ふじたけさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ふじたけ

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花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

3.8

なんつーかこの人の映画はやばいな。映画内の時空間が狂っており、氾濫するイメージに圧倒される。この空〜にははまれたんだけど、、、、この映画は俺にはまだ早かったんだと思う

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

この映画にして初めてブレッソン映画の極意が少し理解できた気がする。ブレッソンは自分の伝えたいことが言葉で理解されなくても、観客の無意識の網に引っかかればいいと思って自分の表現をするタイプの監督だな。>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.6

これはわからん。会話が難解なわけではないのにわからん。でも映画の完成度がとんでもなく高かったのでもう一度見てみたい。
オレンジがないことを忘れる。大切なのは食べたいという気持ち。つまり、存在の有無な
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.2

人と仲良くなる一番の方法は共通の憎しみを抱くことです😊

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

4.6

最後がちょっと弱い気はしたけど(まあ重松清原作だからあんな感じになるっていうのはわかる)映像表現は良かったと思う。各人物の関係を構図でうまく示せていた。主人公と反抗的娘の関係なんて画をみただけでわかる>>続きを読む

78/52(2017年製作の映画)

4.5

自分の映画の見方がいかに浅薄か思い知らされた。どのショットにも深い意味があるのだ。やっぱ映画作る人はすごい。もっと勉強しなきゃあかんな。

無防備都市(1945年製作の映画)

4.7

これは面白い。戦後間も無く作られたために色々と撮影が困難であったにもかかわらずこのクオリティよ。戦争経験者が作る映画はちげえな。昔の映画だとはいえ、ほとんどダレずに進んでいくのでみんなにオススメです。

回路(2000年製作の映画)

4.7

ホラーとしての完成度は多分相当高い。笑っちゃうところもあるけど、一部のシーンはめちゃ怖え。突然ブワッとやらずにこの怖さはすごい。
脚本に粗が結構あるけど、黒沢清の映像作家としての才能は一流だと思う。
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(1954年製作の映画)

4.6

アホな人ほど自己自身であるのかもしれない。心が温かく満たされるいい映画だったと思う。理想だけを語っていないのがいい

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

これは傑作。ホラー映画によくあるような直接的な演出はあまりない。主人公が直接恐怖を体験するシーンがほとんどないのだ。だがその代わり、鋭い主人公は奇妙な現象を豊かな想像力と知性で結びつけ、疑心暗鬼に陥っ>>続きを読む

黒い家(1999年製作の映画)

4.3

これはコメディですね。爆笑しました。
一番最初の会社のシーンで変なカット割りしてた気がしたけどあれ必要あんのか。その他にも編集が空回りしているシーンがいくつかあった。けど全体として頑張っていたと思う。
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四畳半襖の裏張り(1973年製作の映画)

4.1

あんまり実用性ないんだから、やってるシーンもうちょっと短くても良くないと思ったが、それだと深刻な尺不足か🤮ロマンポルノと雖も、やってることは普通の映画と同じなんじゃないかな。ただ、愛がキスかセックスで>>続きを読む

レイジング・ブル(1980年製作の映画)

4.0

演出は良かったと思うが、どうもスコセッシの映画は合わない。無機質に感じられてしまう

乱れる(1964年製作の映画)

4.8

こういう作品を作る人を天才って言うんだなって思った。
人物の動きとカメラワークが見事。多分意図的に人物の位置関係をコロコロ変えて行っているんだと思う。あとなんかちょいと小津っぽさが感じられる。
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.9

キュアロンは映画上を時間的・空間的に自由自在に動き回り、イメージの叙事詩を見事に構築した

ハッシュ!(2001年製作の映画)

4.6

橋口監督の作品にはほんとうにハズレがない。撮影スタイルも全くブレない。固定の長回しで不用意にカットを割らないでじっくりとその場面を見せつけられる。各カットのつなぎも独特な間。そのため全体としての統一感>>続きを読む

デイアンドナイト(2019年製作の映画)

4.1

演出はとても良かった。大体のカットは意図がはっきりしていて明確なストーリーテリング。だが、ストーリーは微妙。説明台詞が多いし、テーマが先立ちすぎている

CURE キュア(1997年製作の映画)

