kyokoさんの映画レビュー・感想・評価 - 39ページ目

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ボーダレス ぼくの船の国境線/ゼロ地帯の子どもたち(2014年製作の映画)

3.8

仕事の合間の時間潰し、なんとなく入ったネットカフェで、なんとなく観た一本が、こんなに刺さってくるとは。
少年の、赤ちゃんを慈しむ様子がとても良い。
人と心を通わせる喜びを知ってしまった少年の、再び落ち
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少女は悪魔を待ちわびて(2016年製作の映画)

3.2

女の子の怪力ぶり、男の不死身ぶり、笑えるほどの警察無能ぶり、いろいろとツッコミどころはあっても、スピード感溢れる作りでついつい見入ってしまう。
正義のための勇気について、は、あまりピンとこなかった。

マン・ダウン 戦士の約束(2015年製作の映画)

3.6

全くの予備知識なしでの鑑賞。
全てが明らかになった瞬間、ボロボロと泣けてきた。

米兵のPTSDについては、自殺が多いことなどは一般的に知られているが、もしかしたらこの映画のようなことも実際にあり得る
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.0

私はとても好きな映画だし、もう一度観てみたいと思う。
でも人に自信を持ってオススメできるかと言われると難しい。
完全に好みが分かれる作品だと思うので。

PK(2014年製作の映画)

3.9

なんとなく見損なっていたら、1週間のアンコール上映、しかもアーミル・カーンの誕生日ということで1000円で鑑賞。

一見タブーなテーマであるけれど、そこは信仰の国インド、神様を否定することなくちゃんと
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しゃぼん玉(2016年製作の映画)

3.9

犯罪を犯してしまった者の、再生の物語。椎葉村の風景が本当に素晴らしい。全てを浄化してくれるような神秘さがあった。

イズミがしゃぼん玉のような人生を送ることになってしまった理由の描写が足りないのが少し
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.8

モデルになった事件の概要を確認した上で鑑賞したところ、ほぼ事実に沿った内容になっていた。
警察来るの遅すぎない⁈と思うけれど、実際に、学校が広すぎて事件に気づかない生徒も多かったらしい。

モノクロに
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.5

古き良き、なのかな。
ミュージカルにとんと疎い自分が観ると、あれはあの有名な!みたいなポイントが分からず、損をした気分。

予告で観ちゃった感があまりにも多くて、ワクワク感がどんどん薄まっていく。
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.5

荻上直子さん待望の新作。ようやく観ることができた。

生田斗真演じるリンコを、完全に女性と見るのは難しい。だからこそ「普通じゃないこと」に対する偏見がよりリアリティを持つ。生田斗真の見た目のバランスが
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

2.9

蒼井優の演技が絶賛されているが、個人的にはあの求愛ダンスが生理的に受け付けなかった…あれが出るたびに、席を立ちたくなるのを全力でこらえた。

壊す男と壊れた女がフェンスを越えた先には破滅しかないように
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.8

試写会にて。

想像していたような、ヘンテコ一家のおバカロードムービーじゃなかった。

母親の死をきっかけに、いかに自分たちが一般社会とはかけ離れていたかを知り、戸惑う子どもたち。
自分の教育が果たし
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とうもろこしの島(2014年製作の映画)

4.2

少女が娘へと変貌していく姿が思いのほか官能的で、ドキドキしてしまう。
それを見つめる老人の視線が、慈しみから徐々に不安に変わっていくのがよくわかる。台詞がほとんどないせいだろうか。

人間の営みは戦争
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.5

国が違っても宗教が違っても、

何が違うんだ? 何も違わない。

この言葉が全て。

人生フルーツ(2016年製作の映画)

4.5

理想通りにはならなかったニュータウンを見つめながら、自分ができることをやり続ける。ひとつずつ、ゆっくり、コツコツと。

冒頭から、いいなあ〜、とため息が出る。ついでになぜか涙も。
本当にステキな生き方
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世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

4.0

@ギンレイホール

くるくる変わる表情、ポップなファッションがとびきりキュート。ふたりがあまりにもステキで、キラキラなハッピーエンドを期待してしまう。

結末については賛否両論あると思うが、お互いに相
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マイ・ベスト・フレンド(2015年製作の映画)

3.8

@ギンレイホール

自分はこんなに回りに迷惑をかけるのはイヤだし、奔放にもなれないだろう。理想的な最期ではないけれど、とてつもなく羨ましい最期だった。
生と死が同じ場所にあることが分かったとき、ひとは
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

4.0

死刑映画週間@ユーロスペース

韓国×家族。この組合せはもれなく号泣。
そしておなじみオ・ダルス。
終盤、泣きが嗚咽と化している中でもまだ笑いをぶっこんでくるところがスゴイ。

父の潔白が証明されても
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国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

4.0

キネカ大森二本立て

出だし、若干クオリティが低めの老け特殊メイクに不安を覚えたものの、そのあとはグイグイ引き込まれた。
ダルグが生涯の友として常にドクスのそばにいることが、観ている側にも安心感を与え
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華麗なるリベンジ(2015年製作の映画)

