vodkaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

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懐かしいおもちゃをゴミに出しに行ってそれで終わり、そういうワン・アクションの間の心の機微を見せられた感じ。結果の映らない宙吊りのアクション。まるで捨てられたのは自分の方みたいな気分になって家に戻る。酷>>続きを読む

ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

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物語の通りに、映画に恋焦がれ映画に愛されようと必死になっているような具合、いい意味で。官能さが洗濯されて夜風に靡く。

カップルズ(1996年製作の映画)

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エドワードヤン特有の原子みたいに飛び交う人間たち。麻雀。無数の牌が衝突して愛が生まれたり憎悪が生まれたり。この映画的には女を回す社会の意が強いのだろうけど、やっぱり最後はすてきなキスであがりたいよね。

座頭市(2003年製作の映画)

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トムクルーズよりかっこいい北野武。ちなみに、目を瞑って見ても楽しめるかもしれないと思って続けて鑑賞したらそうでもなかった。賽子当てられるくらいになれば違うのかもしれない。

Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

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何か書きたくて何も書けないときの常套手段、手元の二冊から引用。

薄氷のはっているような二人
二人は淋しい
二人の手は冷めたい
二人は月を見ている

「さァ、いこう」「どこへ?」「どこでもいいよ。」ク
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GO(2001年製作の映画)

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昔の母親ほんとに大竹しのぶに似てたんやな、びっくりした。

殺しのドレス(1980年製作の映画)

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脂が乗りすぎていてもはや美味しいのかよくわからない高級肉って感じ。停滞と退廃が生み出す歪さはいい意味でマンネリズムの極地。

ソナチネ(1993年製作の映画)

5.0

沖縄…暑い寒いではなく、冷たい。雨とか雪の冷たさ。死の冷たさではなく死体の冷たさのような…そういう冷たさに火薬の音が染みていく美しさ。

BROTHER(2000年製作の映画)

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単にセリフが少ないという以上に映画それ自体の口数が少ない。厚みのない暴力、厚みのない哀愁、厚みのない笑い、その愚鈍で確かな感触が最高にクール。全ての安酒場にこの空気がほしい。

ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

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暗い部屋の中で存在しない黒猫を探すようにして映画を発見しろと…映画の不在ではなくて。

余談。一枚の絵画を見終えることはできるか?

ピカソ-天才の秘密/ミステリアス・ピカソ(1956年製作の映画)

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戯言。誰もが偉大であると知りながらいまいち何故偉大なのかわからないピカソ。ルネサンス以降の絵画史が闇(肉)の殲滅ないし発見の歴史であるとして、例えばゴッホの絵画はまだ「昼が夜になってしまう恐怖」であり>>続きを読む

黒薔薇昇天(1975年製作の映画)

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おもしろい、すばらしい、ローラースケートふぁっく。日活ロマンポルノごっこしたい。

実録白川和子 裸の履歴書(1973年製作の映画)

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ある種の傑作。圧巻のラスト。

余談。人を性的な目で見たり見られたりすることへの違和感をうまく自分の中で消化できない。性的なものそれ自体は退屈でつまらないからと勝手に納得しているけれど。あと、自分含め
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大頭脳(1968年製作の映画)

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いいなあ。泥棒と脱獄犯以外の職業?に興味が持てなくなったのは間違いなくこの手の映画の影響。破れない金庫と穴が掘れない監獄のせいで僕のキャリアはスタートすらしなかった。残念。

華麗なる大泥棒(1971年製作の映画)

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完全にルパン。もうアニメ実写化の最高傑作ってことにしていいと思う。

そういえばカウボーイビバップ実写化の話はどうなったんだ?

白と黒の恋人たち(2001年製作の映画)

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安定のガレル。どうでもいいときに見るのに最適。「白と黒の恋人たち」邦題上手い。

余談。Wild Innocence, Sauvage Innocenceで検索すると案の定ポルノ映画が見つかる。単に野
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

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記憶の映画というよりは記憶の再構築、記憶の片鱗に捧げた映画といった感じ。映像はかなりきれい。ただやはりいい映画といい感じの映画の間に広がる永遠にも似た距離を感じる。内容もこの手のものは食傷気味。

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追憶の森(2015年製作の映画)

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ヴァンサント本人が100回くらい撃ち殺される真面目な映画を最後に撮って引退すればいいのに。きっと爆笑必至。

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

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言うまでもなくピンチョン作品を思い出すが…「フリッカー、あるいは〜」とか映画化してくれないかな。under the silver lake の後はon / into / behind the silv>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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これは、感想長くなる…自分ガ映ッテイタヨウダと思ったり思わなかったり。

何はともあれ、先日の帰省で久しぶりに会った旧友にいい加減キモい趣味やめろ、どうせひとりなら戻って来いと冗談半分に言われたことが
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

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この監督の倫理観好きだ。妥当なる限定において正当に生きることの要請。不当に生きながらえるよりは正当な死の方がましであり…そういう存在を賭けた妥当性の探求。スピノザ主義…でもカトリックの匂いもするから微>>続きを読む

(2023年製作の映画)

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武に「ばかやろう」って言われるためならどんな阿呆なことでもできそう。

ライトハウス(2019年製作の映画)

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ドライヤー、ベルイマン、タルベーラ、そして突然のキューブリック、etc.