kyonkyonさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.8

フランス産の上質な一本。
至るところでフレンチな色が光り、感動しながらもとても小気味良く過ごせる。

ある日突然姉を失う都会パリの若者と、母を失う娘。そんな叔父と姪の絆と再生の物語。

「傷」を抱えた
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ナンシー(2018年製作の映画)

4.0

ド発掘良品発見。最近のだけど。笑
かなりノワールな作品

ヒトの「こうなってくれ」という希望的観測を裏切るように悪化していく物語
普通ならナンシーに情が入って仕方がないものだが、彼女の醸し出す底無しの
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.3

凄く凄く胸を締め付けてまだ解けない
クリップしてから久しく、漸く観れた。

独特の視点からのメッセージ性の強さ、ケン・ローチ流石である
ダニエル・ブレイクは、昔ながらの頑固で誠実で何より優しい硬派な老
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カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

3.6

観るかどうか迷いに迷ってのやっと観賞。
原作は途中から読んでおらず最近のカイジを知らないので、今回のストーリーもオリジナルなのか原作再現なのかは不明。

ファイナルと言うだけあり、今までの主要キャラも
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ペット・セメタリー(2019年製作の映画)

3.5

スティーブン・キング製作版のリメイク。
そちらは観ていないが、設定やストーリーから察するに、この映画もまた後世の作品達に多大な影響と刺激を与えたモノであることが分かる

演出は終始緊張感を煽られ、中々
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.7

丁寧に紡がれたホラーストーリー。
怖い事以外は基本的に好印象、よく出来ている。

何度も記述してしまっているがやはりホラージャンルは難しい。
人気作のギミックやオチが定義化され、以降同じモノはパクリと
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バティニョールおじさん(2002年製作の映画)

4.2

凄い発掘良作に出会ってしまった。
バティニョールおじさん。ジャンルはコメディチックに仕立てた社会派ヒューマンドラマか。

舞台はナチ支配下のフランス。独軍に占領され、政治的意思表示が難しい立場の中で、
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.4

前作に続き再観賞、リレビュー。

正直言って、3作の中では当時観た時から一番印象が薄くて、ほぼ覚えていない状態からの再観賞。

2からは16年が経ち、アル・パチーノ兄貴もダンディちょいワルオヤジになっ
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.8

前回に続き再観賞、リレビュー。

前作同様セピア色で構成された極めてクラシックな200分。
夏のイベントから始まる今作はやがて冬になり、寒い日々を迎えるマイケルやコルレオーネファミリーを彷彿とさせる。
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.8

最近どうしても観たくなって久し振りの観賞。Filmarks始めた昔に適当にレビュー書いたが、そんな自分に納得出来ず再レビュー。

映画史の中でも伝説的作品は紛れもない。今観ても、トップオブザトップに燦
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.1

こんな名作を漏らしていた私。
ようやく観れました。

監督スティーブン・ダルドリー×脚本リー・ホールということをさっき知って驚愕。確かに言われてみれば納得。

王道のヒューマンドラマだが、流石監督が舞
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続青い体験(1975年製作の映画)

3.6

結構前に前作を観て印象に残っていたのが、続編もあると知り軽い気持ちで。

導入から主演のあのラウラ・アントネッリに若干年齢が出てきてしまっていて少し残念になる。

普遍的な日常として描いているイタリア
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.0

ようやく観れましたシリーズ。
ずっと観よう観ようと思いつつ後回しが続き。やはり愚問の大作であった。

舞台はアメリカ、ベトナム戦争時のニクソン政権真っ只中。自由の国アメリカのもとでそれまでの政府が行っ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.1

そいやこれ公開当初映画館で観ましたが記録忘れてたので今。

前作ヘレディタリーに完全にやられちまった私は相当ハードルをあげて臨みました。予想通り予想を大きく裏切ってくるアリ・アスター。

「難しい」で
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ガラスの城の約束(2017年製作の映画)

4.7

私には年の離れた姉が2人、病気療養で無職の亭主関白な父は小さい頃から英才教育、DV、酒浸りのヘビースモーカーで、それら全てを支えてきた母がいる。
次女は私が小学生の時、父と縁を切るように家を飛び出し、
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.6

とっても「ワイズガイ」な映画を観ました。
なんで今まで観ていなかったんだってくらいの傑作偉作。

演出がとにかく素晴らしい。
とてもワルい、ダーティなアングラな話なのに、人物の表情から音楽、カメラワー
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.2

また1つ、とても教育的意義の高い作品を観る事になった。

語りたい感想なんて山程あるのだが、
まずはスパイク・リー監督、脱帽です。
日本ではイマイチピンと来ませんが、これが「現在」世に流れていることに
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

ようやく観れました。
やはり世論通り、観る世代によって賛否両論の別れる作品という印象。
ちなみに私は20代なのもあり恐らく半分位しか楽しめていない気がします。

シンプルな感想を羅列すると、
ロマン・
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僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.2

