キャンチョメさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

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映画館で観ていたら、また違っていたのかもしれない。特に冒頭のノルマンディー上陸作戦のシーン。ブレまくるカメラワーク、耳を横切る銃声、爆発音等々、スクリーンに居たら全然印象が変わるんだろうな。

凄惨な
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別れる決心(2022年製作の映画)

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予想と違って純愛。

静かだけどエロティックな空気は『花様年華』を彷彿とさせる。

話は分からない箇所も多めだけど、映像美とカットの繋ぎ方が秀逸。
その場にいるかの様な刑事の覗き見、最後の砂山が波で崩
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

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誰も彼もロクな死に方しないな。
人の描き方が冷徹。

ライムライト(1952年製作の映画)

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最後の20分が良かった。ヴァイオリンを弾き続け、困憊しても客に挨拶をするカルヴェロ。死に行くカルヴェロの近くで踊るテリー。

カルヴェロぐらいの歳になったら、もっと良さが分かるのかもしれない。

無法松の一生(1943年製作の映画)

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阪妻の芝居が痛快爽快。

園井恵子の品と色気が際立っている。

荒野の決闘(1946年製作の映画)

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あまり良さが分からなかったけど観ていられるのは、画作りが上手いからなのかな。

自分が持っていた西部劇のイメージとは違って、男女の関係が中心の、静かな映画だった。

『ラーゲリより愛を込めて』で使われ
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

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傑作。
役者の演技が傑出していた。ジャック・ニコルソンはもちろん、精神病患者を演じる役者たちが素晴らしい。なぜ精神病を患っているのかを、絶妙な加減で想像させられる。
唯一婦長だけ、体制・権力の象徴の様
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雨月物語(1953年製作の映画)

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霧が立ち込める湖上を渡るシーンと、屋敷とそこに住まう若狭の妖気が際立っていた。源十郎を引き止める若狭の乳母は、妖怪の様な怖さ。

霧からうっすらと船が現れて、飲み込まれるように消えるのがすごい。幻想的
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卍 まんじ(1964年製作の映画)

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思わず苦笑してしまうほどの狂気。
若尾文子は見た目もそうだけど、やっぱり声が独特の妖艶さを持っている。

ターミナル(2004年製作の映画)

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イスの上で寝ようとして隙間に落ちるショットが物悲しくて良かった。

トム・ハンクスにひたすら魅せられる喜劇。絶妙に周囲と噛み合わないこともあるけど、誠実で、人に愛される男が似合う。

ゴジラ(1954年製作の映画)

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その後のゴジラに比べるとブサイクで、それが良い。あの顔だから、ぬっと丘の向こうから出てくるショットは不気味だし、手に負えない化け物が現れたという感じがする。

戦後の復興期という、当時の空気があるとい
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姿三四郎(1943年製作の映画)

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最初の、大河内傳次郎が闇討ちを撃退するシーンと、脱ぎ捨てられた下駄で時間の流れを表現するシーンが良かった。

A.I.(2001年製作の映画)

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海の中でブルー・フェアリーに祈るあたりまでは、かなり良かった。

子守のロボットが微笑みながら溶けるショットの切なさ…。
ジゴロ・ジョーの「I am, I was.」も忘れられない。寂しさを感じる女性
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劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(2021年製作の映画)

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何も知らない状態で観た。おそらく、これまでのストーリーを知っていれば、彼女たちの成長や葛藤する姿に胸を打たれるのだろう。

ミュージカルが見世物に留まらず、彼女たちの関係性・内面を描く手段にもなってい
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

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皮肉たっぷりでお下劣なコメディ。
『逆転のトライアングル』は原題をそのまま訳したわけではないが、文字通りキャラクターの立場が逆転しまくる。立場が変わることで関係性も逆転する。その様がどれも滑稽で風刺的
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

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戦争、パニック映画として楽しめた。
車の奪い合い、正義感に駆られるロビー、意見が合わないハーラン等々は、それらの描写として秀逸だった。
侵略してくる宇宙人よりも、車に詰め寄り、奪い合う群衆の方が怖い。
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

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こういうのが観たかった。
今までと毛色が違うから、戸惑うファンが多いのは分かる。けど、これぐらい現実離れしてる方がアドベンチャー感あるし、何よりロマンがある。
古代文明と宇宙人の話なんかは、小学生の頃
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生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

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日常にこそ、何か人生の本質の様なものが潜んでいる。それを巧みに摘出し、映画として描写する力が、小津安二郎の映画の魅力、なのかな。