4.7

綿密に練られた撮影と脚本、そして素晴らしい役者達のおかげでとても高い完成度

フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

3.9

タランティーノが登場する会話は面白かったが、後半中だるみしとる。
だが、ヒロインの子がめっちゃタイプなので許す

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

大傑作。狂っている、怖いとか色々と言われているが全く鬱映画ではない。明るい正常すぎる世界で暮らしていた一人の人間が、影との壮絶な戦いの末に影-自分-を殺し、それを取り込んだ本来の自己として復活をし、自>>続きを読む

はなればなれに(1964年製作の映画)

4.3

ストーリーがそんなに凝ってるわけではないけど、役者陣の動きとかちょっとしたエピソードが面白い。でも、わかりやすい映画ばかり見ているせいか、なんか掴みづらいというか遠回しすぎる気がした。自分がストレート>>続きを読む

狼の時刻(1966年製作の映画)

4.7

記念すべきベルイマン10作目。一風変わったオープニングで、この映画は普通の映画にはない面白いものを見せてくれるに違いないと確信。ペルソナとかでみせてくれたように。その期待通り、白のパーティーシーンでの>>続きを読む

ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)

4.6

驚異の5時間超え。だが、不思議なことに5時間って気がしないし、あれそんなに長かったっけってなる。そんな大きな展開があるわけでもないし。初めの2時間くらいで状況説明がなされるために感覚が麻痺するからなの>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.7

前情報ほとんど入れずに見たので、こういうやばい愛を描いた作品だとは思わなかった。恋愛においてメンヘラ化してしまう人は一見の価値あり(?)一般人にとっての毒は、狂人にとっては薬になるってことよ(⌒▽⌒)>>続きを読む

トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

4.6

これは中々。まさに映画って感じ。最近ドラマっぽい映画が結構あるけど、この映画は違う。どのショットも計算し尽くされていて映画っぽい。ストーリーは置いといて、全体の統一感がものすごかった。独特。これが黒沢>>続きを読む

叫びとささやき(1972年製作の映画)

4.7

真っ赤な部屋の中に真っ白なドレスを着た女性が立ち尽くすシーンや灯りを持って3人が歩くシーンなどビジュアルが洗練されている。どの画も美しい。
なんか今まで見た作品とはこれまた違った雰囲気だったんだよな
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.6

短くまとまっていてなかなか良かった。主人公かっこよすぎ

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.4

王道ストーリーでどういう展開になるかはわかるんだけど、描き方がうまかったきがする。冒頭で主人公がどんな人であるかを描き出し、「妻が出て行き、残された自己中心的な主人公と息子はどうなるでしょうか?」とい>>続きを読む

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.3

こりゃすげえ映画だわ。即興劇にすることで、無茶苦茶にイメージが散乱させたのか、それとも元々監督の中である程度の構想があって全てはつながっているのか。いや、たとえその場の思いつきで進めていったとしても、>>続きを読む

アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)(1969年製作の映画)

4.6

タルコフスキー長編作品全制覇達成(⌒▽⌒) 長回しで、過去や夢を詩的に交錯させるタルコフスキー独自の映像言語はまだ確立されていないが、その片鱗が見られる。タルコフスキーが暴力を描くのは意外だったが、壮>>続きを読む

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

3.7

マジで狂ってる。わけわからん。でも演出は割と好きだし、自主制作映画でしかこれはできないと思う

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

4.8

哲学の教授に「映画部にいながらワイダを知らないとは...」と馬鹿にされたので鑑賞しましたが、これは馬鹿にされても仕方ない(u_u)傑作。
限られた舞台での1日限りの話で映画にしては珍しい。しかし、た
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白夜(1957年製作の映画)

4.5

初ヴィスコンティ作品。原作未読。ドストエフスキー原作なだけあって、主人公の男と彼が恋した女性の人間らしい葛藤がよく表現されている。だが、冒頭の主人公がポツンと一人立っているカットとかは良かったけど、も>>続きを読む

夏の遊び(1951年製作の映画)

4.8

感動した。ただ主人公の心の変化にもうちょっと明確で強い理由が欲しかった。傑作

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.4

かんせいどはたかかったけど、あのオチはいかがなものか。あとくどい