フランスの英雄で戦場においては天才と呼ばれたナポレオン。
妻ジョセフィーヌとの関係から見れば身勝手な愛に嫉妬、怒りと器の小ささが露呈する。
史実とはかけ離れた部分もあるようだが、英雄として名を刻む彼の>>続きを読む
乾いた夏のシチリアでバイク事故で出会ったジャンニとニーノ。
惹かれ合いう二人の姿は異性間であるとか同性間であるとか関係なく微笑ましくて幸せで輝いてみえた。
本当に素晴らしいシチリアの風景にジャンニとニ>>続きを読む
登場人物たちほぼ全員が自分勝手。
事態をどうにかして自分の都合のいいほうへ、利のある方へと動かそうとしていてそこが笑い所だった。
自分勝手と一括りにしたけれど間抜けな男たちに対して自らの人生を切り拓こ>>続きを読む
大好きティミーでウォンカを見られる幸せを噛み締めながら初日に映画館へ。
しっかりミュージカルだったがそれがとても良かった。ファンタジーでありつつ家族愛や仲間との友情もしっかり描かれ、コメディ部分からの>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
音に反応する特殊爆弾を使ったテロが発生。脅迫された元海軍副長はこれをどう防ぐのか。
サウンドボムを巡るテロリストとの攻防や、時間や加えて音との戦いがメインと思いきや。映画の本質は冒頭から描かれる潜水艦>>続きを読む
原作既読。原作よりはソフトにけれど軸になる部分はしっかりと描かれていた印象だった。
この世界に自らを繋ぎ止める重しを探す人達が(世間的には)偽りであろうと誤魔化しであろうとそれを手に入れたことは有り難>>続きを読む
ミュージカルだった。
情報を入れずに見たので驚いたけれど主人公二人が踊って歌う姿は想像していなかった分新鮮ではあった。
深い愛情があるのに不器用でそれを表せない夫を演じるリュ・スンリョンが素晴らしく良>>続きを読む
アフガニスタンで起こったタリバンによる韓国人23人拉致事件を元に描かれた本作。
交渉が中心となるためかバリバリのアクション映画ではなく心理戦を交えた骨太な印象を持った。
人命と政治的な思惑のせめぎ合い>>続きを読む
まずは映像の美しさよ。
素晴らしい完成度だった。
アルフィーの無垢な姿に心奪われる。くりくりの瞳から涙を流す様をみたらとても機械だなんて割切れない。尊重して愛する存在として受け入れていくジョシュアの姿>>続きを読む
大好きだったドラマ。7年たって劇場で。
コロナ、テレワーク、グローバル化にLGBTQ など世の中の変化は目まぐるしい。正和、まりぶ、山路それぞれが四苦八苦している様が微笑ましく滑稽で懐かしさに胸がいっ>>続きを読む
19世紀末、先住民オセージ族の土地から石油が発掘される。その利権を巡り白人達による連続殺人が繰り返されるのだが、白人側に全く悪びれる様子がなくオセージ族を人と思っていないのが心底気味が悪い。
底が浅く>>続きを読む
江戸時代庶民の笑い絵として普及していたと言われる春画。今や芸術作品として鑑賞される春画についての春画先生の解説を面白く聞く。
物語は弓子(北香那さん可愛らしくて美しい裸体だった)の変化が興味深い。後半>>続きを読む
ユ・ヘジン×ヒョンビンペア再び。
ヒョンビンのかっこよさ(銃を構える姿はまことに眼福)は鉄板だが、やはりヘジン氏の飄々としたユーモアは作品に欠かせない。
ダニエル・ヘニーの出演でバディものとしては少し>>続きを読む
イ・ジョンジェ初監督作品。盟友チョン・ウソンとのダブル主演ということで楽しみに観る。
北朝鮮のスパイを炙り出すというスパイものの面白さを保ちつつ全斗煥による軍事クーデターや光州事件など現代韓国史に深く>>続きを読む
情緒不安定で極度の人間嫌い。一体何が彼女をそうさせているのか彼女自身もわかっていない。一癖も二癖もある危なっかしいバーナデットもケイト・ブランシェットが演じるとなんともチャーミング。
唯一心を開いてい>>続きを読む
仕事も家庭も自らの体調さえうまくいっていないフィリッパ。いつもどこか鬱屈した表情で思い切り笑うことも少ない(サリーホーキンズはまり役)。
勝者によって歴史が捻じ曲げられた可能性を肩書きのない女性が見つ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
関東大震災直後、千葉県福田村で起こった集団虐殺事件が事実を元に描かれる。
普通の生活を送っている村民たちが村を守るという「正義」のため惨殺に走る様は恐ろしく、体中に力が入り緊張で苦しくなるほどだった。>>続きを読む
リメイク作品とは知らずに観る。
イソンミンとナムジュヒョクペアのすかっと見られるアクションものかと想像していたが色々違っていた。
