非常に見応えのある作品だった。
ハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行をニューヨークタイムズ記者二人が暴いていく過程が丁寧に描かれる。
心身ともに傷だらけになりながら自らの身に起こったことを訴える姿を知>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ソン・ガンホ×イ・ビョンホンを楽しみに。
究極の密室ともいえる旅客機内でのバイオテロという設定はコロナ禍も相まって興味深く、急降下する旅客機内で乗客が吹き飛ぶシーンなどには息を呑む。
ところが物語が進>>続きを読む
完全に客観性を欠いたスコアである。
7人揃っている。
歌っている。
踊っている。
それだけでもう胸が一杯。
今年の劇場鑑賞一本目は滝藤賢一さん目当てでこちらを。
美しくて寂しい。所作の美しさや佇まい、たくさん研究されたのだろうと想像できる。
ズブ子役前野朋哉さんの体当たり的な役作り、モリリン役渡辺秀さんのど>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
新年明けて1本目はこちら。
お正月休みにのんびりと。
一作目より軽めの仕上がりに思うが二転三転するストーリーに最後まで飽きることなく観た。
どこかとぼけた探偵役をダニエルクレイグ自身も楽しんでいるよう>>続きを読む
今年の劇場鑑賞納めはこの一本。
今年一年たくさんの韓ドラや映画でお世話になった俳優陣に楽しませてもらった。豪華!
高校生から熟年カップル(死語?)までそれぞれの人生を反映するような物語たち。
各々深掘>>続きを読む
聴覚障害をもつボクサー、ケイコの日常。
不安や葛藤に潰されそうになったり、踏み出せない一歩に苛立ちを抱えるケイコ。どことなく不機嫌そうにみえる彼女を淡々と演じる岸井ゆきのさんが素晴らしかった。
ボクシ>>続きを読む
温かなお伽話を見た気分。
ハリスの歳を重ねても自分の夢や欲望に忠実でありたいと思う姿が、周囲の人々の考え方や人生までも変えていく。素敵であった。
Dior のオートクチュールが本当に美しい。ハリス同様>>続きを読む
あのことってなんのこと?
前情報を全く入れずに鑑賞した。
中絶が法的に許されない1960年代のフランスで望まぬ妊娠をしたアンヌ。堕胎の試みを幾度も試すが無駄に時が流れるばかり。
映し出されるのはアンヌ>>続きを読む
今スクリーンにいるのは宮松なのか山下なのか。現実の生活なのか演じる姿なのか。
境目が曖昧でずっと落ち着かない気持ちで観る。この不安定で不穏な空気こそが主人公の心象風景なのだろうか。
香川紀之あっての一>>続きを読む
静かな静かな物語たち。
IU 目当てで出掛けてみたが彼女の出演はほんの少しだった。
主人公チャンソクが耳を傾けるのは、老いであり思い出であり死であり。
チャンソク自身も抱えるそれらは私自身の中にも確か>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
俳優陣の芸達者ぶりが目を惹く。
マンス役のチャ・スンウォン(ついチャおばさんと呼びたくなる)が良かった。前半の嫌らしい隣人ぶりが特に好み。
実際に起こったら大惨事のとんでもない事故を描いているけれど、>>続きを読む
前作よりも面白くなっている!
ミステリーとしての展開もおもしろく、エノーラとホームズの関係も温かみが増している。
底辺で踏みつけられる女性たちが立ち上がる様は見応えのあるシーンだった。
エノーラとテュ>>続きを読む
不治の病、余命。重いテーマである。
あと10年の命であったら自分ならどう生きるか、自問自答しながら観る。
それと同時にこれが我が子ならとも考える。
「死にたくない」と泣く子を抱く母親に感情移入し過ぎて>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
あー、とんでもなかった。
世界一予約の取れないレストランに意気揚々と乗り込む面々。孤島に着いた時から不穏な空気が漂う。
シェフ登場から静かに狂気が満ちてきて、シェフが手を打ち鳴らすたびにビクッとする。>>続きを読む
鑑賞前から個性派揃いのキャストに期待が高まる作品だった。
歴史的に重い背景がありつつ作品自体はコメディタッチで華やか。
クリスチャンベールのどこか奇妙でタガがはずれたような演技には引き込まれるし、マー>>続きを読む
マブリーとソンソックとなれば観ない選択肢はない。
マブリー前作よりデカくなっている??
