きょうさんの映画レビュー・感想・評価

きょう

きょう

MAMA(2013年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

行方不明になった姉妹だけが視る "ママ" にまつわるホラー映画。

ダークファンタジーな雰囲気で序盤の暗闇からサクランボが転がってくる所や、5年の歳月を経て姉妹が野生動物のようになってしまう始まりはか
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.0

話を聞かないゴジラパイセンと苦労の絶えないコングの兄貴の "居場所" を探す物語。

後づけ上等・ご都合上等の頭空っぽで見れるエンタメ全振りの映画。
どうしても余韻が薄くなりがちな部類だが、それはそれ
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.0

儚げな佇まいだが肉食系な主人公フリアンの苦悩と罪をじっくり描くヒューマンドラマ。

前作『マジカル・ガール』のような突飛さは無いが、"見せない演出" は健在。
特定人物がアップになると、画面外の音だけ
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.5

大枠だけを見ると「余命幾ばくも無い娘のために高額な魔法少女のコスチュームを入手すべく父親が奔走する」物語。

だが其の実描かれるのは、"手に入れたい" または "手放したくない" という純粋な願いから
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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.0

バーバリアン=野蛮人、未開人
…なるほど。

デトロイトの廃れた地域にある宿泊先でダブルブッキングとなった男女が出会い、不気味な地下室を発見する所から始まる本作。
ビル・スカルスガルドの微妙な信用でき
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キュア ~禁断の隔離病棟~(2016年製作の映画)

2.0

期せずしてミア・ゴス出演作品を連続で鑑賞。

金融マンである主人公が遠方の療養所へ社長を迎えに行くが、事故に遭いそこへ同じく入院する事になってしまい…というお話。

療養所が元々は城だった事もあり、「
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

「殺人を犯した者は死刑になるが、多額の費用を払えばクローンを身代わりにする事ができる」という奇っ怪な設定に惹かれる。
これをリゾート地側が裕福な観光客目当てに敷いている制度というのも厭らしい。

祭り
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

今度の舞台は、前作で解き放たれた恐竜との共存を目指す "世界"!

『ジュラシック・パーク』シリーズからアラン・グラントらが参戦し、新旧キャラクターの共演好きには歓喜の内容となっていた。

新旧キャラ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

"原爆の父" こと、J・ロバート・オッペンハイマーの半生を描いた重厚なヒューマンドラマ。

登場人物が多くテンポも早い、おまけに時系列も入れ替わり情報過多と事前に知ってしまったため、史実と割り切り少し
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.5

この時代のクライム映画は何だか沁みる物がある。
ダイヤ強盗に失敗したとある犯罪グループのいざこざが描かれる作品。

低予算感は否めないが、長回しで飛び交う怒号や距離のあるカメラワークなど、まるで舞台を
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ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

3.0

"━━完璧とは、何も足せない状態ではなく、何も削れない状態のことだ。"

建築家の主人公に執拗に絡み、不快・恐怖・愛の三篇からなる自分語りをし続ける女性。
その会話劇が本編の大部分を占めており、舞台も
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変な家(2024年製作の映画)

2.0

ジャンプスケアとデカい効果音頼りのジャパニーズ・ホラーは許すまじ(過激派)。

決めつけが過ぎた気もするが間取りの違和感から推理/考察していくミステリー要素や、たまに挟まるPOVの緊張感は純粋に楽しか
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.0

愛と自信と哀愁を纏う "ドッグマン" を演じたケイレブ・ランドリー・ジョーンズがはまり役すぎる映画。
そしてCGではない本物の犬がたくさん見られる!

留置所で精神科医に語る証言をもとにドッグマンの人
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仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング(2024年製作の映画)

3.5

道長、オマエほんま…

大智、オマエもっとしっかり…ジャマトの管理を…

そんな映画。

滾る挿入歌と坂本監督による激しくリッチな画作りも楽しめた。
残された者達こそが未来を変え、未来に生きる者だから
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.0

女優ってすごい。

スパイ小説のベストセラー作家の主人公が "預言者" として本物のスパイ組織に狙われる事になり…?!というあらすじ。

そこから伏線をバシバシ回収していく展開は見事。
ただ本作が難し
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炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)

2.0

ネコチャン…

オリジナル版は未鑑賞。
思ったよりも『ザ・ボーイズ』な世界観にまずビックリ。
そして全体的にぼんやりしていて、残念ながら盛り上がりに欠ける作品に感じた。

要因としては節々から予算の都
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

おもてたんと違った…!
自分の思慮と感受性の浅さが悔しくなる映画だった。。

犯人探しのミステリー物かと思いきや、もはや法廷ドキュメンタリーに近い緊迫感と生々しさ。

「真相の追求」ではなく、証言や検
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.0

息子を殺された復讐を果たすため、死の淵から蘇った男が生きて、生きて、生き抜くお話。

言ってしまうとそれだけなのだが、まず雄大な凍える大自然がとにかく美しい。
それとは裏腹に熊、吹雪、激流、崖など等身
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

