9ヶ月猛特訓したらしい。
アフレコも多い中、役になりきるプロ魂はあっぱれ。
それに引き替え標準語で通した父親役の豊川悦司は、どうしたものか。
豊川悦司だからこそ>>続きを読む
『トーキング・ヘッズ』を聴いたことがないせいか、デビット・バーンの魅力がどこにあるのかいまひとつ理解できない。ちょっと調べると、アフロミュージックを取り入れた「ポストパンク」というジャンルのバンドだっ>>続きを読む
嘘と真実は、けっしてきれいに分けられない。
ましてや両者を天秤にかけることなどできやしない。
嘘と真実の間を適当に泳いでいる方が楽だもの。
得るものもないけれど失うものもない。
由宇子もそう>>続きを読む
福山さんと柴咲さんの不毛な?掛け合い復活。
柴咲さんのエンディングが復活。
あのシンプルな歌いっぷりの、『容疑者Xの献身』以来の歌声が心に染みる。
『容疑者Xの献身』、『真夏の方程式』、そしてこの作品>>続きを読む
あみ子から見る世界はけっして壊れていない。
弟(妹)の死は、「生まれてきたもん。生まれてきたけど死んどった」
母親は心の病になり、兄は不良になり、両親は離婚へ。あみ子も不登校に。
端から見ると壊れてい>>続きを読む
沖田修一の独特の「間」。その「間」から創り出される唯一無二の空気感。
彼の作品、「おらおらでひとりいぐも」、「モリのいる場所」、「滝を見に行く」。すべてにその「間」がある。
その「間」を演じれ>>続きを読む
麻薬中毒の子供を持つということは、生者の喪に服すこと。
麻薬中毒者の親の会の一人が言う言葉があまりにも重い。
「生者の喪」。親の苦悩ははかりしれない。
自立の一歩を踏み出すはずの20歳の青年が、>>続きを読む
他の家族が皆聴覚障害で、1人だけ耳が聞こえる主人公の気持ちをはかることはできない。
ただひとつ言えること。この状況を前向きに進ませるには、家族がひとつにならざるをえない。
「心温まる」とか安易に美>>続きを読む
終始淡々と描かれているが、主人公の仕立て屋の人間としての成長が丁寧に描かれている。
テーラーの伝統を重んじる父親との確執。
破産宣告を受け、高級紳士服からウェディングドレスへの方向転換。
隣の>>続きを読む
白井聡氏の本を読むと、北朝鮮の核開発をやめさせるには、朝鮮戦争を終わらせないとダメだ、と書かれている。
ええ?朝鮮戦争ってそもそも終わってないの?という驚き。なんでも国際法では未だに休戦状態らしい>>続きを読む
ひとりの教え子を救うことがどれだけ尊いことか。
本作を観ると、そこがしみじみと伝わってくる。
当然体を張るから、父兄との軋轢は想像できる。
生徒たちに人気があり、人間臭すぎる面が仇になる。
>>続きを読む
コメントしずらい作品である。それこそ下手な表現をすると偏見と差別につながってしまう。
原作も読んだが、映像にすると拡散された誹謗中傷も含めて、よりどきつくなる。
どんなにそれが純粋な愛情で、お>>続きを読む
上空から撮影した大海原と舟とクジラ。面と線が織り成す「奇跡の映像」。
上空からでは、静かな海に漂う舟のようにしか見えない。
けれど、ひとたびカメラが地上に下りてくると、そこはくじらの血しぶきと>>続きを読む
公共図書館はこの国の民主主義の最後の砦だ。
あんたらチンピラどもに戦場にされてたまるか
一図書館員が言い放った言葉が、胸を打つ。
普通注目されることのない図書館員が、主役に躍り出る。
ホー>>続きを読む