三枚目を演じる父を見て、がっかりする子どもたち。子どもたちの気持ちは
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

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白黒映像の優れているところは、光と影のバランス、陰影の濃淡による心情描写だなと感じる。
色味が無いから、非情なシーンにも合う。

黒澤明監督の映画を観た時も思ったけど、しかるべき場面に生身の人間が大勢
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

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ローラ・ダーンに目が行ってしまう。

恐竜を引き立たせるためなのか、話を盛り上がらせるためなのか、登場人物の失態がわざとらしくてちょっとストレスだった。

白蛇伝(1958年製作の映画)

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色彩が鮮やか。胡弓の音色が心地良い。

白蛇が人間の娘に変化する場面、魔法で邸宅を作り出す場面、法海と戦う場面等々、作品の世界のリアリティを損なわない、ファンタジーなアニメーションが美しい。
人間や動
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インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

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ジョーンズ博士の深掘りが多めで面白い。
ストーリーは3作観てきた中では一番まとまりが良い感じがする。

アクションシーンはとても計算されているというか、人の動きと周囲にある物がアクションにハマっていっ
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

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インディ・ジョーンズと言ったら、やっぱりこういうドタバタしたアドベンチャーのイメージがある。
お馴染みの曲が流れるトロッコ・チェイスのシーンが一番アガる。

ショーティとウィリーがいると和むし、ジョー
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E.T.(1982年製作の映画)

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ETキモ可愛い。ビジュアルのインパクト強いけど、挙動を見ていると子どものようで、段々愛らしくなってくる。

基本的に大人は敵で、子どもたちが主人公の話なんだな。
知ってはいても、自転車で大人たちから逃
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

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冒頭の遺跡探索が面白い。ああいうのがずっと続くのかと期待していたけど、対人戦(しかも現代的な軍人や兵器との)が結構多めで、予想とは違う印象を受けた。

ジョーンズがトラックから振り落とされそうになるも
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

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ほとんど話を理解できなかったし、前半は寝てしまった。けど、静かで脂汗が出る様な空気感はかなり好き。原作を読んだ上でもう一度観たい。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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今まで観たことがないCGのアニメーションだった。原作より更に試合の臨場感が増していて、生のような躍動感があった。パスの速さ、機転を効かせたプレイが分かりやすい。

回想シーンを挟むのは良かったと思うが
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

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面白い。
クイント好きだったんだがな…。荒々しいけど、自然の厳しさを肌で感じ取り、逞しく闘う姿は一番頼もしかった。それだけに、生き残って欲しかった。
サメに屠られる人間の姿って本当に悲惨。それだけに最
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駅馬車(1939年製作の映画)

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アパッチとの銃撃戦はとても良くて、ワクワクが止まらなかったが、それ以外は何とも言えない。

ただ、傑作との評判高い作品だから、見落としや、読み解けなかった良さがあるんだろう。

この時代の俳優って時代
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

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ストレートだけど奥深さもある映画。
説明しないスタイル結構好き。

激突!(1971年製作の映画)

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凄い…。
間違いなくあのタンクローリーは生きている。排気ガスを撒き散らし、轟音を響かせながら、大きな茶色い体で追い回してくる生き物。

運転手が正体不明な故に、もはやタンクローリーと運転手は一体化して
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月世界旅行(1902年製作の映画)

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藤子・F・不二雄の短編集を思い出した。SF×ファンタジーという感じ。特に、不思議なキノコや、月にいる異星人とか。

月に顔があって、目にロケットが刺さる。よく思いついたなぁ…。「好奇心は猫を殺す」とい
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街の灯(1931年製作の映画)

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面白い!、けど、『モダンタイムス』の方が楽しめた。何故だろうと考えたら、『モダンタイムス』は映画館で観ていた。同じ場面でみんなが笑い、しんみりとしていた。あれがチャップリンの映画が持つ大きな魅力なのか>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

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主要な登場人物6人の人生をなぞりながら、ハリウッドの歴史を体感できて面白い。

豪華絢爛なパーティーの他に、象の糞、吐瀉物、見せ物小屋等々、汚物・奇物も映りまくって、色んなベクトルで画の強さを感じる。
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

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存分に楽しむために必要な予習量が多い。
あーだこーだと注文をつけて、観客好みの作品にしたい訳でもないんだがな。
ルイス見たかった。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

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最高にアツイ映画だった…。

途中までCGの動きが気になってしまった。けど、この映画の主役は3人のジャズなんだと気づいたら、あまり気にならなくなった。

自分は音楽の教養はないが、3人の性格が滲み出た
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