3.8

キネカ大森二本立て

カン・ドンウォンのダンス最高。
ファン・ジョンミンの清廉潔白過ぎない、それなりに狡猾な感じも◎。
「弁護人」のときも感じたことだけど、裁判が少し簡単に行きすぎかな。でもそこも含め
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M(1931年製作の映画)

-

死刑映画週間@ユーロスペース
とくに死刑について見解を持っているわけではなく、映画館でやるならぜひに、という気持ちで鑑賞。

白いバックに白字の字幕で見えづらかったり、完全に音と映像がずれちゃったりは
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ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男(2016年製作の映画)

2.9

奥さん死んで欲しいなあと願ってたら叶っちゃった、全く違う境遇の男ふたり。
最後はなんとも皮肉な結末を迎えるんですが、なんだかずっと退屈で、眠気が容赦なく襲ってくる…。ヒッチコックのハズレみたいだった。
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.0

合間合間に、なにか見えてきそうになるけれど、それが説明されることはない。最後まで核心に触れないまま、息がつまるような家族の会話が続く。

キスや子どものくだりからも、兄と義姉は知ってるんだな、と思った
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悪人(2010年製作の映画)

3.0

「怒り」のときも同じように思ったが、原作を読まないと分からない部分が多すぎる。祐一と光代、祐一と佳乃、増尾と佳乃、それぞれ、関係するまでの経緯の描き方がざっくり過ぎて、唐突に思える。
あと、原作と結末
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イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

3.0

キネカ大森二本立て

それぞれ全く無関係に見えて、実はもともと皆繋がっていた、みたいことを想像していたが、最後の最後、ある一点で繋がるだけ。
伏線の回収はないし、なんとも言い難いラストで特に余韻も残ら
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ハイ・ライズ(2015年製作の映画)

2.5

キネカ大森二本立て

封切りの時に観たいと思いながら見逃していた作品。
頭部解体にひるみつつ、でも出だしは嫌いな感じではないし、トムヒの肉体美も思う存分拝めた。
…でも、寝落ちすること数回。
私には難
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東京ウィンドオーケストラ(2016年製作の映画)

3.5

冒頭の、フェリーとBGMがなんとなく釣りバカ日誌風でいい。これぞ松竹邦画。
1時間ちょいだと、退屈さを覚える間もない。でももう少し長くていいから、個々のいい味出してるキャラクターを、もっと見たかった。

恋愛奇譚集(2017年製作の映画)

3.8

とても情景が美しい映画。
出ている人みんな良かったけど、ユーウェンがとにかくかわいい。
涼太におぶわれたユーウェンがユリと手をつないで歩く、3人の後ろ姿にウルっとしてしまった。

インビテーション/不吉な招待状(2015年製作の映画)

3.5

電波入りづらい(でも絶妙なタイミングでたまに入る)、変な知らない人いる、鍵かけたがる、帰りたいのに帰してくれない、疑いすぎてまわりから白い目で見られる。
サスペンススリラーの要素としてはかなり古典的で
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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

3.8

恥ずかしながら、シングストリートを観るまで、ジョン・カーニーを知らなかった。

冒頭の怪しい男といい、元カノのことを聞きたがる彼女といい、みんなやたらとしつこい。でもそれがなんだかかわいい。
主人公の
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僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

3.5

息子のいちばんの理解者であった夫をなくした妻。息子とはまともなコミュニケーションがとれず、彼が唯一感情をあらわにするのは、彼のこだわりのルールを母が破ってしまった時だけ。
この母の孤独を、サリー・ホー
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エリザのために(2016年製作の映画)

3.0

今のルーマニアが抱える問題、全部入りな作品。
予告の印象から、もっとセンセーショナルな描きかたをされるのかと思ったが、思いのほか淡々とした演出で、話のヤマがどこにあるのかがわかりづらかった。
おそらく
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ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

4.0

見えない人の世界を、見える人間が観る。俳優たちの顔に対していろいろな感想を持ってしまうために、それが邪魔をしてなかなか入りこむことができなかった。
金おばさんと同じように、見た目に好悪が生まれてしまう
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奴隷の島、消えた人々(2015年製作の映画)

2.8

てっきり労働問題を扱った社会派の作品かと思っていたので、後半の展開に驚いた。
手ブレ込みのビデオの映像で観させる手法はありがちではあるけれど、なかなかの緊張感。
ただ、あまりにも長々とどうでもいいとこ
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

信仰とは何か、を直球で問うてくる作品。
塚本晋也のモキチには胸を打たれた。思いの外綺麗な歌声にも。
キチジロー、窪塚洋介では顔が綺麗すぎるのでは?と懸念もあったが、人間の弱さ卑屈さ純粋さが彼の顔つきま
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

3.8

「もう嫌だよ、ママ、家に帰りたいよ」という絶叫で、この少年たちがまだ子どもなのだということを思い知らされて泣けた。
ナチスドイツ憎しの大義名分があったとは言え、この自国のタブーとも言える部分を、デンマ
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人魚姫(2016年製作の映画)

2.5

少林サッカー以来のチャウ・シンチー。肩の力抜きまくりで観ました。

中国コメディ映画の王道です。ところどころ笑えますが、なんだかだんだん眠くなる…ベタというより時代遅れとしか言えない。
CG技術、結構
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