キャンチョメさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

駅馬車(1939年製作の映画)

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アパッチとの銃撃戦はとても良くて、ワクワクが止まらなかったが、それ以外は何とも言えない。

ただ、傑作との評判高い作品だから、見落としや、読み解けなかった良さがあるんだろう。

この時代の俳優って時代
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

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ストレートだけど奥深さもある映画。
説明しないスタイル結構好き。

激突!(1971年製作の映画)

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凄い…。
間違いなくあのタンクローリーは生きている。排気ガスを撒き散らし、轟音を響かせながら、大きな茶色い体で追い回してくる生き物。

運転手が正体不明な故に、もはやタンクローリーと運転手は一体化して
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月世界旅行(1902年製作の映画)

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藤子・F・不二雄の短編集を思い出した。SF×ファンタジーという感じ。特に、不思議なキノコや、月にいる異星人とか。

月に顔があって、目にロケットが刺さる。よく思いついたなぁ…。「好奇心は猫を殺す」とい
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街の灯(1931年製作の映画)

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面白い!、けど、『モダンタイムス』の方が楽しめた。何故だろうと考えたら、『モダンタイムス』は映画館で観ていた。同じ場面でみんなが笑い、しんみりとしていた。あれがチャップリンの映画が持つ大きな魅力なのか>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

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主要な登場人物6人の人生をなぞりながら、ハリウッドの歴史を体感できて面白い。

豪華絢爛なパーティーの他に、象の糞、吐瀉物、見せ物小屋等々、汚物・奇物も映りまくって、色んなベクトルで画の強さを感じる。
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

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存分に楽しむために必要な予習量が多い。
あーだこーだと注文をつけて、観客好みの作品にしたい訳でもないんだがな。
ルイス見たかった。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

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最高にアツイ映画だった…。

途中までCGの動きが気になってしまった。けど、この映画の主役は3人のジャズなんだと気づいたら、あまり気にならなくなった。

自分は音楽の教養はないが、3人の性格が滲み出た
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

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新鮮味がある分、1作目の方が面白いと感じてしまう。

浪華悲歌(1936年製作の映画)

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何とも不憫な話だが、主人公の気の強さゆえ、微かな希望も感じる。

ユーモアのある会話が良い。


同時上映の『開拓の花嫁』が見つからなかったので、感想をここに記す。

随分牧歌的な映画だと思ったら、移
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アントマン(2015年製作の映画)

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スーツを盗むシーンと、研究所に侵入して爆弾を仕掛けるシーンは、手際が良くて気持ちよかった。

こういうヒーロー映画で、個人の圧倒的なパワーではなく、チームプレイで戦う場面が多いのが、自分には新鮮で面白
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

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この丁度良い適当さ。
エヴァはずっと見てられる魅力がある。踊るシーンが特に好き。タバコ吸ってる姿も良い。

最後は3人バラバラということかな。それぞれあるべき場所に戻ったという感じもする。

散り行く花(1919年製作の映画)

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リリアン・ギッシュの多彩な表情が本当に素晴らしかった。そして何より、「人形のよう」という比喩は、彼女のための言葉だと思うほど、人間離れした可憐さがある。

ただ、役名、キャスティング、演技があまりにも
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乱れる(1964年製作の映画)

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とても良かった。
加山雄三の声が良い。

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

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サンタだけではなく、家族も躊躇なく敵を殺す展開が、文字通りバイオレント・ナイトという感じで面白い。

サンタクロースのキャラは面白いけど、奮起するまでが少し長く感じた。

推察はできるけど、父親の手紙
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

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山本さんが家族と過ごす描写が少ないので、山本さん一家の、愛・絆の深さがいまいち分からなかった。

山本さんの人柄、それに感化されるラーゲリの日本兵、最後の手紙等々、良いと感じたところはある。けど、それ
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

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最後まで演奏を続ける楽団と、浸水する部屋で抱き合う老夫婦にグッときた。

アイリッシュ音楽に乗ってダンスするシーンが結構好き。活力あるリズムと、日頃の鬱憤を晴らす勢いで踊るローズが噛み合っていて、心が
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

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半袖半ズボンで駆け回る姿が少年のよう。着せられているかのような、不自然で似合わない制服姿。自分の世界に素直な故に、浮いてしまうあみ子が切なく愛おしい。

「弟の墓」を母に見せる前の、不穏な風で、「不味
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西鶴一代女(1952年製作の映画)

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この余韻の深さは長回しが為せるものなのかな?
上手く形容する言葉が見つからない。とにかく味わい深くて、美しかった。

息子だと分かっても、駆け寄らずにそっと後ろから見守って、涙を流す、お春の悲しさと美
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

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役者の演技と脚本が最高。声を抑えながらずっと笑っていた。