ジェイソンの60年をかけた復讐の対象を知った時日本人としては居心地悪く>>続きを読む
イランの砂漠地帯を車で旅する家族。
どうやら行き先を知らないのは次男と観客である私達のようだ。
物語が進むに連れてこの旅は長男との別れを内包したものだと分かってくる。
長男が生きるための決断を後押しし>>続きを読む
マブリーとチョン・ギョンホペアを楽しみに観る。マブリーのぶっとい腕は今作では炸裂せず。
胡散臭いテデク(マブリー)よりももっとジウ(チョンギョンホ)の方が胡散臭い。整形外科のプロには見えず。
そのせい>>続きを読む
原作は未読だがドラマが好きで映画公開を楽しみに初日に鑑賞。
予告を見ると犬神家の一族的ストーリーかと予想したけれどもう一捻りあって前半と後半では見えるものが違い厚みがあった。
整君の言葉は今作でも刺さ>>続きを読む
モードでアートでシンメトリーなウェスワールドを堪能した。美しい。
(キュートにさえ見えるキノコ雲にはぎょっとしたけれど)
物語は二重構造になっていてそう説明されて見ているのに混乱してくる。頭でなく感覚>>続きを読む
まっすぐ前を向いて無心に踊る高校生ソヒ。
学校から紹介されたコールセンターでの職業体験(という名の労働力搾取)は徐々に彼女を俯かせ自暴自棄にし、やがて無気力で空っぽにしてしまう。
自死を選んでしまった>>続きを読む
物語は同じマエストロとしての道を進む父子の確執を描くものだか、展開は意外とシンプル。それに比して人間関係がややこしいのはさすがフランス映画といったところだった。
舞台から降りる父の姿には哀愁が漂ってい>>続きを読む
かつてドイツには男性同性愛を罪とする刑法175条が存在した。この刑により入出獄を繰り返すハンス。
物語は1968年、1945年、1957年の三つの時代を行きつ戻りつしながら進んでいく。
当初175条受>>続きを読む
主人公フレディは父母に見捨てられ養子縁組によってフランス人として育つ。
実の両親を探すフレディが、出会った韓国人男性から「一般的な韓国人の顔してるよね」と言われる場面が印象的だった。フランス人として育>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
バービーよりリカちゃんで遊んだ。バービーは外国人味が強くて馴染みがなかったことを思い出す。
まずはバービーランドのポップさと可愛らしさに心踊る。マンゴットロビーのバービーは衣装といいスタイルといい人形>>続きを読む
監督本人の実話を元にした作品。
ゲイであることを理由に母に捨てられたフレンチ。生きる場所を求めて海兵隊に志願する。
海兵隊での厳しい訓練や差別に屈することなく自らを貫くフレンチ。 そう生きるしかなかっ>>続きを読む
台風接近のためお籠りした日にのんびり楽しめる作品を探し、パクソジュン×IU の最高な組み合わせも楽しみに観る。
「ホームレスサッカーワールドカップ」実在するこの大会は知らなかった。
ホームレスが集まっ>>続きを読む
恥ずかしながら「シモーヌ・ヴェイユ」という人物を知らずに観る。
中絶法の可決を実現し、刑務所囚人やエイズ患者など弱く痛めつけられる人々の人権を守るために奔走する。一筋縄ではいかないこれらの戦いを強い信>>続きを読む
内戦とテロの傷跡が色濃く残るアルジェリアが舞台。
理不尽さに押しつぶされそうになりながらも自分らしさを貫き強く生きる道を選ぶフーリア(リナ・クードリ素晴らしい)。
彼女のまっすぐな眼差しが胸に突き刺さ>>続きを読む
アートでおしゃれ。
菜摘(吉岡里帆)と優(松本まりか)のパートが交互に描かれて物語は進む。
正直ストーリー自体にはあまり惹きつけられるものがなかったけれど4人の登場人物達それぞれの個性が光っていた。ど>>続きを読む
大満足!
トムが走る走る走る。
次々に繰り広げられるアクションシーンに一時も目が離せず高揚感が続く。
パート2 が今から待ち遠しい。
賛否両論、様々な考察が飛び交う中、第一は観てよかった。
なんの情報もなく(主題歌が米津玄師であることは知ってた)観るのが結局正解であった。
不条理な世を生き抜くために私はどう生きるか。投げられた問いは>>続きを読む
インディの「老い」を前面に出した作品だった。良い悪いはともかく心配が先に立ってしまって。
過去に閉じこもろうとするインディの目を覚まさせるヘレナの一喝がよい。若い世代の強さを垣間見たシーンだった。
イ>>続きを読む
リメイク作品とは知らずに鑑賞。
手の込んだ作品であった。
それぞれが口にする「真実」はどれもが本当のようで誤魔化しのようで。
何を言ってもネタバレになりそうなので多くを語らないけれど、深読みせず予測せ>>続きを読む