ソンソックの悪役ぶりも見もので返り血を浴びた姿はまさに『狂人』。バス内でのソクトとの対決には息を呑んだ。
相変わ>>続きを読む
犯罪都市2 鑑賞前におさらいとして観る。
マブリーの魅力炸裂!気は優しくて力持ち。彼が画面にいるだけで安心感が漂う。
ぶっとい腕から繰り出されるビンタには何者も抗えない強さがあって痺れる。
ドラマでは>>続きを読む
原作は未読。
チェ・ウシク目当てに鑑賞した。
グレーゾーンに立ち巨悪を追い続けるガンユン。どこか世捨て人のような佇まいで冷静沈着に見える彼の内面に強い使命感があるのが伝わる。そんな彼に感化されていくミ>>続きを読む
振り込め詐欺の被害者となった妻や仲間達の復讐のため組織に潜入するソジュン。
いつバレるかとハラハラと手に汗握る。
テンポよく進むストーリーとアクションに釘付けになった。
キム・ムヨルが捻れた薄っぺらな>>続きを読む
孤独死や引き取り手のない遺骨など重めのテーマを扱いながら、主人公のマキモトが空気を読まない(読めない)設定であることで周りとのズレでくすっと笑える。
マキモトがなぜこれほどまでに人の死に固執するのか、>>続きを読む
親がかつて子供であったことは当たり前なのに忘れたり気づかなかったりする。
ネリーが森の中で出会ったマリアンは「子供の頃のママ」。
二人の過ごす時間は暖かく楽しく冒険に満ちていて見ている側も自然と笑みが>>続きを読む
やはりこのメンバーは良い。
3人の相性が良く安心して鑑賞した。
原作既読。コンパクトになる分幾分薄味になっているものの本質は損なわれず映画化されているように思う。
湯川教授はますます人間味が増している>>続きを読む
透明感のある映像をのほほんと見ていたけれど含まれる問題は重く、これまで直視を避けられていた女性の「性」の様々だった。
生理、出産、中絶などどこかはっきりと口に出すことが後ろめたく感じる(と教育されてき>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ファンジョンミンが本人役で誘拐されてしまう物語。
ファンジョンミンがこれでもかと痛めつけられ、涎をダラダラ流し何ならおもらしも。
それでも隠れていた黒い部分が出てくる訳でもなくずっと見る側が想像する彼>>続きを読む
金大中大統領とその側近厳昌録の実話ベースの物語。
チャンデが打ち出すネガティブキャンペーンの数々はエンタメとしてみても面白く、ほぼ実話とのことに驚く。
「大事なのはどう勝つのかではなく何のために勝つか>>続きを読む
日本であって日本でない国。
日本人としては突っ込みどころ満載で笑うけれどそれもまた作品魅力の一つだった。
伊坂幸太郎ファンとして原作は勿論既読。
ハリウッドが娯楽映画にするとこうなるのね。クレイジーな>>続きを読む
白鳥は死ぬ間際に最も美しい声で歌うという伝説からの「スワンソング」。
パット役のウド・キアが素晴らしい。
弱々しくしょぼくれた姿から背筋を伸ばし優雅に指輪をはめる姿への変貌はかつての彼自身を取り戻して>>続きを読む
夏の終わりに見るのにぴったりの作品だった。
1986年の長崎を舞台に少年二人の夏休みの冒険が描かれる。
物語の展開には既視感があり予想を超えなかったけれど、少年たちを囲む大人たちが皆優しいのが印象的。>>続きを読む
余命宣告を受けたウードが親友ボスと元カノを訪ねる旅に出る。
あるあるなロードムービーかと想像していたけれど、捻りが効いていた。深夜ラジオのDJやカセットテープなどの仕立てもノスタルジックで引き込まれる>>続きを読む
題名は「フォードvsフェラーリ」であり、その通りなのであるが、マイルズとシェビーの絆に光が当たり彼らが大企業フォードと戦う物語でもあった。
ル・マンレース中、ピットでのシェビーの小狡い行動にくすっと笑>>続きを読む
不思議な作品。
怪しいレントゲン写真や、独り言の多いなまず、突如現れるシンクホール。それぞれに意味はあるのかないのか。
現実からふんわり浮き上がっている物語に、私も思考から離れて漂うように楽しんだ。>>続きを読む
実話に基づく物語。
韓国の歴史を浅い知識としてしか理解していない身である。そのため物語の真意には到底思い及ばずながらKCIAの内情や大統領暗殺を堂々と描く胆力に感服する。
イ・ビョンホンの名演を堪能し>>続きを読む
倍賞美津子さん演じるミチの息遣いや横顔、後ろ姿から沢山の感情が伝わる。
それは無念や絶望だったり、少しの喜びや希望だったり。
リアルであった。
法案自体は非現実的であっても日本が向かう先はこの方向なの>>続きを読む
ソマリア内戦に巻き込まれた南北の外交官と関係者たち。国としては和解できずとも命の危機に瀕して渋々ながら協力していく面々の様子が描かれる。
終盤のカーアクションでは心臓がバクバクして息つく暇もない。いや>>続きを読む
まずは俳優陣の豪華さよ。
その中でもやはりソン・ガンホ氏の演技は圧巻で、人身売買という非道を働きながらも優しさや哀れみ悲しさ、たくさんの感情が層になっている様に引き込まれた。
描かれるテーマは赤ちゃん>>続きを読む