ロサンゼルス編のウィノナ・ライダーの尖り具合が良い。ガサツで無礼だけど芯が強い。「yes,mom」に含まれる反抗的な態度と生意気さ。最後にち
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ブローニュの森の貴婦人たち(1944年製作の映画)

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セリフと女性が美しい。言葉のリズムと顔の美しさ。さりげない涙。戻る手紙。

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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主人公たちの前に訪れる障害が、現実の問題をやたらとカリカチュアしたものだったり、見飽きたものだったのは少々ストレスだった。

ただ、コロナ禍のあれやこれやと、現実への皮肉を煮詰めたようなストーリー展開
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近松物語(1954年製作の映画)

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面白い。親父が優しい。香川京子独特の美しさ。
事態がこじれにこじれた故の愛と逃避行。
山に逃げるわけだけど、2人には馴染まない(おさんの着物姿など)し、町に戻るわけにはいかない。世の中にいる場所がない
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山椒大夫(1954年製作の映画)

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水面に広がる波紋が美しい。

概ね悲劇的だけど、それだけでは終わらない展開が多く引き込まれる。

厨子王が奴隷から脱せたのも、結局生まれの身分が高かったことに起因する。家宝がなかったら関白に謁見できな
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おとうと(1960年製作の映画)

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「銀残し」の良さはよく分からなかった。

岸惠子演じる姉が、どうしても17歳には見えず、最後まで引っかかってしまった。キレイな方だと思うが、17歳にしては大人っぽ過ぎて、子どもらしい振る舞いとはミスマ
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赤い天使 4K版(1966年製作の映画)

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強烈な一本。OPの大砲や銃の轟音で、背筋が伸びる。

戦地に復帰したくない兵士の気持ちが、嫌というほど伝わる。切断された手足、ぎゅうぎゅう詰めの負傷兵等々、まさに地獄絵図。

軍医とのロマンスは、どう
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剣鬼 4K版(1965年製作の映画)

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市川雷蔵の声が良い。

韋駄天っぷりを早送りでやるのはなんとなく予想できたが、やっぱりシュール。雷蔵本人はカッコいいけど、演出がズレているように感じてしまった。

花畑での斬り合いは面白いけど、作り手
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ソナチネ(1993年製作の映画)

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『菊次郎の夏』と『HANA-BI』はあまり好みに合わなかったけど、今作はかなり好きかも。

相撲のシーン最高。

ヤクザの抗争には場違いなほど、美しく平穏な沖縄の風景が映える。ハイビスカスの赤、海の青
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

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画面が常にカラフル。赤、ピンクと青、水色が多めな印象。

全編ミュージカル調なのはどういう意図だろう。悲劇性の回避?感情のぼかし?

ギイもジュヌヴィエーヴも、子どもに同じ名前を付けてるんだな。確かに
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みんなの学校(2014年製作の映画)

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自分と違う人がいることを、誰もが当たり前として受け止め、その上で支え合おうとする空間だ。そういう空間は、今日の日本の学校ではかなり「特殊」なので、大空小学校の卒業生はギャップに困惑しただろうな、と思っ>>続きを読む

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

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この余計なものを削ぎ落とした、リアリズムあるサスペンスに徹する描写がかなり好き。

慎重に、着実に、地道に、脱獄の手段を整えていくフォンティーヌの精神力と知恵たるや。

生きる意志は失っていないと、常
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デルス・ウザーラ(1975年製作の映画)

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デルスと探検隊との交流に思わず頬が緩み、胸が熱くなる。

苛酷なタイガを生き抜く知恵と生命力を備えたデルスは逞しいが、その振る舞いには愛らしさも感じる。

後半の老いに怯えるデルスは、人間が晩年に感じ
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RRR(2022年製作の映画)

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アクションがリズミカル。
ラーマが父親を“銃”で撃つのが良い。父親は銃で殺す「価値のある」人間だ、と言わんばかり。インド人は銃弾以下の価値と言われたことへの反乱であり、その銃弾を使って英国人を撃ち殺す
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うなぎ(1997年製作の映画)

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『すばらしき世界』を先に観ていたので、もしかしたら本作のオマージュがあったのかなと気になった。

亡霊的に現れる、滅茶苦茶な柄本明が印象的。
役所広司は、我慢と自己の抑圧をしながら生きる人が似合う。滲
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理由なき反抗(1955年製作の映画)

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ジェームズ・ディーンカッコいい。

頼りない父親と無理解な母親に、こっちまで反抗心が湧き上がってくる。極め付けは鬱陶しい不良ども。しかしこの人たちがいてこそ、ジムの魅力が際立つ。ちょっと変わり者だけど
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HANA-BI(1997年製作の映画)

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なんとも言えない思い切りの良さを感じる。

説明的じゃないところは好き。ただ、静的なシーンが多いから長く感じてしまう。

それと、クスッとする笑いどころをつくるのが、ものすごく上手なんだろうな。