キャンチョメさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

陸軍中野学校(1966年製作の映画)

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拷問以外の訓練は興味がある。

婚約者を2重スパイにすれば良いのでは、と思ったけど、素人にスパイをやらせるのは流石にリスクが高すぎるか。

スパイの教官ってなんとなく冷酷無慈悲なイメージだったけど、確
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刺青(1966年製作の映画)

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若尾文子演じるお艶の魅力を、撮影監督が上手く引き出していたと思う。

最後に、お艶の顔以外が暗くなっていく絵が、背中の女郎蜘蛛に似ている。

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

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面白い!
みんな生き生きしてる。
美男美女揃いで華やかだな。

痴人の愛(1967年製作の映画)

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「ナオミ」という名前の響きと、独特の毳毳した雰囲気が妙に合っている。この女性の名前を「ナオミ」にした谷崎潤一郎凄いなと思った。

ナオミは自分の家に相当なコンプレックスがあるようだけど、あの奔放な振る
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青空娘(1957年製作の映画)

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テンポの良さ、自分に正直な人物たちがやっぱり増村保造の作家性?

セリフの歯切れが良いし、時に鋭く思いを言い切る感じが好み。

八重さんと弟の弘志に和む。特に、八重さんはしゃべるだけで空気がカラッとし
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(1954年製作の映画)

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今の自分ではあまり読み解けなかった。

教会の壁に寄りかかって飯を食う場面と、最後の悲嘆に暮れるザンパノが良かった。

テーマ曲?が印象的で、何度流れてもしみじみとしてしまった。

ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

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ぼんやりした線と淡い色のアニメーション、矢野顕子さんのふわふわした歌声が、「なるようになる」という良い感じの適当さとマッチしていた。

お父さんの家父長的な振る舞いは好きではないけど、そこに全く遠慮し
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レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

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カニの愛らしい挙動がジブリっぽい。
自然あっての人間。自然の恩恵と無慈悲さを感じた。
自然を大きく、人間を小さく描く。夜を白黒で表現。

以下、野暮な感想。
息子はカメと仲が良く、泳ぎが得意で、赤毛(
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

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何やら示唆的なやり取りをしているが、どういうことかはよく分からない、と思うシーンが多かった。それは登場人物が多く、各々の関係が複雑なことにもよるのだろうけど、こちらの知識・読解力不足もあると思う。予習>>続きを読む

ホーム・アローン(1990年製作の映画)

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ケビン賢すぎるし、自由を満喫する様子が凄くチャーミング。泥棒を撃退しようと思えるのが勇敢。
お爺さんのキャラも良かった。
ピザの配達員気の毒だけどクソワロタ。

殺人の追憶(2003年製作の映画)

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拷問による取り調べに否定的なソ刑事が、段々と暴力的になる様子に思わず感情移入してしまう。確かにまともじゃいられないだろうな。

ヨングの右足切断は皮肉だし自業自得とは言え、痛まし過ぎる。

パク刑事の
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清作の妻(1965年製作の映画)

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ここまで重い映画を観たのは久々だった。

どう考えてもお兼の周囲が異常過ぎる。しかし、その異常が「普通」な世の中なので、お兼は気狂い、アバズレ扱い。失明したことでその異常さに清作は気付くけど、そばに居
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妻は告白する(1961年製作の映画)

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重く、絡まった奥さんの愛が報われないのは可哀想だけど、やっぱり怖い。濡れた状態で幸田の会社に来た姿は、幽霊みたいだった。
奥さん(若尾文子)に負けず劣らず、婚約者(馬渕晴子)も魅力的。女としてのプライ
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

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マーティがカッコよすぎる。自分のためとはいえ親父の背中を押す姿は逞ましいし、ギターの演奏シーンは一番の見せ場だったと思う。演奏後の「君らの子どもは分かるよ」というジョークも良い。
30年前とのギャップ
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(1985年製作の映画)

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白い着物がまるで死装束のよう。
カラーだとチープに見えてしまうのは何故だろう。モノクロの方が、馬と兵隊の迫力、役者の凄み、雄大な自然を感じた。
長さゆえの退屈さも感じてしまった。狂った秀虎の描写が冗長
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

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黒塗りの車、暗い街、ダークスーツ等からなる全体的に黒い画面から重厚感が漂う。その中心にいるのはドン・ヴィトー・コルレオーネで、確かにファミリーの中で一番存在感があった。
ごく普通の青年っぽかったマイケ
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くちづけ(1957年製作の映画)

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会話が小気味好い。
息子のこともうちょっと大事にしてやれよ、と思いながらもカッコいい母親。
野添ひとみの歌声が良い。よく流れてたけど何という曲なんだろう。

悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

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怒りと諦めを感じさせる様な終わり方。記者会見でぶちまけて気持ちいい終わり方したら、フィクションの中で終わってしまうからな。これで良かったのかもしれない。
三船が眼鏡をかけると一見別人の様だけど、野性味
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

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文化祭のパートから面白かった。ミュージカル風のダイアローグが良い。
黒髪の乙女がお見舞いに来る際の、先輩の葛藤の表現が良かった。アニメーションの醍醐味だな。
『生きる』を観た時にもしやと思ったけど、や
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

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ビジュアルが良い。
英語が聞き取りやすい。

グロリア(1980年製作の映画)

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グロリア、という名前から既にカッコいい。
男4人に銃ぶっ放して、タクシーを捕まえる姿がタフ。
フィルを突き放すようで、結局助けるところが優しい。
最後の登場シーンも良い。あえて言うなら、おばあちゃんと
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

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会話が終始英語で行われていることに、かなり違和感を覚えた。時代的に英語が話されることは理解出来るけど、宮廷内の日常会話等も英語なのはどうなんだろう。作品そのものよりも、それを作る側、観る側の都合を考え>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

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あんまり刺さらなかった。そういえば自分には、“ワルイ”兄ちゃんたちに憧れた少年時代の記憶がほとんどない。ただなんとなく、周囲にこういう世界があったような気はする。おそらく自分の場合は、彼らを横目で見な>>続きを読む

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

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シュールな笑いと時折入る芸術的なカットが独特だった。
NG集の様な後半の河岸で遊ぶシークエンスが退屈だった。
全体的に展開がゆったり目で長く感じた。
「Summer」は何回聞いても名曲。

天国と地獄(1963年製作の映画)

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おもしれぇ…。新幹線での攻防は息を呑んだし、手がかりを着実に掴んでいく丁寧な描写も凄い。1つ1つの証拠のディテールにリアリティを感じる。
画面の手前と奥にいる人物の表情を同時に映したり、フレーム内の人
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

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圧巻の映像美。終盤の戦闘シーンにも大興奮。ただ、もう少しだけ尺を短くして欲しい。
調べたら続編の公開が決定しているらしいが、クオリッチとまた戦うのか?流石に違う敵が見たい。
前作は地上で今作は海。同じ
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あのこと(2021年製作の映画)

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映画全体の重苦しい空気感が、そのままずっしりとのしかかって来る。
アンナを後ろからクローズアップで映し続けた意図は何だろう。彼女の人生を文字通り追わせるため?常に彼女の後を追うがゆえに何が起こるか分か
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

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8,000ドルなんてくれてやるとばかりの大団円。
ジョージだけでなく、各々の人生とは素晴らしいものだというのは分かるが、ジョージが幸せ者過ぎて少し自分の人生が虚しくなってしまう。
自分がいない世界に来
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あの頃。(2021年製作の映画)

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配役が絶妙。おじさんが程よく混ざってるのがリアルなんだろうな。松坂桃李はどう演じてもカッコよくなってしまうだろうと思っていたが、しっかりオタクの青年だった。
ドルオタではないが、オタ活の楽しさには共感
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窓辺にて(2022年製作の映画)

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中村ゆりと穂志もえかの区別がついておらず、途中まで混乱してしまった。
市川が留亜の叔父さんと森で話すシーン、パチンコ屋で隣にいた女の子とのやり取り、喫茶店で留亜の彼氏と話すシーン、タクシー運転手との会
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

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凄いものを観た…。
『同じ顔の男たち』は、そのままの意味だと、同じ顔の男ばかり故の不気味さということだろう。メタ的な意味では、社会のあらゆる場所・コミュニティにはジェフリーのような態度で女性に接する男
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

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スローモーションが多用されているおかげで、アクションシーンが分かりやすいし、ブラックアダムのスピード感も伝わってくる。
筋骨隆々なドウェイン・ジョンソンがブラックアダムを演じることで、最強たる説得力を
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

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ドクター・レクターは、怖いというより、本能的に自分より上の存在と感じさせられるような人物だった。永遠に掌の上で転がされそう。レクターのクローズアップから感じる恐怖はスクリーンで観てこそなのかな。
バッ
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鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

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おとみの歌が一番好き。次はいつ歌うのかずっと楽しみにしながら観ていた。
お春の猫なで声が苦手だった。

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

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最初の霧がかる荒野から城が段々と現れるシーンによって、話全体が幻想的に感じる。
霧≒雲(蜘蛛)?何か関係がありそう。
山田五十鈴の演技が怖い。毒が入った酒を持って暗闇から出てくるシーンなんかは人間じゃ
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

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「なんだこれは」と戸惑いつつ、笑える場面が多くて面白い。
最後のチーズバーガーめちゃくちゃ美味いだろうな。
大島育宙氏の動画を観て、もやもやした部分が腑に落ちた気がする。確かにこれはホラーの皮を被った
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