大いなる責任を担い、大いなる力を宿したマダム・ウェブ誕生の物語。

「マーベル初の本格ミステリー」を謳っているが、鑑賞側には情報が全部開示されるのでミステリーと感じるのはきっと劇中の登場人物だけ。
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

混沌と秩序が渦巻く3時間の旅路。

無法地帯全開な序盤がピークな感は否めないが、全編通して理不尽な不快感を浴びせてくるシュールとコメディを反復横とびする作風はかなり好き。

行動が異常だったり存在が異
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ブルービートル(2023年製作の映画)

4.0

DC映画に現れた新たなヒーロー・ブルービートルのオリジンが描かれる。
なぜ原作で3代目ブルービートルであるハイメ・レイエスが本作にチョイスされたのかも、見ると色々と納得。

お話はシンプルで王道ながら
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ザ・クロッシング(2021年製作の映画)

3.0

内乱により村を追われた姉弟の逃亡劇。
世の中のグレーな領域に触れるテーマは重いが見やすい作品。

筆触の残る溶けるような独特なアニメーションが印象的。
色々な場所で人との出会いがあり、雰囲気や色彩もガ
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仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

4.0

あの時のプロデューサー、あの時の監督、あの時の脚本家、あの時のキャスト…。

あの時の味と感触が詰まった純度100%の仮面ライダーファイズの続編だった。
もうそれだけで胸がいっぱいになってしまった。
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ドント・ハングアップ(2016年製作の映画)

2.5

イタ電迷惑系ストリーマーに天罰が下る!いたずらはやめよう!

限られたロケーションながらカメラがシームレスに近づいたり遠のいたり、窓や鍵穴を通る動きが面白く、序盤〜中盤は結構リッチな画作りを感じる。
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

"人生をやり直す機会" を得た主人公ベラが世界を巡って色々な価値観の人と出会い、冒険と実験を繰り返すことで世界の残酷さと「自分」を学んでいく人間讃歌。

空想感のある少し非現実な世界観に奇天烈なBGM
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火山高(2001年製作の映画)

1.0

オラついてる見た目の主人公が想像以上に呑気で消極的。

故に序盤のコテコテ面白ヤンキーバトルは楽しかったが、中盤からは話のまとまりが無くなりだし存在が空気に。。
ガッツのあるライバルの方がどんどん気に
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

2.5

二人の男の友情を真摯に、そしてその果てに辿り着くべきはどこかを描いた作品。

嫌いじゃないが面白いかは上手く語れず…でも良い映画だった。

日常の時間経過をただ見守るかのようなノスタルジックな長回しが
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マーターズ(2007年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

前半は監禁・虐待された少女リュシーによる15年越しの復讐劇、後半はリュシーの親友アンナが遭遇する監禁・虐待事件の真相とその顛末が描かれる。

まさか金持ち老人達が事前に死後の世界を知りたいがために、拉
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

2.5

冒頭の感謝祭でのスーパーマーケット暴動事件から「あぁ〜愚か愚か!!」とニヤニヤが止まらない、古き良き雰囲気を演出したスラッシャー映画。

殺人鬼による犯行もさくさく人体が破壊されていくので小気味いい。
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.0

相変わらず本当に現代の海かってくらいに多種多様な生物や国やテクノロジーが出てくる、テンション高めのエンタメ・バディムービー。

王妃メラとの子供に見せる父親の姿、前作《海の覇王》ことオームに見せる兄の
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ペット 檻の中の乙女(2016年製作の映画)

2.5

Love is Sacrifice...。

あらすじから予想の斜め上を行く捻くれ展開!

序盤は主人公のコミュ障さがいたたまれず、監禁場所が職場の地下というガバガバさ等の詰めの甘さにヒヤヒヤするが、
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ノセボ効果とは「薬として効果を持たないにも関わらず思い込みで有害事象が現れること」らしい。つまりプラセボ効果の逆。

そんな効果を "呪(まじな)い" で起こし依存させ、ファストファッションの労働問題
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.5

結婚記念日の恒例、妻からの宝探しクイズ。
5年目の今日、気晴らしの外出から夫が戻ると不審な点を残し妻は失踪していた…。

デヴィッド・フィンチャー監督の淡々とした空気感の画作りに引き込まれ、展開が進む
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アパートメント:143(2011年製作の映画)

3.0

科学で心霊現象を検証しよう!というモキュメンタリー映画。
なんだか『コワすぎ!』味を感じる。

80分の中で調査班が怯まず意欲的でガジェットもどんどん出てくるし、霊障もガンガン起きるしで思ったよりもエ
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

2.5

自業自得・オブ・ザ・デッド。

降霊術を若者のSNS映えするような設定にしたのは面白かった。
ドラッグのメタファーというのも納得のぶっ飛びっぷり。

だが、事前の期待値が高すぎたか…。
主人公の孤独を
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