東大から総務省という官僚エリートコースを捨てて、32歳のときに地元高松から出馬した小川淳也衆議院議員。
「統計王子」はこの人だったのね。
ことあるごとにカメラを向け彼の政治に対する理念や姿勢を見るに>>続きを読む
世界中の名作名シーンから切り取られ繋ぎ合わされた男と女の物語。出会い、成就、すれ違い、疑惑、嫉妬、別れ、そして愛の奇跡?
映画好きが集まって今のはアレだコレだと言いあいながら観たら絶対楽しさ倍増の作品>>続きを読む
「精神」から12年、あの山本医師がいよいよ現役から退くという。
患者に寄り添い続けた医師がこれから寄り添っていくのはどうやら認知症を患っているらしい我が妻。
「先生が辞めたら私はこれからどうしたらい>>続きを読む
すごく読んでたっていう記憶はないのに観てるうちにどんどん本の思い出が蘇ってきた。
劇中では字幕はライムだけになっていたけど、原作は確か砂糖漬けだった。子どもの頃「よく分からんが美味そうだな」と思って>>続きを読む
今のアメリカを背景にして、これを一体どういう気持ちで観たらいいんだろう。。。
いちばんヤバイ蛇はどれとも言えない、憎しみの連鎖の中にいる者は等しく恐ろしく悲しい。
イーサンお目当ての人がほとんどだと思うけど、密かに私はクリスオダウド目当て。
なのに今回は随分と冴えない役だった…イーサンを全面的に引き立てる残念な役回り。
「自分だけが彼と彼の曲を理解している!」と>>続きを読む
移民問題や貧困、ネグレクトなど様々な社会問題の中に気づきや赦しを描いてきたダルデンヌ兄弟。
「宗教」ががっつり主題となった作品は初めてだけど、救いの思いは変わらない。
指導者によって狂信者に変わるま>>続きを読む
妻を殺してしまった男。気付いたらAAみたいな集会の中にいて、みな自分の罪を告白している。どうやらここはロクな死に方をしなかった者が集められた「地獄」のようなところらしい。モニター越しに集会を仕切るオバ>>続きを読む
当時の繁華街の汚れっぷりが懐かしいのと、すずちゃんのかわいいコメディエンヌぶりと、ともさかりえの「いつのまにこんな素晴らしい女優になっていたのか」と驚かされた演技だけが印象的。
オリジナル版への愛情>>続きを読む
人種差別をテーマにしたスリラー、と一括りにできるほど単純な作品ではなかった。
幾重にも折り重なったレイヤーからは恐怖よりも怒りと悲しみが滲み出る。
アメリカという箱の中で「いわゆる黒人」にならずに生>>続きを読む
カンボジアで最も児童売春が横行していると言われるスワイパック。少女たちは家族に男たちに虐待されてきた。
「ピンク・ルーム」
その言葉の意味がおぞましい。
かつてクメールルージュによって家族から引き>>続きを読む
サステナブル(持続可能な)という言葉は流行?てなぐらいにやたらと企業が使っているけれど、グリーンウォッシングという言葉は初めて知った。環境に配慮していると見せかけて、実際は環境に悪影響を与えている企業>>続きを読む
支える誰かの存在で救いを与えるダルデンヌ兄弟作品の中では異色とも言える終わり方。
「ロルナどうしてるかなあ」と、まるで現実に彼女が存在するみたいに思いを馳せる。
慈しみに満ちた顔でひとり横たわる彼>>続きを読む
『シリアの悲痛な叫び』の監督による、2013年の終わりから2014年にかけて起こったウクライナ騒乱の記録。
ロシアがG8脱退するきっかけになったクリミア侵攻は記憶にあるのに、この騒乱についてはあまり>>続きを読む
己が統べる国の民に向かって、躊躇なく爆弾を落とすことができる人間がいる。テロリストと称された人々はただ自由を求めただけなのに。爆弾が投下された先には多くの子どもたちがいるのに。
今までシリアに関する>>続きを読む
「三姉妹」での不衛生さなど可愛いもんだった。
凍った道に落ちた馬糞?牛糞?を素手でこそげ取りながら歩く男とは「無言歌」のロケハン中に遭遇したらしい。そこから1年間、男の生活空間(家とは言えない)に入>>続きを読む
中国最貧困と言われる雲南地方、その標高3200mにある寒村で、出稼ぎに出た父を待ちながら暮らす三姉妹。10歳の長女がひとりで6歳4歳の妹たちの面倒を見ながら畑仕事や家畜の世話をしている。
ひとりっ子>>続きを読む
コロナ影響を受ける前、最後に劇場で観たのがこれだったかな。
1999年、気功法・法輪功を学ぶ者が共産党員の数を超えたことに脅威を覚えた江沢民国家主席が行った弾圧政策。思想犯として多くの者が逮捕され強>>続きを読む
