きょうさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.5

『ブレードランナー』のテイストをしっかり引き継いだ続編。

相変わらずの退廃的で暗いトーンの映像や、ざらついた重厚なBGMが好き。
Kを巡る展開も自身をレプリカントだと自覚しているからこそで良かった。
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ディレクターズカット ブレードランナー 最終版(1992年製作の映画)

3.0

レトロフューチャーなハードボイルドSF。
東洋アクセントの退廃的な街並みや雰囲気は、AKIRAや攻殻機動隊に影響を与えたというのも納得。

ただ、この時代に初めての鑑賞となってしまったため逆に新鮮さが
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アマデウス ディレクターズ・カット(2002年製作の映画)

3.5

ピーター・シスの描いたポスタービジュアルに惹かれて鑑賞。

この手の映画はあまり見た覚えがなく、いきなりのディレクターズカット版。
あらすじも『モーツァルトの話』くらいの知識で臨んだが、想像以上に楽し
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ウィッチ(2015年製作の映画)

4.0

その信仰深さが最悪な形で仇となる。
魔女裁判に至る人間の心理的過程を概念的に描いたような作品。

一貫した不気味な空気・画作りに脱帽。
オカルトなストーリー含め、非常に好みな映画だった。

姉トマシン
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『ウエスト・サイド物語』自体初見なので、ストーリー重視で鑑賞。

ジェッツもシャークスも若い、若いなぁ…
マリアは愛に生きすぎてるなぁ…という印象が強すぎて残念ながら感情移入できなかった。

トニー君
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バトルシップ(2012年製作の映画)

4.0

呼び寄せてしまったエイリアンと戦う、勢いと熱さで突っ走るSF映画。
理屈とか現実味とか細かい事はたまにはいいじゃない!

判断ミスからの失敗や死者をたくさん出してしまう部分も描かれるが、色んな国の人・
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バオ(2018年製作の映画)

3.5

中華まん太郎との思い出が出ていった息子とリンクするのエグい。

最後は思わず笑顔になった。

自分の思い通りに行かない歯がゆさと、それ故にやってしまった事への後悔が上手に表現されていた。

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.5

抑圧された思いの解放や思春期の変化をレッサーパンダへの変身で描写しているのは面白い。

感情豊かでモフモフな動きがとてもキュート。
変身/解除を利用した月歩じみた技も笑った。

ストーリー自体は正直あ
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良いビジネス(2017年製作の映画)

3.0

タイトル・フォントとポスタービジュアルのちょっと抜けたギャップが好き。

裏目に出る未来しか見えなかったが、世界観というか種族間の立ち位置は分かりやすくSFしていて良かった。

5分の作品なのでお気軽
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.5

前評判の通り、理不尽の極み。

造り手がグルなので、被害者側の勝手は決して許されない。
社交的でもっともらしい事をべらべら喋り、あくまで観客のためのゲームですよとのたまうサイコパスさ。

OPから「オ
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.0

情緒、人体と痛みへのフェティシズム。

ポスタービジュアルに惹かれ、あらすじを流し読みして挑んだ本作。
とにかくぶっ飛んだ凄まじい物を見たという余韻。

108分とは思えない濃密さを映画館だからこその
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モービウス(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

SSU(SPUMC?)新たなアンチヒーローの誕生!

ツッコミ所はあれど素直な作りですんなりと見れた。
悪く言えばもっと深みが欲しいところ。
でも全然嫌いではない。

コウモリの能力を視覚化するにあた
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ランダム 存在の確率(2013年製作の映画)

3.0

彗星が近づく夜のシュレーディンガーの猫。

アイデアが面白く、オチまでの流れは秀逸。
ほぼワンシチュエーションである事を上手く利用した構成になっており、SF要素と人間性を絡めた展開は好み。
ただ、いか
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シンドバッド 七回目の航海(1958年製作の映画)

3.0

ついに見た、レイ・ハリーハウゼンのストップモーション・アニメーション!

サイクロプスやドラゴンなど味のあるデザイン、約60年前に作られた実写と人形が組み合わさった特撮アクションが素晴らしい。
骸骨剣
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

2.5

ポスタービジュアルの秀逸さから興味を持って鑑賞。

中身としては、あらすじの通りひたすらにご老人が酷い目に合わされる教訓的な映画。何となくもっと鬼畜な内容かと思っていたので、劇中の仕打ちはそれほどでも
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ツリーから離れて(2021年製作の映画)

3.0

子供の探究心と純真さ、親の愛情と厳しさがよく描かれていたと思う。

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.5

魔法を授かった家族と、その中で唯一魔法を授からなかったミラベルのお話。

ラテン系ミュージカル調のアニメーション、滑らかに動き踊るキャラクターは流石のディズニー。
ポップで華やかなビジュアルは見ている
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仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル(2022年製作の映画)

