キャンチョメさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

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寒い、痛い、しぶとい。
高山病になり、山小屋で一晩苦しんだ時を思い出した。
グリズリーとの格闘怖かった。

砂の器(1974年製作の映画)

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僅かな手掛かりを地道に集めて行き、最後には1人の人間の人生が露呈する過程に引き込まれる。

虐げられてきた人間を「救った」側が、「救われた」側に殺される、という構図が面白い。「正しい」干渉が相手にとっ
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上海から来た女(1947年製作の映画)

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最後の遊園地でのシークエンスがちょっと神がかってる。

サムライ(1967年製作の映画)

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中二病も究めればめちゃくちゃカッコいいと再認識した。
冷静に、自然に、無意識にカッコつけるのが一番カッコいいのでは、と思う。
孤独に酔わず、ただ受け入れ、信念を持って動くアラン・ドロンのカッコつけは様
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

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「幻覚」はちょっと面白いけど、あまり乗れず。場所が変わらないと、単にだらだらした印象が残る。

東アジア人に対する差別的描写が流石にいただけない。無自覚にやったのかなと推測。
この映画に怒ってる人がも
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大日本人(2007年製作の映画)

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ウルトラマンの家族みたいなやつらの名前と、「ぜひ!」のところはフフッとなったけど、面白くなかった。

映画の種類が違うので北野映画と比べるのも変だけど、北野武の方が自然体で真っ直ぐで、変なことをやろう
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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

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めちゃくちゃクールな映画。最初のカメラが回るとこ良い。
気怠げな空気感とヴァンパイアという設定がマッチしてる。トム・ヒドルストンとティルダ・スウィントンがヴァンパイア過ぎる。高貴だ。

目が黒くなった
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

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アラン・ドロン美しい。太陽の眩しさが痛い。フレディ運び出すところが面白い。

フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

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笑っちゃうほど気まずい空気をつくるのがめちゃくちゃ上手い。
コミュニケーションの齟齬、的外れな言動をする様を自然に見せているのがすごい。当人たちが無自覚なだけに、「自分ももしかしたらと同じことを…」と
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名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

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超越している、と形容するのも違うような、自然と人間の間の、根源的な深い精神を感じようとし、生きている人だと思った。

自然のあらゆるもの、生物の速度を感じ、その速度で動き、踊るという考えが特に印象的だ
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エンゼル・ハート(1987年製作の映画)

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今まで味わったことのない空気感。ちょっと美しさを感じるような怖さがある。
オカルト具合が丁度良かったけど、目の色が変わるのは少し冷める。赤ちゃんの目の色が変わったのは怖かった。
主人公の演技も非常に良
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しわ(2011年製作の映画)

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自分にとってはかなり先の話だけど、それでもいつかは訪れることだから怖い。

頭がはっきりした状態で、虚しく死を待つだけの老後は、それはそれでかなりしんどいかもしれない。その点、オリエント急行に乗ってい
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

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綺麗に盛り付けられた、大量のご馳走が段々グロテスクに見えてくる。

食べるのは自分の分だけにしようという声も虚しく、下層にいる人は、さらに下にいる人のことを考える余裕がない。それどころか鬱憤を晴らす始
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クラック!(1981年製作の映画)

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高畑勲の「動きによって空間が現れてくる」という言葉の意味が少し分かった。

椅子を作るシーンと、途中と最後のダンスのシーンが特に良かった。

座頭市(2003年製作の映画)

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ヤクザたちが喋ってるだけのシーンは退屈だったが、音ハメ、ギャグ、タップダンス等遊び心があって面白かった。

斬り合いを無駄に見せるのではなく、座頭市が問答無用にスパスパ切っていくアクションのテンポが良
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

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詩的で、心に沁みる感じもしたが、よく分からなくて眠くなる時もあった。
モノクロの詩的美しさよ。

天使2人とマリオン、コロンボの眼差しがとても良かった。
自分が想像だにしなかった「天使」のイメージを教
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バンパイアハンターD(2000年製作の映画)

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自分にはあまり分からず。

世界観と主人公のキャラクターは割と好みだった。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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自分もこれだけ慎ましやかに、小さな幸せを大切に生きられるだろうかと思ったが、多分今は無理だ。
平山が毎日公園の木を眺めるように、同じようでちょっと違う日々を過ごす彼を見つめるだけで充分だった。

最後
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

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「まだ始まっちゃいねぇよ」の精神を持ち続けたい。青春の悲喜交々は、このセリフに集約されるんじゃないかな。