無類の犬好きがたまらない映画観ました第2弾。
この作品って本当にユニークかつ終始ハートフルで、日常で汚れきった私の心を全て洗い流してくれるような、そんな気分になる。

イーサンとハンナはより歳をとって
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.7

TSUTAYAでプッシュしてたので不意に手に取り。

とても素敵な作品
舞台はインド、大企業の御曹司の「旦那様:Sir」と田舎出身、未亡人の家政婦ラトナの恋愛の話。

全編通して音楽や映像はとても綺麗
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.7

ひょんなことから薦められて観賞。
愛するジェニファー・ローレンス主演じゃないすか。しかもスパイモノ。好み。

やはりスパイというと、目覚めて米ソ冷戦題材がマジョリティでありリアル。
なかなかロシア側を
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.4

ようやく見れたシリーズ。
何だか葛藤している観賞後。
でもユアン・マクレガー元気そうで、相変わらずカッコ良かった。

これスティーブン・キングが本当に続編書いた話の映画化みたいだけど、本当?
そもそも
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ドアロック(2018年製作の映画)

3.4

割と注目されている韓国映画のようです。
感想は割と複雑で、「斬新!怖い!」と「それはやらんでええだろ笑」と。

まずストーカーと猟奇殺人鬼の人物像をミックスしたのは以外と斬新。
ドアのオートロックをシ
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WITCH GAME/ウィッチ・ゲーム(2019年製作の映画)

2.4

導入はベッタベタ。若いイケイケの男女7人がスキーか何かしに田舎の山奥へ。
血の気の多いやヤツ、ビッチ、お人好し、謎キャラと手札は文句なし。

まぁそこでは魔女伝説があり、アクシデントに見舞われ、プライ
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めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)

4.2

これだけ「難解」な映画は久し振りだ。
そしてこんな名作をよくぞ今までスルーしていたものだ自分。

感想を言語化するだけで賛否が別れそうだが、テーマは「死」=「愛」なのだろう。
全く別の時間軸に生きる3
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

4.9

私は無類の犬好き、犬溺愛家だ。
観る前からある程度分かっていたが、こりゃ反則。ダメだ。可愛すぎて、感情移入し過ぎて見てられない。
初っ端からベイリー脱水状態になっていて悲しみと多少の殺意を覚える。
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.9

私が小説の中で一番好きな作品。
ようやくみれた。

蜷川実花色が漏れなく投影されていて、
かつ太宰の細かいエピソードや説もふんだんに盛り込まれていた。
「人間失格」という作品をどう捉え、想像しているか
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

5.0

ついに出会ってしまった。
私の中のラブストーリーの5.0
この先並ぶ事はあっても、私の中でこれを越えられる映画は出ないだろう。

まず設定がドンピシャ好み過ぎ。
アイオワ州の田舎、大自然と農作物と噂話
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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

4.0

とあるきっかけで再観賞。
現代の眼で観ると少し面白くもあるが、これが約20年前に作られたのだから驚愕。演出、編集のセンセーショナルさ、そして数多の名曲をマッシュアップ、サンプリング、リミックスするとい
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

漸く観れたシリーズ。
流石でした、
錚々たる受賞と世の評価、称賛と喝采を独り占めにした理由が分かった。

大きなテーマはUSやパラサイト等と並び、格差や差別といった深刻な社会問題に対する皮肉と問題提起
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カット/オフ(2018年製作の映画)

3.7

色んな意味で非常に楽しめた一本
カテゴライズするとサイコスリラーものか。

言及するとすればまず、構成・演出であろう。
話の作り方、テーマ、進み方が非常にSAWに似ている。似ているというよりはインスパ
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アップグレード(2018年製作の映画)

4.5

リー・ワネル×ジェイソン・ブラム!
寿司×お茶くらい間違いない。

めちゃめちゃオモロいですこれ。
先ずテーマ。AIの普及した世界だ。近未来を複雑に描く事はとても意義がある。スティーブン・スピルバーグ
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アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

3.7

アガサ・クリスティの作品

キャストが豪華。グレン・クロースには感服だが、新鮮なのはヒロイン役のステファニー・マティーニ。個人的に初見だが、まぁ綺麗、演技も素晴らしい。今年随一の発見かもしれない。
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ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間(1992年製作の映画)

3.8

ひょんな事から、大のツイン・ピークスファンになってしまった。
シーズンは1、2を見終わり、今作を観て、後25年後2017年に世間を騒がせた実質の3:RETURNSを残すのみである。

映画というよりツ
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

5.0

この映画をまた観ることになった。
もう何度目の衝動だろうか

自然体かつスローでありながら、学ぶ事の多い、人生のバイブルの様なとても大事な大事な、大事な1本。

おもてなしの心。おもてなしとは、他者を
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火口のふたり(2019年製作の映画)

4.6

意識が飛びそうな程魅入ってしまった。
なんて作品だ。これは邦画の歴史を塗り替えるぞ。

舞台は秋田。はじめから終わりまで2人の世界のみで構成されており、全体の半分がセックスシーン。

誰にでも忘れられ
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