3.5

「火野映司ならそうする」を体現した完結編。
覚悟を持って決着に導いたこのストーリーは納得したし、受け入れていきたい。

…だが、尺や予算から見えるアラ、無理やりに見えてしまう本編のリフレインなどが個人
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

活動2年目の荒々しいバットマン!
バットマンが復讐者からヒーローとなる成長が描かれる。

ロバート・パティンソン演じるバットマンの儚げで狂気を帯びた佇まいはもちろんだが、何より音楽が良かった。
(聞き
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恋のクレイジーロード(2018年製作の映画)

3.0

『恋するけだもの』の前身。
走るバスの中での撮影がチャレンジング。

キャラクターの掘り下げは『恋するけだもの』に軍配が上がるが、グロテスクさ狂気度はこちらの短編の方がギュッと凝縮されている。
作品の
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恋するけだもの(2020年製作の映画)

4.0

出だしから倫理観ゼロの白石監督ワールド全開!

女装男の江野くんで一生笑える。ただ、その恋はひたむきが故…。

怪しい会社の従業員、スナック、女装男など多様な人物達の絡みが凄まじく面白い。
決着まで"
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ダンボ(2019年製作の映画)

3.0

とにかくダンボが愛らしい。そんな作品。

ティム・バートンによる色彩鮮やかで満足感のある絵面が見ていて楽しかった。

ダンボが空を飛ぶシーン、キャストとサーカスの客たちの反応が分かっていても頬が緩んで
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.0

実際の未解決事件を元にした映画で、ゾディアック事件に人生を翻弄される人物たちのドラマが描かれる。

大きく前中盤の刑事パート、終盤の漫画家パートに分かれるが、刑事パートがとにかく長く感じた。
展開が進
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忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER(2013年製作の映画)

3.0

懐かしい。。
ベッタベタの王道展開、ストーリーだけどそれがいい。

素面名乗りはやっぱり正義!!
傘が!いい!!

キャスト先導で企画しただけあって、やりたい放題してる感じも微笑ましい。

クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

3.0

『デビルズ・バックボーン』に続き、デル・トロ監督が描く幽霊が登場。
幽霊の描き方に類似点があり、直近に『デビルズ・バックボーン』を見ていたのでニヤリ。

雰囲気・ビジュアルに全振りしている印象で、スト
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.5

『キングスマン』結成を描く物語。

前2作と趣が異なり、ブラックジョークな演出や面白ガジェットはお休み。
カッコいいアクションは健在だが、かなり真面目な戦争映画の側面がある。

ラスプーチン・ダンスで
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デビルズ・バックボーン(2001年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

スペイン内戦下の孤児院を舞台として、デル・トロ監督が幽霊とは何かを描く。

タイトルやBlu-rayパッケージから自身の期待の方向性と齟齬があった。。
今回の所感を踏まえて、次見る時は見方が変わるかも
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ゴーストライダー2(2011年製作の映画)

3.0

前作から設定が改竄されている…?!
それはきっと大人の事情。

月日の経過でCG技術も向上し、前作よりパワーアップしたゴーストライダーの姿が見れた。
焼け爛れたライダースーツやバイクのビジュアル、ゴリ
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ジャッジ・ドレッド(2012年製作の映画)

3.5

メガシティに蔓延る犯罪者をジャッジ・ドレッドが裁きまくる!

無骨さを追求したようなバリバリの硬派アクションが魅力。
一方で、薬物スローモー使用者の視点では綺羅びやかで幻想的な画作りになり、ゴア表現も
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クロノス(1992年製作の映画)

2.5

石仮面を彷彿とさせる装置『クロノス』で、おじいちゃんが吸血鬼に…。

描かれるのは吸血鬼のスーパーパワー…ではなく、吸血鬼になってしまった哀愁や人間性の消失との葛藤。
口きかぬ孫娘の異常とも見える祖父
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オールド(2021年製作の映画)

4.5

『このビーチでは時間の流れが早い』。

このワンアイデアが非常に好み!
理由付けも一応理には適っている。
なので、ツッコミどころもあろうが個人的には気にならなかった。

あの手この手で時間の流れの早さ
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デビル(2010年製作の映画)

3.5

終わってみるとお話自体は非常にシンプルでさくっと見やすい。

エレベーターという閉鎖空間で続く緊張感は見ていて楽しいし、一転して警察側が大掛かりな調査をどんどん展開するので飽きも来ない。

ただ、残念
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリー調のPOVによって、全体的に不安さがマシマシになっている。特に床下かくれんぼのシーンは手に汗握った。。

ストーリーも後からあの話はそういう事だったのか、と点が線になる感覚が味わえる。
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仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!(2020年製作の映画)

3.0

安心安定の電王作品でした。
ショッカー戦闘員達が楽しそうで何より。