悪いやつに影響されるシンジがもどかしいけど、自分もこういうところがあったかもしれない。陰鬱な
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戦場のピアニスト 4Kデジタルリマスター版(2002年製作の映画)

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戦争がもたらすリアリティある悲劇の数々が、観ていて痛ましかった。スープを奪う老人とそれに抵抗する老婆の場面や、赤ん坊を窒息死させてしまった母親の泣く姿と、彼女に対する周囲の苛立ちが特にしんどかったかも>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

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抑えめのトーンかつ小気味良いセリフの会話と、静かだけどテンポの良い映像が好みだった。
市井の人々が主軸のドラマは、観客に寄り添ってくれるような温もりがある。

予告編でも流れている、女性二人組が歌う曲
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

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おもろい。テンポと画が良かった。

退屈という虚無に耐えられず、取り憑かれたように原爆を作る。目的が退屈を紛らすためだから、原爆を手にしても要求は平凡だし、思いつきで他人の願望を要求する。しかしそれほ
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バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版(1971年製作の映画)

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感化されるのがちょっと怖い、気持ちいいぐらい破滅的な疾走。純粋な自由を象徴する様な白い車体がかっこいい。
軽そうな見た目に反して、エンジン音に重みがある。だからこそ、衝突した時の爆発に少しカタルシスを
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

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ジャングルを走るトラックがもはや生き物。いつ爆発してもおかしく無い怪物。
壊れかけの吊り橋、事故のフラッシュバック、おっさんの声とエンジン音の重なり等、恐怖が分かりやすく伝わってくる。
出発前にトラッ
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カサブランカ(1942年製作の映画)

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リックが死んでたら敗者のナルシズム。しかし署長が助けてくれると。ラ・マルセイエーズの合唱然り、リックと署長の友情の向こう側に、アメリカとフランスが肩を組む姿が見える。政治色の濃い映画だった。

イング
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プラトーン(1986年製作の映画)

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戦争という構造によって人がおかしくなっていく描写が生々しい。村でのシークエンスが惨かった。

ポスターにもなっている有名なシーンがかなりしんどい。エリアスの怒りと絶望の嘆きだ。

バーンズの様な傍若無
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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世界と自分との在り方についての話だと思った。

イーニドが取った最後の選択は、自分が生まれ育ち、そして居場所が見つからない街=ゴーストワールドとの別れであり、自分にとっての世界を見つける旅立ちだ。来な
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フューリー(2014年製作の映画)

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戦車の描写にアガる。装填から砲撃までの熟練度が窺える動きから、発射後の破壊という流れに興奮する。
ウォーダディーの指揮のもと、戦車内で奮闘する兵士たちのチームプレーがめちゃくちゃ良かった。ロボットアニ
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

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不穏な音楽、緊迫した空気、見事な演技が合わさった格調高い映画。『灼熱の魂』然り、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映画は、人間の闇を至近距離で感じるのでかなり怖い。

チャイナタウン(1974年製作の映画)

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良かったけど字幕が分かりにくいし、一度では全て理解出来なかった。

東京暮色 4Kデジタル修復版(1957年製作の映画)

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日常に起こる悲劇の普遍性を感じた。構うことのない、周囲の人々の無関心さ、陽気な音楽、生活音等がそれを物語る。当人たちにとっては人生を左右する事件が起きていても、第三者にとっては隣の揉め事ぐらいのものだ>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

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子どもたちが暮らす部屋は終始薄暗く、物も散らかっているし、狭い。紛れもなく貧しい現実の世界だが、一歩外へ出ると、パステルカラーの建物がそこかしこに存在し、アイスクリームや、友人たちとの冒険が待っている>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

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トゥーロン、アウステルリッツ、ワーテルローそれぞれでの戦いがスペクタクルで、これらのシーンだけでも、観て良かったと思わせてくれた。
ナポレオンは予告編等で言われているような「悪魔」だとは思わなかったけ
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

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『ゴッドファーザー』同様、家族愛と、一族と外部が絡む駆け引きの話だった。本作の方がファッションに高級感があるけど、シックな雰囲気が似てる。

レディー・ガガの演技初めて観たけど良かったなあ。単なる金欲
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

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1つの「美」の形を観れた。バスの窓についた2つの雨粒でイライザと不思議な生き物(彼)を表現したカットがエロくて美しかった。
自慰合意してたお風呂場で彼とセックスするのも官能的。イライザにとっての性と水
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