しまった、試写なのにすっかりレビューを忘れてた。Filmarksさん、ごめんなさい。
保育園、小学低・中・高学年と、節目節目で描かれる父としての試練は、リアルにひとり親をしている人が見たら、ふっ、と>>続きを読む
梨の木を愛するルカじいさんに対して、こちらは土が春の到来を告げている声が聞こえるほど葡萄畑を愛でるゲオルギーじいさん。
このゲオルギーを中心に、旅路で出会った人たち、ともに闘ってきた仲間たち、そして>>続きを読む
ゾンビが治るって一見斬新な設定だけど人を凶暴化させるメイズウィルスって言われたら治療法の発見はあり得ることだし病気なんだから回復後も記憶が消えないのは当たり前。
過去の殺人の記憶に苦しむ彼らを社会は>>続きを読む
シングルマザーの孤独を胸くそホラー作品として見事に昇華させた「ババドック」
その監督の第二作目は、19世紀はじめのオーストラリアを舞台に、イギリス軍による女性虐待とアボリジニ迫害の二段重ねで、蹂躙され>>続きを読む
母親が勤める密造酒工場の売り子として働くスサ(床屋のオンザ眉毛カットにも耐える美少年ぶり)。
学校にも行かず、重い瓶を持って街までの長い長い道のりをひたすら歩く。
街に出ればチンピラ二人組からみかじめ>>続きを読む
何度反芻しても名前が覚えられないイオセリアーニ初鑑賞。
練習合宿をしに農家へとやってきたトビリシの四重奏団。農村の日常に彼らの非日常がつかの間クロスする。演奏練習が始まったとたん、ワラワラと湧き出し>>続きを読む
「37セカンズ」を観た方も観てない方も、とにかくたくさんの人に観てほしい。
エドウィン・マーカムの詩と、小さなライブハウスのシーンから始まる。ライブを終えたバンドのボーカルがマンションの前で車椅子の>>続きを読む
ところどころ、ひと昔前の映画観てるみたいな既視感。先生から渡されたルパートの作文読んで走る母さんとか(ていうか、選曲がね)神様の使いですかってなダイナーの老人とか。
逆にセリフは難解な言葉を使ってい>>続きを読む
親の離婚、大学受験失敗、やりたいことも夢もない、なんとなく潜り込んだ出版社でメッセンジャーボーイ(でもほとんどメッセンジャーしてない)やって、カーチャと出会って、童貞ならではの失敗の果てに、このままじ>>続きを読む
枯れてしまった梨の木の苗木を求めて街に出たルカじいさんと孫。
てっきり昔の話かと思いきや近代化した街並で、出で立ちが完全に浦島太郎チック。でも行き交う車を堂々とせき止めて老婦人をエスコートするじいさん>>続きを読む
一家に起きたある悲劇を背景にして、喪失・贖罪・再生を描いた作品。
震災がもたらした影や障害者に対する差別、さりげなく難民問題まで入っていたりする。
この手の日本映画は盛り込み過ぎて失敗するパターンが多>>続きを読む
悲しみと無念の思いが中心だった劇場版に「怒り」を増加させた5時間20分。
劇場版の14人からおそらく証言者の数は倍ほどになっている。かなり核心に迫っているものもあれば、ちょっと違和感を感じたものも。>>続きを読む
アブハジア紛争に巻き込まれて家を失い、前の住人の痕跡が生々しく残る家に越してきた一家。
人々が入れ替わり立ち替わりその家に住むのを見続けてきた姉妹とその娘。
娘は誰かと交流を持つことに飢えていたかのよ>>続きを読む
高利貸しのもとで借金の取立てを担うユンと、ベトナムの伝統歌劇“カイルオン”の花形役者リン・フン。はじめは反目していたふたりが“カイルオン”によって結び付けられ思いを交錯させる、たった数日間のボーイミー>>続きを読む
未体験ゾーンラスト。
虚言癖+摂食障害という「愛情に飢えてます」が分かりやすいメンヘラさんと、30年前に行方不明になった娘を探し続ける夫婦の、哀しい家族ごっこ。
ミステリーとかスリラーと思わせて、極>>続きを読む
マウンテン・トリロジーってなんやねんって思ったけど、たしかに見晴らす限り山・山・山、圧倒的山映画だった。
文明とは無縁の生活をしながら、街を「下」と呼ぶ不遜さといい、景色の広さに対して、この家族が持>>続きを読む
美術商というのはつくづく不思議な商売だと思う。
一攫千金欲と目利きと呼ばれたい名誉欲が拮抗している感じ。
そのバランスを崩したらとたんに破綻する危うさを持っている。
オークションハウスで目にした一枚>>続きを読む
爆撃が老若男女昼夜問わず容赦なく襲いかかり、おびただしく血を流した人がそこら中に倒れている。
兄は小さな弟を、母は子を抱きしめる。
立ち会う者はせめて安らかにと願うほかになすすべはない。
人々の命と>>続きを読む