キャンチョメさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ある男(2022年製作の映画)

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段々と人物像・アイデンティティが確立する、谷口(偽物・本物)と悠人に対して、彼らに触れるうちにぼやけていく城戸の対比が良かった。城戸視点でストーリーを追っていくので、観ている側も「何者であるか」を問わ>>続きを読む

二十四の瞳(1954年製作の映画)

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人には人の不幸あり。
モノクロの映像で観る、小豆島の自然風景が良い。色が無い分、こちらがノスタルジーを想起させて補った風景を映像に見るからだろうか。
大石先生は当時にしては先進的なのかもしれないが、や
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カビリアの夜(1957年製作の映画)

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純粋なカビリアがとても魅力的。
酷い仕打ちを受けたにもかかわらず、涙を浮かべた笑顔で画面の向こうを見つめられると、こっちも前向きにならざるを得ない。心が折れそうな時に支えになってくれそうなラストシーン
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

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60年代の横浜ってあんな感じなんだ。
徳丸社長が徳間康快そっくり。モデルだろうから当然だが。
カルチェラタンのような、昭和臭い学生の溜まり場は憧れる。
俊が海をしれっと避けるようになり、なんとなく海が
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海がきこえる(1993年製作の映画)

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小さい頃に感じた(かもしれない)平成の空気を思い出した。他のジブリ作品とはまた違う懐かしさが滲み出ている。
杜崎、松野、武藤の関係性が良かった。最後の数分が切なくもあり、温かくもある。
清水さんが良い
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ディス・イズ・オーソン・ウェルズ(2015年製作の映画)

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マイクにのったときの声が美声と聞いて、納得。

市民ケーン(1941年製作の映画)

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クロニクルの記者を引き抜いたシーンの演出が、当時にしては革新的なのかな?と思ったが、何故傑作なのかはよく分からなかった。
ケーンの他者からの愛情を求め続ける哀れな生涯は普遍的だと思うし、だからこその「
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

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高度な技術とアフリカ文化が融合したような、ワカンダの世界観が良い。
タロカン帝国の水中都市も綺麗だった。

七人の侍(1954年製作の映画)

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まさに大作。作為性を感じさせない生々しさやリアリティに溢れている。七人の侍だけでなく、百姓のキャラクター性まで自然に覚えてしまうのは、構成とか演技が上手いってことなのかな。
島崎雪子の表情が怖すぎて、
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赤ひげ(1965年製作の映画)

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傑作だった。また観たい。
言葉にすると陳腐になってしまう、沢山の素晴らしいシーンがあった。
人間の尊さがこの映画の中心だが、不幸な人間も大勢描かれていたのが良かった。

用心棒(1961年製作の映画)

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三船敏郎演じる三十郎が、ボコボコにされてもギラギラした顔つきは健在なのが凄まじい。這いずりながら逃げるシーンはハラハラした。桶から立ち上がった場面は、本当に死人が立ち上がったみたいだった。それと、三船>>続きを読む

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

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ラストの銃撃戦で息を呑んだ。2人が銃を構えて飛び出した場面で終わるのを観ると、『明日に向って撃て!』という邦題も良いなと思う。
「ただの盗人」と、ブッチとサンダンスは言われていたし、事実そうなのだが、
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アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

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ルーマニアという国に興味が湧いた。特に第二部は、批判的にルーマニアを紹介していて面白かった。第一部もエミを追っているようで、街や人々を沢山映していた。
第三部も面白い。エミの意見が真っ当だと思うが、保
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

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町中を駆けるイスが、最初はへんてこで面白く感じたが、段々勇ましい馬のように見えてきてカッコ良かった。
伊藤沙莉さんは出身が千葉らしいが、関西弁が上手で驚いた。
芹澤のスポーツカーに乗って、すずめの故郷
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ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)

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マシンガントークに圧倒された。面白いけど、声のボリュームが段々大きくなるシーンは、煩わしさを覚えた。
ヒルディが、記者を辞めると言いつつも、仕事から離れられないくだりはベタだと思った。しかし、見た目と
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

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タイラーの振る舞いを見ていると闘争本能を刺激されて、でも理性がそれを制御しようとする。なんとも言えないむずむず感。まさに主人公が自分の中のタイラーに抗うような。
痛みとかスリルで生を感じるって気持ちい
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

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予想以上にエンタメだった。カッコいいディカプリオや、彼とジェニファー・コネリーとのロマンスよりも、この紛争やそれによって波及する問題についてもう少し観たかった。

村が襲撃されるシーンや、子どもたちが
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酔いどれ天使(1948年製作の映画)

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何が良くなかったのか、セリフの9割ぐらいが聞き取れなかった。しかし、映像と音楽と声のトーンでストーリーはなんとなく分かるものだと実感。
三船敏郎は野性味溢れる武士の印象が強かったが、身なりを整えるとこ
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

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風刺的で笑えるシーンも沢山あって面白かった。
同じくだりを繰り返す塩梅が丁度良い。
紅茶飲んだ後にお腹鳴るの、あるある過ぎる。
チャップリンは、容姿とその活かし方がコメディにぴったりなんだと、映画を観
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浅草キッド(2021年製作の映画)

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門脇麦がハマっていた記憶がある。

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

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キューバ音楽良いなぁ。心踊るって感じだ。スペイン語の、弾むような気持ちの良い音の響きも良い。
ルベンさんのピアノが特に好き。
キューバの風景や、人々を映した映像も発見だらけで面白かった。

椿三十郎(1962年製作の映画)

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カッコいいし、クスッと笑えるシーンもある。障子を開け閉めする音に、顔をしかめる三十郎が面白い。
捕まった敵の侍がいい味出してる
「私の名は椿三十郎」って言った後に、「もうすぐ四十浪だがな」って…。カッ
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めまい(1958年製作の映画)

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キム・ノヴァクきれいだなぁ。
ジョンの喋り方が古臭いけど、これは映画だからなのか、当時のアメリカ人はこういう喋り方だったということなのか、どっちなのだろう。
スコッティが悪夢を見るシーンは流石にシュー
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

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1人のボクサーの悲哀を美しく見せるオープニングが良い。聞いたことのある音楽だったが、『レイジング・ブル』で有名になったのか?
力強いパンチを浴びせる激しいスタイル、恋人への嫉妬、周囲への過剰な疑い、等
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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ミットを打つ音、縄跳びの音、ペンがノートを走る音、等々、劇中のあらゆる音が雄弁。
ケイコの表情に想像力をかき立てられる。普段、どれだけ音に頼り、目を澄ませていなかったことか。聞きたい音だけを聞き、他の
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

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迫力ある映像と音楽を、スクリーンで体感出来てよかった。クラシックを多用しつつも、無音や自然の音、人間の呼吸音だけの場面もあり、緊張感があった。
壮大なオープニングに感動した。
猿のシークエンスは、「道
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